80Kbps

この数字はなんでしょう?
実は、Digizon Proがストリーミングできる動画の最低速度設定なのです。
 
モバイルにおいて、通信業者がどこまで大丈夫かと頭を痛めているのは帯域の問題。
携帯電話は音声を通信するための装置がスタートで、画像、音楽、動画とコンテンツは進んで行ってもそれに対応して施設を拡大していけているわけではなく 尚且つ電波は限られている資源なので 現在好調なSoftbankDocomoと同じ顧客数になれば 電波の割り当てを増やしてもらわなければ成り立たない訳です。
ところが、再割り当てと言うのは簡単には行われないので データ通信に関しては2G帯ではないE−Mobileとの協業などと言う話になります。
もちろん、二位のAUやDOCOMOについても 新しい帯域に積極的に確保を図っているので決して潤沢なわけではない。
PC用のデータ通信と携帯電話用の料金を分けたり、使える用途を絞ったり、使用料制限をかけたりと言うのはそのせいです。
 
一方、動画に関して携帯電話のコンテンツとして出てきているのですが これも積極的に進んでいっています。
夜間にまとめて配信する方式をとったりと努力をしていますが 使う側にとっては「見たい時に・見たい番組が・見たい場所から 見れる」が理想なので どうしてもストリーミング番組が増えてくるわけです。
どの携帯電話でも、デジカメでも動画の撮影は可能で PCさえあればYoutubeなどのサイトに公開できるわけですから環境は整ったものの使わせないでは納得のいく話ではありません。
地上波のテレビなどは1配信に対して、多くのユーザーが見ているので効率が良い物のこの場合は多数の放送局に多数の受信局と言う非常に効率の悪い電波の使い方をするので みんながその使い方を解っておもむろに始めると みんなの電話はつながらない機器になってしまいます。
 
自宅のテレビを見ることができるというのが便利な機能なので、ロケふりをはじめそういった機器やアプリケーションが多く存在します。
ただ、多くの機器・ソフトは固定回線でPCを対象にしたものです。
やはり移動中には、転送速度が変化するので対応が難しいからでしょう。
その中でも、先日来紹介しているDigizonやSlingPlayerは専用ハードで対応しているので非常に柔軟な画像を見せてくれますし、モバイル向けの端末のPlayerも提供してくれています。
もちろんその回線に対する対応もしてくれています。
ただ、こういった商品の性能を語る上では「こんなにきれい」と画質を評価するか、そうでなかったとしても「こんなにきれいなのにデータ量が抑えられている」という感じの宣伝となっています。
実際、現在のPHSを除く回線の場合3Gで300k程度HSDPAで800Kぐらいは出ているようなので不自由することはありません。
しかし、帯域のことを考えると画面も小さいことから 携帯動画で我慢できるのにわざわざ高解像度を流さなくてもよいというパターンも出てきます。
帯域のことを考えてそういった使い方も考えたほうがいいのではないかと思ったとするとどの機種の説明も意外と不親切となります。
なぜなら、実際に回線はかなりの確率で速度が変化しますし 低くなればなるほど補完したり足りないものを再送したりの余裕がなくなってしまうからです。
今日のテストはそのあたりのものです。
 
80Kbpsという速度なのですが、これは安定期の変動しない速度です。
通常、3G回線では256K程度は安定して得ることができるのでQVGAの1/2フレームぐらい つまりかなり詳細な画像を得ることができます。
ここはあえて帯域を絞っているという事です。
今のところPHSの機器が用意できていないので実際に使えるかの正しい答えではないのですが 電波が良ければ80Kbpsが必ずしも無理な速度ではありません。
QCIF 1/2〜1/3フレームートで最低設定が64Kの映像帯域
モノラル 最低の音声で 16Kが最低設定なので 合計80Kとなっているようです。
実際のところ、70Kぐらいまではバッファも持っているので何とか追従するというところ。(再生はPCで仮想的に帯域を絞ってやっていますので・・・)
もしかしたらPHSでもと思わせる感じです(論理的にはW−SIMで204K)
 
高画質や高機能に目を奪われがちですが、こういった低いビットレートでの動作に関してDigizonは低い高性能を発揮してくれる機種でもあります。
どこまで絞れるかと言うのも面白いのですが・・・
どなたかWILLCOMのテストをしてくれる人募集します。

業務連絡:今晩、新規のルーターが届きますので 明後日ごろに 復旧予定(現在も遅いながらとりあえず使えるはずです)