VIA Nanoプロセッサーリリース

既にリリースとしてはずいぶん前から行われていたのですが、ようやく商品が秋葉原に入ってきたようです。
チップセットは作り付けと言うと言葉が悪いが ピン互換の利点を生かして C7タイプのものをそのままCPUの乗せ替えだけで出してきたようです。
これではNanoの利点を生かしきったわけではないのですが、もともとこのクラスはサーバー用途などでそういった部分に必要性を感じないというのが正しい評価と言うところでしょう。
モバイル向けに絞った場合、もう少し集約されたVXシリーズなどとの組み合わせとなるのですが その際に最も大きな利点となるのが レジューム時の消費電力。
このあたりだけで言えばATOMと同等なので・・・・と言いたい所なのですが チップセット込みとなるとAtomが振るわない。
 
NetBookに搭載されている物は、今までのチップセットにCPUを変えただけと言う構成なので そのあたりは情が無く
大よそ4セルで二時間ぐらいとまあ、こんな物だろうと言う(Celeron−Mだと思えば)感じなのですが、専用に用意したはずの Zシリーズにおいても振るわない。
本当は、クロックが低くてもそれなりの性能を発揮するはずの WILLCOM D4や工人舎のPCの待機時間などが振るわないと言うかバッテリーマネージメントが振るわないのはソフトのせいと信じたいのですがどうもそうでもないみたい。
D4ではファームの見直しが行われて、我が家にいるD4君でも良いかと思えば W−SIMの認識を見失いがちで省電力とのバランスがよくない模様。
取り付けられている外部装置のせいか、スリープでの消費が激しい。
このあたりはEverunがかなり頑張っています。
 
ではNanoはどうでしょう?
全く同じ等なら、OQO 02等でも出ている通りそれなりの結果。
給紙モードを深く取った今回のNanoであればより一層の低商品力に振れる筈と思いたい私。
おおよそ、Nanoをターゲットに設計されたと信じている HP Miniノートなどはこれを得て ようやく熱くて触れないほどの底面温度を下げることが出来 その上 HD画質の動画をかろうじてながら再生できる(ビデオチップは変わら無い前提)程度までスープアップするはずでしょう。
 
実際の駆動時間もさることながら、移動中から、ちょっとした時間に起動する時間が短ければ使えるというのは間違いなく
実際の速度よりも、このあたりの利便性が実際に使う人の評価に繋がると思うのですが やはりスペックが優先されますね。
1.6GのクロックのPentium−MがUMPCクラスで手に入るとなれば そして4Cellのバッテリーで2時間+αの時間が持てばと言う感じで言えばよいのかもしれません。
NetBookをもって、少しパフォーマンスに難がとか
VISTAをサポート、2Gのメモリーをという用途。
画面の広いATOMノートやデスクトップが出てきて もう一歩と言う点で 同価格帯で登場するという商品としてどうなんでしょう?
私は楽しそうだと思っているのですが・・・