ここのネットワークケーブルはいい!!

よく話を聞いたりするわけなのですが、なにが?と聞いてしまう事が良くあります。
例えば、ネットワークケーブルで音源を接続して再生した場合 ルーターまでのネットワークケーブルを〜社さんの物に変えたらよくなったとかいうやつです。

一般的に言うオーディオケーブルはアナログでケーブルを通します。
デジタルとアナログの違いは言うまでもなく 1か0で伝送するか音の変化をそのまま電線に載せて送るかの違いです。
もちろん、デジタルの1か0は音が出てると出てないを切り替える物ではなく 伝わったデータを貯めて音声として展開するデコーダー(多くの場合はD/Aコンバーターをつないだコンピューター)が必要となります。
アナログは、マイクで音を拾って電気信号を音の形にしてそのまま電線の中を通します。
アナログの場合、実は電線と言うのはすべての周波数を同じレベルで通すわけではないので 良く通る周波数と 通りにくい周波数が発生し それ故に乱れたりもしますし ノイズが乗ってそのままノイズを音として出力されるわけです。
良いケーブルと言うのは直結で音に影響を及ぼすわけです。
ところが、デジタルの場合少し違う場合が少なくない。
例えば、携帯オーディオプレーヤーに保存されている音源等がそうですが MP3等の形式で保存されています。
これは人間が聞こえない波長の音は切り捨てて(聞こえる人もいるし 低い周波数などでは体の骨などが共振して聞こえないけど影響を与えそれを感じている場合もあるので大事なのかもしれない)音の変化をパターン化し実際の音のデータより小さく(圧縮して)記録してあります。
画像で言うビットマップとJpegのようなもので 見かけは変わらないけどあちこちで省略されていたりするわけです。
デジタルデータもケーブルで送れば当然劣化をします。
劣化しないのはアナログも含めて不可能なので デジタルデータの場合にはネットワーク等がそうなのですが いくつかに一つ送ったデータの全てを足した結果も送信して それが一致するかをチェックするような方法でデータが欠損されていないかをチェックしています。
そうやってデジタルの場合は少なくとも送信側と受信側のデータを基本的には同じものになるようにしています。
 
ではデジタルデータの音源をケーブルで送ったパターンを考えてください。
送信側例えばMP3の音楽をメールに添付して送った場合、送信側のでーたと受信側のデータは同じものとなっています。
これを再生した場合同じ音楽が聞こえる・・・と言いたいところなのですが デジタルデータを音として出力する装置の性能によって左右されるわけでまったく同じ性能のものを使っているなら同じ音が論理的にはなるわけです。
もちろん、データの送受信が追いつかなくなると音が途切れたり音が乱れたりする可能性もあります。
ストリーミングのように最初から想定されていれば 送信側ですこし圧縮を高めて送信してデータ量を減らして対応する等あり音質は劣化するのですが 1M程度の速度のネットワークでもCD音質の音は余裕で送信できるので 送信中に多少の伝送エラーが起きても 再度送信する処理が行われるので結果的に同じデータが遅れず転送されるようになっています。
 
表題の仕組みですが
基本的にデジタルでデータを送る場合、エラー処理を行いデータを補完するぐらいは常識として行われています。
だとすると送信側と受信側のデータは同じなのです。
何故か、LANケーブルを換えると音質が上がるのが耳で判るそうなのですが大した話だと私は思うわけです。
同じCat6のケーブルでもここのは音質が違う等 それを耳で聞き取れる等 素晴らしい人が存在するわけです。
私の理解を超える特殊能力をもった超能力者がいるらしいのですが 大家として名前が通っているのが私にとっては謎な訳です。
確かに再生に使われる音源によって音質は大きく変化します。
機器の違いで発生した音の差を、ケーブルの差と言ったり むやみにケーブルメーカー名を連発する記事の書き方はネットワークに携わる物としては迷惑な限りです。
いずれ誰かが指摘するとは思うのですが・・・