字面を同じにする技術

たとえば1GhzのCPUとしたときにその性能の評価というのはどうだろう?
PC用だとすれば たぶん多くの人がずいぶん前の世代のCPUという認識となるだろう。
Pentium3の頃かな?とイメージするかもしれません。
じゃあ、これを引き上げて1.6Ghzとしたらどうでしょう。
中途半端なと思う人もいるかもしれませんが、人によってはそのCPUのクロックで そういえばネットブックがそれぐらいだったと思い当たるかもしれません。イメージとしてはそんなものでしょう。
じゃあSmartPhone用だったんです実はと話をすれば 1.6Ghzはもうすぐでる奴だよね・・・と話になります。
1Ghzは標準的で 必要十分な速度だよねとか・・・・
私は相間違ったことは書いてませんよね
 
じゃあ、たとえばIconiaTABW500というWindowsPCをごぞんじだろうか?
これはAMDのATOM対抗のCPUを搭載しているのですが このクロックは1Ghzです。
じゃあ遅いだろうと言われそうですが 実際に速いとは言い難いものです。
ところがATOMと比較しても利点もあるわけです。
それは たとえばYoutubeなどを見たときにはっきりするわけですが フルHDの動画も何とか再生する能力を持っているわけです。
もう一つ、Windows7の画面のエフェクト昨日であるAEROにも対応しているのでそれなりに動いたりもするわけです。
すばらしいかどうかは兎も角として 普段使いには何とかなるように作られているわけです。
 
じゃあ、先ほどクロックの話で出てきたATOM 1.6GhzのCPUのばあいはどうでしょう?
当初登場したモデルは、基本的にグラフィックのアクセラレーション機能をほとんど持たなかったのでフルでないHD動画の再生も苦しかったわけです。
画像によってCPUの能力をすべて使いきれば何とかという性能だったのです。
確かに性能の指標としてCPUのクロックは大事ですが それ以上にCPUのアーキテクチャーの違いとグラフィックアクセラレーターの違いが性能を位置づける重要な機能の一つとなっているわけです。
 
先日、日本通信から発売されたIDEOSなのですが 私も持っていてそのサイズと 価格を抑えた作りのバランス感覚には舌を巻くしだいなわけです。
実際、海外でも1万円ちょっとというびっくりするような価格で新品が販売されているわけですが いくらチープな部品を集めたとはいえあの機能のものをその価格で出してくるのは 中華さんさい機と比較してもそう遠くない価格な訳ですからスゴいわけです。
ただ、そのチープさはあちこちで見られるわけですが、すべての部分がチープさにあふれています。
たとえばCPUな訳ですが 命令セットが現在使われている Snapdragonなどとは異なる世代のものなのです。
もちろんそれ以外にも グラフィック関連のアクセラレーション機能もかなり削られています。
あの解像度でのバランスをギリギリとっていて それ以上の解像度となると描画のほとんどをCPUが賄うので何かする度にCPUはフルパワーにいたり バッテリーの消費が極端に増えてしまうわけです。
ほかにもメモリーチップが微妙に遅かったり、液晶が雑だったり マルチタッチができなかったりとがんばってコスト削減につとめたわけです。
それでも、ただの電話機として使って、一応メールの確認ぐらいができる、ガラケー程度のWebの閲覧がというなら必要にして十分なわけです。
二台持ちの、音声側というならこんなものかな?と言う程度の機種でした。
 
ちなみにIDEOSは600Mhzと少し遅くて、その後同じ型番のCPUで 800Mhzのものが登場したわけですが これらはそのアップグレード用のCPUとしては良いのでしょうが 残念ながら基本的なアーキテクチャーには全く手を入れずクロックアップ耐性のみを高めた物のようで メーカーのスペックシートにも出てこず皆でなんだこりゃ?と探し回ったわけです。
600Mっhzを800Mhzに引き上げたことで、SnapDragonのCPUのSmartPhoneの2割程遅いというイメージに映るかもしれませんが実際はそうではなく CPUの持つ基本性能が異なり GPUのアクセラレーション機能の多くがサポートされないという事実も付け加えられているわけです。
尚克つ 基本的にSmartPhoneはハイエンドな端末なので 多くが新しい世代の命令セットを持っているので 作られるアプリケーションがそちらを向いている物が増えているわけです。
その中にはカメラで撮影した物のエフェクトだったり、動画の再生だったりというきのうです。
もちろんFlashやAirなどもそれに含まれるわけです。
OS的にはともかくライブ壁紙ですらサポートされていないで 待ち受けにすら使えないアプリも多いわけです。
 
基本的にはこれらは 「知らない方が悪い」といえばそうなのですが
軽自動車もポルシェも4人乗りで排気量だけが違うと言っているのとそう変わらない話に近いのではないかと思います。
その違いを埋めるような説明が必要なのではと思うわけですが 機種別の比較には無いわけです。
Youtubeを見ることができますか?という問いに Youtubeアプリケーションを使ってできますと言う回答では実際伝わらないのでは・・・・