もう、携帯電話という言い方すら正しくなくなる かも?

先日、香港で見てきて現在香港電脳中心買い物隊で販売されているGmateなのですが スペックはともかく私の希望にかなり則した物なのです。

http://kaimonotai.isl.hk/?p=2791
 
昔から言ってはいたのですが 基本的に通信装置とインターフェースは分けるべきだと私は思っています。
通信装置を組み込むという手も無い訳ではないのですが 通信機能の進歩とそれ以外の部分の進歩は同調できないのです。
これは 当たり前でインフラの部分は大規模な工事が必要で 計画的対応しかできないのに対して、インターフェース部分は例えばi-Phoneの登場のようにエポックメイキングな機種の登場でいとも簡単に覆されてしまうのです。
勿論、通信部分のコストが異常に下がれば組み込んでもコストが変わらないのでしょうが もう一つの問題として通信機器の認証の問題が出ます。
簡単に言うと通信会社さんとの契約の問題で、今のところ通信機器の数だけ契約が必要で 必ず「基本使用料」を取るのと 複数の回線にまたがって利用料金を別途請求するという仕組みでは複数持つことは経済的にもそう簡単ではないのです。
と、まあ 忘れるぐらい回線を持っている人たちに言う事ではないのですが・・・・
これというのもそういう仕組みが無いからです。
 
少し前から日本限定でと言ってもいいエリアで大流行したのが Wifiモバイルルーターです。
PocketWifiというブランドネームで E-Mobileが提案したこの通信はかなりのエリアに広がり、多くの人が利用するようになりました。
回線の接続を行いデータ通信回線を開いてから、Wifiルーターの機能を使って Wifi回線にデータ通信を提供したわけです。
海外では 発売になっていたものの さほどメジャーにはなり切れず 日本ではこれほどメジャーになっているのは 上記通り複数の回線の維持にお金がかかるという状況と、PCやTablet、ゲーム機等に通信機能を持たせていないからです。
この辺りも電波法の問題で、通信機器とアンテナも含めた全部で認証を取らないとダメなので メーカーから出された回路通りに基板に実装しても本体側で電波法の認証を取るとなれば コストも高くなりますし、その上通信に関しては安価なプランが選べないという事では 流行るわけはないのです。
約6000円のDOCOMOのデータ通信に対して、E-Mobileは3880円と書けば その差額と利便性を考えればE-Mobileを選択したのは止む終えないところ。
勿論、それに対して日本通信等がかなりアグレシップな価格の通信を提供していますが じゃあこれらのテレビCMを見ましたか?というレベルで 一般の人たちの知るところには無い訳です。
仕事で通信に関わっている若しくは一般人以上に知識のあるユーザーのみのソリューションなのです。
SmartPhoneが何たるかも必要なければ メールは難しいと言っている人には無縁の話なのです。
ただ、周りでこれを買わない人がいないぐらい 私たちの周りでは流行したわけです。
 
ポケットWifiのサイズは特別説明する必要はないでしょうが 非常に小さなものです。
それにバスタブという大容量バッテリーなどを付けると10時間ぐらいWifi経由で最大同時接続5台までの機器にインターネット接続を提供してくれます。
私は標準バッテリー運用でしたので 3〜4時間ぐらい使えたように思います(過去にしてしまうやつ・・・)
これぐらいのサイズは持ち歩いてもそう負担にならないという事です。
じゃあ、最初のGmateなのですが これよりも小型になっています。
そして、Wifiでは無くBluetoothのみのインターフェースとなっています。
Bluetoothは2.0のようです。
何故、Bluetoothなのかというと やはりバッテリーの持ちが違う事と これは音声通話もサポートする事からそうなのだろうと思います。
 
Bluetoothは低速な通信ながら、汎用性があり携帯電話ではよく使われているものです。
Bluetoothのヘッドセットなどは耳に付けている程度の小型の物でも 待ち受けだけであれば300時間とか書いてあります。
じゃあ、簡単に300時間というのですが 300時間の間 携帯電話とリアルタイムで通信をし続けているわけです。
ポケットWifiでも しばらく通信をしないと通信そのものを切断してしまうのは 通信を続けるとバッテリーの消費が激しいからなのです。
そういった意味でBluetoothは携帯電話の通信手段として有効なのですが、何と言っても速度が遅いわけです。
理論値での最大に置いても 3Gの通信程度の速度となり HSDPAだのWiMaxだのという速度であれば Bluetoothの速度がボトルネックとなって高速通信の恩恵を受けることが出来なくなります。
また、接続元が解りにくく モデムとして使うとセキュリティ的にも問題があるので だんだん通信手段では無く ヘッドセットや音楽を送るための物という位置づけになっているわけです。
 
Bluetoothは私の持っているヘッドセットは3.0になっていて そろそろその速度の問題も数十メガくらいまでは上がるようになってきました。
実行速度を考えれば そう不足しているとも思えない速度となっています。
もう一つ、話題に案っているのがBluetooth4.0なのですが こちらは超省電力で動作する規格で 今話題になっているのはCasioのGショックに着信告知機能の付いたものなどが採用していて 何か月もの時間をバッテリーで駆動する(実際の使用時間でどれだけ減るかは今のところ不明)という性能となっています。
そして、今のところ独立したものとして考えられていますが両者の同時使用も想定されているとのことなのです。
つまり、低速での待ち受けなどはBluetooth4.0で維持して 実際の接続が成されたところで Bluetooth3.0のロジックが駆動するという仕組みです。
だとすると待ち受けそのものはリチウムのボタン電池が独立したものと存在して、実際の本体は充電式のバッテリーという構成も出来上がるわけです。
こういう技術によって何が起きるのかなのですが・・・
 
まず、本体があって それ以外のデバイスがあります。
イメージしやすいと思いますので i-Pod Touchとしましょう。
新しいモデルからは Ipフォン等も使えるようにマイクもスピーカーも付いたわけですが こちらにGmateのような端末を接続します(実際GSMですが GMateは接続してi-PodTouchを電話として使えます。)
i-Pod Touchには専用のアプリケーションは必要ですが これでTouchはまるでi-Phoneのような画面になります。
何が変わったのかというと 一番上のタスクバーに 電波の強度のアイコンが出る事。
他にもSMSやMMSが来るとメッセージの告知の出るあたりです。
感覚的にはi-Phoneになったような感じなのですが・・・・・
同様のプログラムがあればi-Padも電話のように動くわけですが こちらはマイクとかスピーカーは通話できる位置にないのでデータ通信だけで働くことでしょう。
これが、Galaxy TABでも動きますし、Xoomでも動くようになるわけです。
じゃあ、PCではどうでしょう?
Bluetoothさえサポートされていれば 当然そういった通信も出来る事でしょう。
ゲーム機は、多くのゲーム機ではコントローラをワイヤレス化するためにBluetoothをサポートしていたりするわけです(ただし卓上タイプ)。
つまり、プロファイルなどのことが解決すれば その器具も電話になり(ハード的にスピーカーやマイクが無い物はダメ) ポケットWifiと同様にデータ通信も1台に集約できるわけです。
 
この後、小型化して使いやすくなった電話機は ベルトにカラビナで吊る程度 できればZipoライターぐらいのサイズになるでしょう。
そして、それを持っていれば通信キャリアと接続状態にあります。
電話を掛ける時は 以前に紹介したみにヘッドセットのようなものを使います。
電話番号を押せて、住所禄が入っていれば何でもいいわけです。
例えば Androidの電話機でもOKですし、Sonyのようなメディアプレーヤーでも使おうとすればOKなのです。
後はTablet等ももっていても そこには通信機能はBluetooth若しくはWifiだけあればよいのです。
Bluetooth4.0で普段は繋がっているので基本的に殆どバッテリーを消費せずにつながっているわけです。
バッテリー切れを起こして 通信機能が繋がらなくなっても バッテリー切れは内蔵のリチウム電池程度で常時告知されるわけです。
 
全ての機器に対して こういう形で通信を用意してくれるなら 回線契約はひとつで済みます。
色々な物を持つ必要はないからです。
BT PANであれば複数のデータ通信同時接続も可能です。
こういう形態になるためには 小型の通信装置の登場が必要なわけですが・・・・
その先駆となるのがGmateなわけですが・・・・
GSMなのが惜しい、そして Blcuetoothが未だ2.0なのが 間もなく登場してくれば・・・・・



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