Skyroam Gmateという商品なのですが

外観から想像できることを恐らくで 書いてゆくわけですが
まず、せっかく写真を撮ったので





サイズもこれで解ってもらえるかと思います。
ちなみに比較は LG Optimus x2なのですが まあ、DesireHDとそう変わらないサイズだとお思い下さい。
ポケットワイファイを少し小さく、そして薄くした感じのものです。
 
この小さな物体は惑うことなき 電話機です。
ボタンが無い事、画面が無い事以外は基本的にフル機能の電話です。
じゃあどうやって使うのかは昨日書いた通り、i-Phoneにアプリケーションを入れて使うのです。
じゃあ、どうやって実現しているかなのですが・・・・
 
まず、音声ですが HFPHSPかなにかのプロファイルで接続されているような動きです。
メディアプレーヤー機能などはもともとついていないので モノラルでOKなので ステレオを考える必要はない。
SmartPone側からキー入力などを受け付けて動作するわけです。
みにハンドセットと同様 テンキー入力などです。
電話がかかってきたときには 着信で電話番号が付いていればその番号を受信して、SmartPhoneの電話帳を参照して誰からの電話かを表示します。
見かけは直接 SmartPhoneで電話しているようなイメージとなります。
SMSも見なし受信で、一旦Skyroam Gmateに受信した後 SMSのデータ同期の仕組みを使って転送されてくるものと思われます。
これは NOKIASamsungなどの端末の専用ソフトなどでもあるわけですが 本体のバックアップとして PCにSMSやMMSを転送してくるような仕組みがあります。
この仕組みを使っているのでしょう。
腕時計型のBluetooth時計で メールの内容が出るものがありますが これらと同じです。
 
ではパケット通信はどうなっているのでしょう?
残念ながらBluetoothでパケットデータを送るとすると BT-DUNとかのモデムとしての接続か BT-PANのネットワーク接続となります。
所が端末側でBT-DUNをサポートしていないものが最近ではほとんど、BT-PANですらほぼないような状態。
ローレベルな改造をして Bluetoothプロファイルを追加する事も出来ますが 恐らくそこまでの事はしていないだろうと私は思っています。
少し昔というか皆さんには大昔かと思いますが ADSLが登場する以前は「モデム」という機械を電話回線に接続しRS-232Cと言われるプロトコルの規格の シリアルケーブルで(9ピンか25ピン)ダイアルアップという接続を行っていたのですがそれと同じ方式で シリアルケーブルを流れるデータをBluetoothに置き換えただけの仕組みではないかと・・・・
えっ、何で今頃そんな仕組みがと思われるかもしれませんが USBで接続されるモデムでもこの方式を利用しているものが多く
ターミナルを開いて「AT」とかってタイプすると 「OK」とかってコンソールに返事が返ってくるので同じ方式なのです。
他にもHIDプロファイルをサポートしていない端末で専用ソフトを使ってキーボードを繋ぐときにもよく使われる方式です。
この仕組みを使えば比較的少ない工数でソフトの開発が出来たと思われます。
なぜなら、中華タブレットの中には3Gサポートと書いてあって、喜んでこれを購入すると 3G Modem Externalとかって書いてあってガッカリするわけですが
これは、アダプターを介してUSBモデムを接続して使う方法で使われており、Androidなどでは至極当たり前、その前にi-PhoneがBluetoothキーボードをサポートしない頃にもこの仕組みを使って無理やりつけていたものもあったわけです。
 
自分で書いてて 思わずなるほどと自分を納得させることの出来そうな仮説です。
ただ、問題点としては BT−SPPなのですが Bluetooth2.1に置いては 確か115Kが最速の筈。
GPRSの速度での通信を考えているならともかく3G接続を将来考えているなら 少しつらい速度しか同じ仕組みでは出ないかもしれません・・・・
なーんだ・・・・と思うのは少し速い。
日本において 3Gがサポートされたとするならなのですが
音声通話を両方使いたいという事はあっても 場所によってパケットを使い分けたという事はまずないかと思います。
例えば、i-Phoneの場合だとすると
Softbankパケット通信定額SIMが最も安いのでこちらを使う
音声は時折繋がらなくなると会社に怒られるので着信専用として 一番安いプランで音声SIMを用意するとします。
SIMロックなどの問題が無ければ 本体にSoftbankのSIMを入れて、Skyroam GmateにはDOCOMOのSIMを入れます。
両方とも同時待ち受けなので着信は意識する必要はありません。
発信はSoftbankの物を使って、パケット通信も・・・・という使い方ですね。
 
もう一つ、例えばDOCOMOで安くSmartPhoneを維持したいと思った時に
音声専用にDOCOMOの音声通信の最も安い契約とします。
そして、パケットには例えばB-Mobile等の安価なデータ通信専用SIMを用意します。
この場合は、Skyroam Gmateには音声専用のSIMを入れて SmartPhone本体にはデータ通信用のSIMを入れます。
基本的にデータ通信用のSIMでデータ通信をして 音声に関してはSkyroam Gmate経由の通信となります。
DOCOMOの少なくとも音声では特になるプランを選択して、B-Mobileの自分の用途に合わせたデータ通信SIMでコストを落とすことが出来るわけです。
AndroidのRoot化を考えるともしかしたら2.2の人気が上がってくるかもしれませんね・・・2.3はrootが撮りにくいので。
 
まあ、もしも、もしもが続くわけですが このSkyroam Gmateが必ずしもこのハードでなければならない理由は無い訳です。
例えば、IDEOのように安いAndroid端末にサーバーソフトを入れて 高価な方のメイン機にクライアントソフトを入れて使うというやり方もあるわけです。
IDEOSなどはポケットWifiSと呼ばれるぐらいでモデムサイズなわけです。
今のところ、その計画は無いようですが ソフトだけの提供というパターンも物理的には無理な話では無い訳です。
小さなIDEOSをカバンに入れて、普段は電話機一台でどちらからの着信やデータ通信を選択することが出来るようになるわけです。
 
やっぱりこの端末面白いですよね。
ハードはいらないから クライアント、サーバーソフトセットで 現在の価格と化にしてくれても買うんだけど・・・・
うーん、しかし面白いな!
 
Wifiルーターが沢山あって何故これなのかですが ひとつは音声利用可能な事と もう一つは待ち受け時のバッテリーの消費がBluetoothは極めて低い事。
スリープに入っている間Wifiは落とすのに対して、Bluetoothのヘッドセットは繋がりっぱなしだという事からも解ってもらえるかと思うのですが・・・・
written by HatenaSync