火を怖がらない子供たち

オール電化などテレビで宣伝していますがマンションなどでは5階以上となるとほぼガスが来ていないそうで考えてみれば当たり前で ガスを送って到達する距離もさることながら 水道・ガス・電気と配管するなら一つでも少ないほうが楽になります。
また、オール電化マンションなどと銘打てばなんとなく先進的でエコなイメージがしますので販売面でのメリットもあります。
 
具体的に言うと、電気給湯器(多くの場合大きな電熱式魔法瓶で、夜間電力を利用してお湯を沸かし貯めておいてお昼に使う仕組み)、電気コンロ、エアコンの組み合わせで成立しています。
余って使い道に困る夜間電力の消費と、総使用電気量の増加で多少の値引きをしても十分にメリットがあるので各電力会社・電気器具販売会社はやっきになって拡大を図ります。
逆にガスのほうは、ガスを使った宅内発電で余った電気を電気会社にうることでコストの一部を回収するという形でエコで低価格をうたうのですが 電気を無しにできる訳ではないので電気側に対して押しの弱い感じが否めません。
とにかく電気だけでどうにかしようと言う動きが進んでいることは確かです。
 
オール電化の家に生まれてから住んでいる子どもにとって、火というか炎は見ることのない 見たことのないものなのです。
もちろん、テレビを通じて見ることはあるのですがそれは世界中の生活を流している番組を見てその国にいった気持になることと変わらず、その熱さなどが伝わることはないのです。
暖房器具においても、最近はファンヒーターと呼ばれる形式のものが多く 特に子供のいる家庭では危ないからという理由で放熱部がむき出しの暖房機などは使われません。
下手をすれば、春夏秋冬変わらずエアコンから快適な空気が吹き出している状態でしょう。
であれば、肌に熱いという感覚を受けるということも殆ど無いわけです。もちろん、食べ物として熱いものには当たるとしても 本当の火の熱さとは比べ物にならないものですから。
昔は一家に一つはあった仏壇も無い家が多く、今ではロウソクもLEDでエコらしく火ではない
線香なら火なのですが放射するほどの熱量もなく炎も上がらない、私には意味不明なのですが 煙が少なく匂いが少ないことが売りになるそうです。何の為の線香なんだと思ったりもしてしまいます。
キャンプなどではと言ったところで、非日常的な生活であることは確かなのです。
 
例えば大地震が来てライフラインが切断されましたとなったときに、今はロウソクで明かりをとったり表で火をたいて焚きだしたりとなるのですが それは本やテレビの中の知識と言うことだけの世代が来るというわけです。
火事とかも、きっとその怖さはわからないことでしょう。
そのうち、災害用品としてガソリン式の発電機などが使われるのかもしれませんが所詮ライフラインが途切れれば燃料の入手に困るわけなのです。
おそらく無人島に取り残されたら一人も生き残れないのでは・・・

先日、携帯が無くても生きていけるかという話で 当然私はきっと無理なのですが それ以下の問題が出たとしてもやっぱり駄目な気がしてきて。
きっと、電子レンジがないと生きていけないとかあるような気がしたのですが・・・どうでしょうね?