AMD llanoって知っているだろうか?

先日購入して、ようやく一昨日から動かし始めた 私の新しいPCの心臓部なのだが・・・・

CPUとはコンピューターの心臓部で この性能によってPCの能力が左右されると言っても過言ではないわけです。
ちょっと思えばなのですが 8Bitのマイコンがスタートしたころには 1M程度のクロックで稼働していたものが いまは3G辺りが普及帯の速度となっています。
3000Mhzと言い換えてもいいので その時代からクロックだけでいえば3000倍の速度となったわけです。
実はクロック以上に速度は上がっていて、
もともと使う側にとって使いやすいように 多くの命令体系を持ったCPUで それ故に1クロック毎に処理できるという訳にはいかず 命令によっては7クロックぐらいかかっていたわけですが いまでは基本的にどの命令も1クロックで収まる事が多くなっています。
先読みと いくつかのパイプラインを持って処理する事で 同時に命令を処理しているのでよほど極端な進み方でない限り その中に納まっているのでいつでも実行可能な状態にあるわけです。
勿論、それ以外にも高速なメモリーを内部に持つキャッシュの技術等もあって、少し前はこの量を増やすだけで高性能化を図ったと 新しいものとして売り出すこともあったぐらいです。
それ以外にもCPUが苦手とする浮動小数点処理などは 別の専用の計算ユニットを作ってそこに任せてCPUはそういう命令から解放されたりもしました。
MMXだったりSSEだったりするのもその延長線上にあるわけです。
昔はコ・プロセッサーなんていって それだけを専門にやっている科学技術系専門のメーカーなんかがあって その子プロセッサーをジャンク屋で買い求めてみたものの プログラムを専用に書かないと使えなくて愕然とした覚えもあります。若かったんです(笑
 
最近のトレンドはマルチコアで 現在8コア辺りが最大となる構成となっています。
一つのCPUに見えるパッケージの中に複数のCPUを内包する仕組みで プログラムさえ対応していれば同時に処理が可能なので速度がコアの数だけ倍増していきます。
実際にはメモリーにアクセスするバスなどは共有しているので待ちが出ていたり、メモリーそのものの速度にも限界があるので倍増とはいかないわけです。
OSやプログラムの対応の問題もあり 普通のプログラムでは2個ぐらいで、使っても4個ぐらい(データベースなどであるだけ使うようなものもあるので 増えるほどうれしい用途もあります)なのでそろそろ一般用途ではこの辺りで 頭落ち感があります。
CPUのコア数を4個とするとこの後劇的な速度向上を見込むには 大きなイノベーションが必要となるわけですが そうそう新しい手法があるわけでも無い訳で
それ以外の方法を模索し始めるわけです。
 
マルチコアの技術が量産でも一般的になったので その技術をそのまま別の用途に流用することを進めているわけです。
一般的なPCの構成は CPU、メモリー、記憶装置、ビデオカードサウンドカード etcとなり
コンピューターの基板上にそれらが置かれます。
その中でもメモリーと記憶装置(いわゆるHDDやDVDなど)を除けば ほぼ全部マザーボード上に今は配置されています。
部品点数は少なければ少ないほどコストが下がるので、なるだけ減らそうとして CPUを支えるコンパニオンチップに統合されてゆきます。
一般的な呼び名で ノースブリッジ、サウスブリッジ等と呼ばれているわけですが
ノースブリッジはCPUと直接つながる機器をサポートしており、サウスブリッジはそれ以外のI/Oをカバーしていました。
ノースブリッジの中には メモリーと接続するためのインターフェースや最も高速の接続を必要とするビデオカードとの接続などを分担していて、サウスブリッジはUSBだったりHDDだったりのインターフェース周りを多くサポートしていました。
AMDのCPUがノースブリッジからメモリーコントローラーをCPUに統合した辺りで 話が見えてきたわけですが
ノースブリッジの機能を、少しづつCPUに統合する動きが進んできました。
おかげでAMDはCPUのソケットを大きく変化させることなる数世代を戦ってこれたわけで、現在ではIntelもCPUに統合されています。
そして、ビデオカードとのインターフェースだけではなく ビデオ機能そのものもCPU上に統合して言ったわけです。
そうするとノースブリッジの機能の多くがCPUに統合され結果的にソースブリッジが無くなっていってるわけです。
 
CPUのコアの代わりに、ビデオ機能のチップを統合する事でノースブリッジそのものをなくすことを可能としたCPUはIntelでは現在のCore iシリーズなどがそうで
ATOMなどでもこの手の技術は使われています。
今回購入したllanoシリーズも同様に これをお統合したパッケージとなっているわけです。
購入したのは A8 3850というCPUで
スペック的には 2.9Gの4コアのCPUとなります。
それ以外のCPUと何が違うのかというと、一緒に入っているGPUが 一世代前とはいえローエンドからミドルクラスの間ぐらいの物が搭載されているわけです。
この辺りはATIを買収した AMDならではの利点でしょう。
ARM系では Tigraと呼ばれる統合CPUをnVidiaが出しているのも それに効果があるからです。
まず、Windows7での利用を考えると Direct-X11の対応があります。
あの 滑らかに動く視覚効果は これらの技術が使われているからです。
実に興味深いことに、Core iシリーズに搭載されているグラフィックは Direct-x 10で10.1以降からハードウエアアクセラレーションの対象になるWindows7の視覚効果は対応していないのです。
おもわず「えー!!」ってなる内容です。
これらはどちらかというとMicrosoftが先走ったと言いうのが感想なのですが、nVidiaもマイクロソフトもこの対応には時間がかかっているというのが実情で はやくからATIはそれに対応していたので AMDGPUに関しては対応しているわけです。
もう一つ、ミドルクラスの下側ぐらいのGPUなので 3D(ここでいうのはメガネをかけた立体視では無く 3Dのきゃっらくたーが動くという意味)の再生などもそれなりにしてくれるわけです。
 
最も重いアダルトゲームと言われている「リアル彼女」はその重さで一般紙にも載ることとなったわけですが、それのベンチマークフリーソフトとして提供されているので A8-3850に積み替えた私の環境で試してみると 何とか動くわけです。
モンスターハンター オンラインのベンチマークでもなんとか動く程度のレベルにはなるわけです。
Final Fantasyもそれなりに・・・・
いままで Core2Duoにミドルの下ぐらいのグラフィックカードを付けても うちのPCが遅かったのか(世代が古いのでメモリーチップセットが遅く効果が出にくかった)紙芝居だったのがです。
普通にというと何が普通化となるわけですが ゲーム専門にしたいというのでなければ それなりに動く性能だというのが驚きなわけです。
というのは このCPUは1.2万円程なわけです。
安ければ マザーボードも6千円ぐらいから入手可能で うまくいえばセットで買うと値引きすらあります。
それに現在驚くほど安く 8Gで3千円台という価格で売っているメモリーを組み合わせれば十分な性能のPCになってしまうという価格の割の性能に驚いているわけです。
CPUはWindows7のシステムからのスペックでは 7.3と7.9が最高の評価では十分な性能なわけです。
グラフィックは5.9と6.5とオンボードのグラフィックでは優秀な値となっています。
実際見ていても軽快感はあります。
ただ、HDDが遅かったので そちらが4.8と遅いな(笑
 
入れ替えても、2万円ちょっととなったのは 少し高級っぽいマザーボードにしたからで
USB3.0対応や Dolbyへの出力等なんせ 構成が豪華なわけです。
凄い時代になったなと思う反面、これぐらいのスペックがあれば十分で・・・というか もう見る見るうちにここまで大きいものはいらなくなるんじゃないだろうかと思わされるわけです。
あと、3千円なら8Gにと思うと 4G以上のメモリーを認識できない32Bit OSはいよいよ・・なんて思うわけで 64Bit化は避けられないのでしょう。
個人的には機械には役割を割っているので 移行に時間もかからなかったのですが 実際私のようにOSを壊していなければ 移行ツールで簡単に移行できたでしょう。
あとはプログラムのインストールだけとなるわけですが それもキャプチャーカードを入れてみてびっくりですが もとのフォルダーをコピーして復旧ツールを動かせば設定(録画の予約情報等も含めて)も元通りという簡単移行で済んだのが素晴らしいなと。
とりあえず、あと3年ぐらいは戦えそうです ケース買い替えたときに電源も変わっているので あと壊れるとしたら マウスかキーボードか DVDドライブぐらい
そう言えば今回初めて IDEのコネクタがもう無くなってました。
古いDVDドライブは捨てるか・・・・
 

written by HatenaSync