WILLCOM D4がやってきた その1

短期間ではあるが、WILLCOM D4がやってきたのでレポートしてみたいと思う。
勿論、いつもの主観的なもので 客観性に欠くことはご容赦いただきたいと思うわけなのですが。
 
さて、外観であるがEverunより少し大きなサイズ。
といっても、多くの方がEverunを知らないのでは正しい理解は得られないと思うので 是非、店頭若しくはタッチアンドトライイベントで見ていただきたい。
これはD4だけに関わらないが、OQOEverunのようにUMPCと呼ばれる通常の小型と言われるPCのサイズを超えて小さいPCを見るチャンスとしては多くの人にとっては SmrtPhoneが出たときのような衝撃があることと思う。
なぜなら日本で一般的に購入できるものとしては初めてのチャンスになると思うからである。
クラムシェル(折りたたみ型 通常のノートPCのような)でないタイプのPCに関してということも含めてである。
SmartPhoneの大きいものと言う認識が恐らく正しいと思われるデバイスである。
パッケージングにおいて、四隅の角を落とし上面やサイドまでもラウンドさせたスタイリッシュなモデルであるといえる。と言うのは このサイズの小型デバイスの多くは四角四面のデザインを行われる場合が多い。
OQO等はまるでレンガのような形である。これは機能美として評価できるものであるとは思うのですがそれだけではない理由があります。
内部の部品は基板上に展開されるのが普通で、当然角の尖った構造になります。部品がラウンドしているわけではないからです。
そして、各コネクター周りにおいてもラウンドが付いていて使えない場所が出てくるとすればマイナス要因となります。
W-SIMと呼ばれる通信装置を取り付けるスロットが多い分 メモリーカードをマイクロSDに変更して尚USBはminiUSBしか装備できなかったのがその点で大きなマイナスであると言えよう。
通所のUSB機器を繋ぐ際に、必ず別売りとなるUSBホストケーブルと一般的に呼ばれるケーブルが必要となる訳です。
項目の趣旨とは異なりますが、このケーブルは少なくとも付属するべきではなかったかと私は思います。
どんなUSB接続機器を購入しても、このケーブル無しには使えないと言うのは恐らく一般の方にはわからないであろう点である。
他にはクレイドル接続の為のポート、ACアダプターの接続ポート、等であり豊富なほうではないが Wifi、BTと装備しているので機器の選び方によっては不住することは無いでしょう。
 
デザインそのものと考えれば実は嫌いでないデザインである。
また、ここを読んでいる人を置き去りにはすることになるが何処と無く PSIONと言われる昔のハンドヘルドのイメージが私の中ではこの微妙にラウンドの付いたボディにだぶるからである。この辺りは懐古趣味でデザインの評価としては一般的なものでは中とは思います。
最近流行の光沢のある黒は毎日持ち歩くデバイスとしては指紋がべたべた付くことに少し抵抗を感じます。
重量的にはサイズが小さいこともあり、かなり重めに感じると思います。
私は小型のデバイスを持つチャンスが多いので私的な間隔は当てにならないと思います。
持った状態で使い続けるのは Lバッテリーの付いたモデルであったこともあり辛い重さではありますが、カバンの中に入れておくのには PCとしては最も軽量なグループに入るものとなります。Lバッテリーをつけてもなおである。
 
特徴的なのはキーボードを開く為のアクションです。
W-Zero3等のSmartPhoneを知っておられると話は早いのではあるが 液晶画面の部分を奥にスライドさせることによりキーボードが出てくる仕組みになっています。
幾つかのSmartPhone等で採用されているもう一段進んだ動きで一番奥まで行った状態でその液晶画面を70度程度まで起こすことが出来ます。
通常のクラムシェルと言われるノートPCと良く似た形に最終的にはなります。
この仕組みそのものは、サイズの関係だと思われます。
奥行きがあまりにも短い為に通常のクラムシェル構造の場合液晶画面を開いた時点で向こう側に倒れてしまう事になり部品配置を大きく規制されるのでこのあたりも必然が生んだ物でしょう。
 
ポインテイングデバイスは、画面上右側の何もないところで指をスライドさせる形でタッチパッドとなります。
上下左右のずれた部分をダブルタップすると画面のスクロールとなります。
タッチパッドに慣れている人ほど、端まで行った時点でもう少しと思ったときに少しだけ戻って押したりするとスクロールが始まってしまいます。
必ず中心に指を置く習慣をつける必要があります。
もうひとつ、見つけられないだけかもしれませんが、スクロールバーの機能(マウスのホイルに該当する)を見つけることが出来ていません。
この辺りの情報が少ないのも珍しい傾向なのですがユーザーが少ないと言うことでしょうか?
ビュースタイル(液晶画面が畳まれていてキーボードの出ていない状態)でも、スタイラスペン(本体内付属)によって手書き、ソフトウエアーキーボードどちらでも入力が出来 尚且つ、画面を90度倒した表示が出来るのは非常に便利な機能です。
PDF化された文章や電子ブックリーダーでの閲覧には実は縦型スタイルが向いているからである。
マウスボタンは通常の物t変わらないと考えればよいでしょう。
 
他にも、大きな音は出ないもののスピーカーと200万画素のカメラが付いています。
 
キーボードは正直使いやすいと言えるかどうか疑問はあります。
全くと言っていいほどストロークしないキーながらクリック感があると言う物で 入力がされたと言うことは指に確かに感じることが出来ます。
しかし、沈みが無いので必要以上に硬く感じることでしょう。
ただ、思ったほどと言っていいのか入力におけるタイプミスは少なくて済んでいます。
この辺りは慣れの部分で解消できる人、我慢できない人に大きく分かれる部分でしょう。
私はどちらかと言うと、それ以下のキーボードに慣れているので満足です。
ファンクションキーがFnキーとのコンビネーションなのはちょっと苦しいのですが 日本語変換ツールの精度が上がってきているので使用頻度が減っているので我慢できないことも無いというところ。
それよりも好感が持てたのが、WifiのON/OFF等の機能キーが中断にあること。
多くのノートPCでは最上段にあることが多く また、Fnキーとのコンビネーションが真ん中に設定されていない為に遊んでいることが多くなっています。
Wifiの設定やBTの設定は比較的良く切り替えるスイッチなので私個人としては大きく離れていないこのあたりの方がモバイル機器では使いやすいと思うのですがいかがでしょう?
Numキーで切り替えるテンキー機能が無いことも賛否両論あると思うのですが 外付けキーボードを使うことを考えればNumキーがキーボードに影響を与えないこの形態の方が望ましいと私は思うのですがどうでしょう?
 
画面なのですが、実際のところ文字はかなり小さい表示となります。
VISTAのお陰でHome画面はそうでもないのですが、実際のアプリケーションを使う上では目が悪くなると辛いサイズです。
ただ、WEBのブラウジングだけであれば例えばIE7ならCtrl+「+」で拡大等の機能が付いており高速で動作するので 今までのように拡大ボタンなどが付いていなくてもそれなりに使うことは出来ます。
それ以外のアプリケーションを常用する人たちは、ちゃんとアプリケーションの画面を見てから判断するようにしましょう。
特に移動中の利用が多い人たちには静止中には認識できても揺れる場所ではもう1サイズ大きくないと見れないと言うことが起きますので注意しましょう。
ただ、見ることが出来るのであれば精細で美しい液晶パネルかとは思います。