パケット規制

最近、格安のモバイル回線が増えてきて いくつかの注意点が出ている。
いわゆる「制限事項」なのです。
勿論送料の制限などには目が行くわけですが・・・・・
 
Outbound port 25とかって過去にも書いていますが 昔ながらのメールの送信に使っていたポート番号が 多くのプロバイダーで禁止されています。
簡単に言うと Ipアドレスで相手を指定して通信を行うわけですが それだけで いくつもの種類のアプリケーションを実行すると どのアプリケーション用のデータ化解らなくなるので パケットのヘッダーに「ポート番号」という内線番号を付加して送信して その番号に合わせたデータを受け取るようにすることです。
今のポート番号のように、このポート番号が不正に利用されると思われる番号に対して 透過しないようにプロバイダーが指定しているのでこのポート番号の突いたパケットは自動的に破棄されるわけです。
この仕組みを使うと、例えばYoutubeというサイトで再生される動画ファイルなどという風に特定することが出来ますので それを削除した状態で通信を行う事で全体の通信量を減らしたりという事も出来るわけです。
勿論、再生もできないという訳です。
 
格安モバイル回線と言えば、例えば時間が制限されたり 最大積算パケット量が少なかったり速度が遅かったりだけでは無く このポートの閉鎖を増やしてやっているものもあるわけです。
あまり細かく書いて商売の邪魔をしてもなんなので ご自分で調べてもらうとして
例えば最近有名な物であれば、VPNポートの 閉鎖です。
良く使われるPPTPであれば1723番と言われるポートを使っているので これを通さないようにすればVPNアプリケーションが使えなくなるわけです。
なぜ、これを塞ぐのかというと 答えは簡単で 例えばパケット量の爆発を防ぐために 動画ファイルの閲覧を禁止したとしても
VPNで接続されたら その中を暗号化され 小さなパケットに分解されたデータの中身をプロバイダーのサーバーは探ることが出来ない為に 動画であろうがなんであろうが通ってしまうからです。
この手法を使って、本来中国本土からTwitterなどへのアクセスが出来ない仕組みになっているのですが 日本のサーバーにVPN接続をした上でそこ経由で閲覧する手法が使って実行する事が可能になります。
また、こういったサービスを提供している業者(多くはしばらくすると中国からその業者への接続を禁止されるので契約してもいつまでも使えるかどうかは不明)を利用するという方法になります。
勿論、これ以外にも強制的にProxyサーバーを使って 接続先などを特定して接続を誘導する方法なども存在します。
 
じゃあ、どうすればこの網を潜れるかというと 方法が無い訳でもありませんがそれ以前の問題として
「自分の使いたいアプリケーションがこの回線で使えるか」ということを確認するのが第一なのです。
わざわざ、カローラを購入して原形が残らない程改造してレースに出るより フェラーリーを購入して軽い改造でレースに出る方が速くて有利な場合が多いのです。
勿論、コストとの兼ね合いもありますので一概に正しさを訴える事は出来ませんが 自分の使いたい用途に使えなければ意味がありません。
最も困るのは、ポートを指定して接続して 端末のアップデートを行うなどの処理で その際にユーザーポートと呼ばれる比較的大きな番号のポートはユーザーが自由に使えるものなので そこを使ったアップデートなどは接続されているのにデータが来ないでアップデートが行われないなどの障害を伴う危険性があるわけです。
ネットワーク接続機器で単体でアップデート機能を持っているものなどはそういう仕組みを持っているものも少なくありません。
 
もう一つ、ローカルIPという問題もあります。
これは会社名を書いてもいいかと思うのですが KDDIAU携帯のWiMaxがそうなのですが、ローカルIPでの接続となります。
この場合は、相手先が接続先を特定して行う通信の場合、接続すべきルーターのIPがグローバルアドレスで無いと(一意の世界に1つしか重複するIPの無いはずのIP)接続できないパターンが起きるわけです。
ルーターをグローバルアドレスにして、ローカルのIPを発給して そのローカルの下にルーターを付けるような接続をした場合 最後のルーターのIPを取りに行くので そのIPはグローバル側からは特定出来なくなって繋がらないのです。
いわゆる、電話帳に電話番号は載っているが 会社の中の内線番号があって 内線番号だけを知っていても電話が出来ないのと同じ理由です。電話番号と内線番号両方あって初めて電話出来るのですが アプリケーションによっては アドレス帳に名前と電話番号しか書く欄が無くて 電話番号か内線番号しか書けなくて 最後に出てきた内線番号を書いてしまったという状況です。
この場合で出来ないい事は チャットプログラムの中の幾つかと オンラインゲームなどです。
勿論、先ほど出てきたVPNなんかもダメな場合が多いわけです。
 
正直、私も買ってから えーっこれダメじゃんというパターンがあることも少なくありません。
と、いうのは 詳しいわけではないのですが そういうポートを特定して動くアプリケーションを少なからず使っているからです。
そして、もちろんその回避方法もある程度は知ってはいるわけです。
ただ、それを使うかというと そんなめんどくさい方法を取らずに使える回線を使うというやり方がスマートだと思いますし そうあるべきなのです。
というのも 回線がかなりたくさん選べる環境にあるからなのですが・・・・
 
回線一つで何とかしようと思うなら 基本的に回線の選択に注意を尽くすしかないのです。
先日、日本通信の2980円回線を使った際に 「制限しているポート番号は??」という問いに 「公開しておりません」とお返事を頂けました。
実際のところポート番号の制限というより 強制的にProxyサーバーを経由しての通信となり Proxyサーバーのルールにない通信が成立しない、つまり ポート制限ではなさそうという結論に至ったわけですが それにしても何のアプリが使えて、何が使えないかわからないけど買ってくださいと言うのは乱暴な話です。
それ故にBloger達は 身銭を切って試したりしているわけです。
それが証拠に、TwitterにてSo-Netの回線がなかなかです なんて書いた時に、ストリーミングとか見れますか?と聞かれて急遽テストしたところYoutubeは見れましたよという回答をすることになったわけです。
その辺りに気が付かれている人はそうですし、そうでない人は あ〜っと何を言っているかわからないので価格で選ぶようなこととなっています。
まあ、できたのでSo-Netはなかなかお勧めよって結論に達したわけですが(二年縛りあり)、そのあたりもう少し透明性が出てくるとよいのですが・・・・
でないと、ある日突然なんとなくポート閉めてみましたという対応を取られて 今まで出来ていたゲームなどが出来なくなっても泣き寝入りで 二年間は契約で縛られているので 何が何でも解約できませんというような事が起きてしまう可能性もあるのですが 皆やさしいから気にもなってないんでしょうね。
私はせこいから、気になって気になって・・・・・




written by HatenaSync