標準スタイル

ノートPCにおける標準的なスタイルは クラムシェルと呼ばれる二枚貝の形の形状。
貝が開くように、ディスプレイ部となる液晶が開かれて画面となり 内側にはキーボードが付いています。
その先はメーカーによって違うと言えばそうなのですが ただ、大多数は手前の部分に手のひらを当てておいておくためのパームレストという場所があり
真ん中あたりにマウスの代わりとなるポインティングデバイスとして、タッチパッドと呼ばれるパネルがあり そこで指を滑らすことでマウスカーソルをコントロールします。
手前には最近であれば3つぐらいのボタンが付いているわけです。
標準系というなら この形に恐らく異存のある方はいないでしょう。
少し違うものとして、例えばポインティングデバイスがスティックポイントだったり トラックボールだったりというものもあります。
どれが良いかというと好みの問題ですが、やはり最も薄くできるのがタッチパッドなので 大半がこれになってしまうというのが本当のところではないかと思います。
もちろん、キーボードをPCに合わせてオリジナルで作れるだけのロットが期待できるなら スティックポイントも選択肢に入ったことでしょう。
最近、東芝から出てきたLibrettoは開いたどちら側も液晶画面になっていて、まるで任天堂の携帯ゲーム機のようになっていて 下面になる液晶はタッチパネルとなっていてキーボードとして使ったりといろいろな使い方ができます。
正直なところすごいと思って触ってみたいものの買いたいとなるまではちょっと遠い感じです。
 
タッチパッドも最新のWindowsである7より少し様子が変わって 「マルチタッチ」と呼ばれる物に変っています。
これはi-Phoneなどで使われていたのと同じ技術で 一般的なタッチパッドが指一本で操作するのに対して 指二本以上を使い
例えば画面の拡大などを 二本指をパッドの上に置き 指と指の感覚を広げることで拡大するようなアクションが可能になりました。
これにより 多彩な操作が可能になったわけですが Macintoshではできたことですから・・・・
そのMacintoshですが、やはりデザイン性ではすぐれており(Windowsも良いものはありますが機種が多いので)タッチパッドなどもパームレストと段差のないデザインとなっていてきれいに処理されています。
パームレストの中にタッチパッドを仕込めるようになったのも 静電式タッチパネルの性能が上昇し、間に挟まるものがそこそこ厚くてもちゃんと反応するようになりました。
故に樹脂版の下にそういった装置を組み込むこともできるようになっています。
そのデザインにインスパイヤーされたメーカーが同種の機種を作っているわけですが・・・
 
デザイン的にはパームレストの上に 邪魔にならない色で枠が書いてあって このあたりがパームレストですよと示しているわけですが
必ずしもそこになければいけないものでもありません。
例えばパームレストでも左側は右側に比べて使用頻度が低いのでちょっとだけ左に寄せるとかも実はありなのです。
極端に言うと、左下につけたところで困るわけではありません。
というか、真ん中だとか左側とかこだわる必要もなくて パームレスト全体がタッチパッドでもOKなわけです。
 
デジタイザを使っている人たちの中で何が便利だと言えばペンで各インターフェースで書くことができるので絵をかいたりするときには非常に便利だとかいう事もあるのですが
ひとつの便利機能として 上とか下とかに用意されたツールアイコンへのアクセスが速いことも実は大きなポイントなのです。
ペンを切り替えたり 消しゴムに持ち替えたりがもたもたすると一気に気がそがれてしまいます。
例えばなのですが全体がパームレストだとどうでしょう。
手が乗っている間は真ん中のタッチパッドしか働かない。
手を放した瞬間にノートPCの最下部に貼ってあるシールの機能が有効になります。
ツールを選んだり、画面を切り替えたり オプションを開いて指定したりと 多機能な画面を邪魔しないラウンチャーになります。
3Dキャドを使っていると思ってください 手を放して 右側でY軸を回転させ、左側でZ軸を回転させ、真ん中でX軸を回転させる機能があれば 3Dのオブジェクトを作るのにどれほどの助けとなるでしょう。
ワープロ表計算にない機能を使いだすと マウスの二つ持ちなんか当たり前となります。
だとすれば全面タッチパッドは非常に素晴らしい・・・・
というにはOSの標準対応が必要な場面も。
なかなか一足飛びには進みませんね
でも、知らないだけで実はあったりして・・・・
written by HatenaSync