AUのネットワークが変わった

昨日、小さな囲み程度のおとなしげな発表だったのですが AUのネットワークが変更になりました。
完全に DOCOMOのSPモードの障害記事でかき消されているわけですが(笑
 
AUのネットワークの変更はIPv4のIpアドレスの枯渇からスタートするわけです。
IPという仕組みを考えた当初の話ですが、当然今の状況を予測できるるものではありません。
IPはコンピューター毎に個別の番号を振り分けで 256までの1バイトと呼ばれる単位の数字の4つの組み合わせで識別すると決めたわけです。
一部には、0.0.0.0のように使えないアドレスもあるわけですが 全世界共通でこのルールを適用したわけです。
コンピューターの記憶容量がそう大きくない時代に 識別子に容量を取られすぎずに想定できる台数・・・という判断だったのでしょう。
計算すると解るわけですが 256x256x256x256種類の台数まで基本的にはOKとなるわけです。
じゃあ、これだけあれば未来永劫・・・・なんて思っていたわけですが 今の台数を考えてもらえばわかる通り もうきつきつどころか在庫が無くなったと管理団体が発表したからさあ大変なわけです。
現在所持している人と達は無くさないように大事に使って 新規参入は全くできません状態にあるわけです。
 
電波が不足している・・・・よりも実は深刻な問題で 新しくインターネットに加入する人やSmartPhoneを購入した人たちが増えるたびに ひとつづつ減ってゆくわけです。
これではいけないと いくつかの手立てを行います。
それがプライベートアドレス化で 解りやすく言うと自宅のインターネットだと思ってもらえばわかりやすくなります。
インターネットプロバイダーから振り割られたアドレスは一つのみで その一つをルーターという機械に入れて私書箱付の通信にして 振り分けられたIP一つですが 私書箱付のPCにはまるで 直接来たかのように私書箱付のPCに割り与える仕組みです。
その為に宅内では192.168から始まるプライベートアドレスが割り当てられているわけです。
このアドレスは宅内で好きに使ってよいが、このIPのコンピューターを直接インターネットにつなぐ事は出来ないわけです。
じゃあ、家で出来るぐらいだから プロバイダーでも出来るだろう!!と考えるのは自然な話で AUが行ったのはその変更です。
全ての携帯電話に割り付けるIPアドレスはプライベートアドレスとなり KDDIルーター経由でインターネットに接続するようになりました。
ネットワーク側からの侵入など 外から直接IPが見えなくなってセキュリティレベルがぐっと上がって素晴らしいという話もあるわけです。
全て良くなったと言いたいところではあるのですが 良い事ばかりではありません。
 
尤も大きな影響を受けたのはVPN接続という インターネットの回線を通じて直接データのやり取りを行うとそのデータが誰かに見られてしまうかもしれないという危険性を避けるために 拠点間をさも間にインターネットが無かったかのように直結する仕組みがあるわけです。なので 頭文字はVirtualなのです。
こういうネットワークは、相手先のIPを確認してこちらのIPを確認して その二つを符号とした圧縮を解凍するような仕組みになっていたりと 両者間の通信を秘匿しているわけです。
相手先が誰かわからなくても 接続が可能で通信が可能であれば安全性は保てないわけです。
じゃあ、上記のようにプライベートネットワークとなると 外から直接中のコンピューターのIPアドレスが確認できずに安全になる反面 IPアドレスが確認できなければ相手先を特定する事も出来ずに 通信を確立することが出来なくなるわけです。
というわけで企業間で利用している VPNの多くが利用できなくなってしまいます。
それでもインターネットしたりメールを受信したりはできるのでいいじゃないか と言うのが一昨日までの話です。
 
VPNなんて 私のようなマニアしか使わないから関係ないじゃん!! なんて言われそうなのですが必ずしもそういう訳ではないのです。
VPNというソフトがあるわけはなく それを利用した仕組みがあるだけの事です。
例えば秘匿した通信環境を確立してやりたいことってないですか?
一番わかりやすいのは メッセンジャーなどリアルタイムで外と通信する仕組み、同様にネットで行うゲームなんかも他の人がホイホイとアクセスしてしまうと困りますよね・・・
他にも自宅をサーバーとして動画を配信する仕組みなども 見た目は解りませんがプレーヤーは内部に独自のVPNの仕組みを持っており 接続されるとあたかも直接つながっているかのような つまりVPNの仕組みで動くわけです。
ちなみに、多くのメッセンジャーやゲームでは今やプライベートアドレスでも動くように設定されています。
何故そうだというかというと、家でもルーターがあるわけですから それを越えられなかったら困るからです。
ルーターにもまるでルーターが無くつながっているかのようにする機能などが付いていたりするわけなのですが あくまでもそれが1段だから出来る話で 例えばWifiルーターなどを挟むと アドレスを替えてゆくルーターが3段とか深い所に入ってしまい 1段ぐらいスキップする仕組みを作っても追い付かないわけです。
勿論純然たるVPN接続ソフトが動かないわけで これによって困るのは企業などで この回線を使ったモバイルオフィス回線を構築する人や、緊急時の代替回線に用意する企業では この仕組みでは使えないとなっているわけです。
もちろん、VPNの仕組みによっては この状況の回線でも使える訳なのですが・・・・
 
昨日の変更は この部分に関するものでプライベートアドレスは変わらないものの、そういったVPNに対応するような仕組みを網内に作ったという事のようです。
じゃあ、と Evo 4GでPPTPと呼ばれるVPNの接続を試してみると・・・・
「をお!」
と思わず言ってしまいましたが接続が確認できました。
もしかして・・・・と恐る恐るWiMax接続して試した見たところ これもOKでした。
おおよそ、この変更は3Gに関する物だと思っていただけにこちらはびっくりなわけです。
で、これによって大きく事情が変わってくるわけです。
今までは AUテザリングが利用できるとしても これはインターネットかメールぐらい。
結局他の回線も・・・・となっていたところが 今のところは全部確認できていないのですが これで 基本的にAUの提供する回線だけでもなんでも・・・・になるわけです。
会社との接続などで 二の足を踏んでいたユーザーは この変更によって ぐっとAUWiMax搭載機の選択が選べるようになるわけです。
 
現在、WiMax搭載機二機種がAUショップではかなり魅力的な価格で販売されています。
私のように 機種をどうしてもこれで無ければと また今で無ければという条件さえなければ
他社携帯からのMNPサービスを利用して移行するなら 
HTC EVO 3Dとモトローラー Photon 4Gという二機種は本体一括0円販売なので 本体価格が無料で加入できます。
お得感があるのがこの後で 毎月1200円端末購入に対する補助金AUから出るのですが これは月々の費用から値引きされます。
パケット定額だけで見れば 普通の携帯電話からSmartPhoneに買えると パケット定額の上限が1500円上がるわけですが その金額ぐらいを相殺してくれるのです。
また、スマートフォンを本気で使うと思うなら 毎月上限まで使う フラットという契約体系があるのでそこからの割引となるので維持費は変わらずに出来るわけです。
勿論、二年後に忘れているとえらい目に合うわけですが(笑
そして、お店によれば先週末確認では Labi1難波では商品券2.5万円分 とか Sofmapでは1.5万円分のポイントなど以前のキャリアから違約金(おもにDOCOMO)の分とか事務手数料の分を商品券で返してくれるので AUにどうぞというキャンペーンを引いているわけです。
バッテリーの問題が解決されるなら モバイルルーターも必要なく 3GもWiMaxもフルに利用できる 回線及び通話端末として この2台を購入すればぐっとコストが安く思いっきり使える(WiMaxはデータ通信の 使いすぎ規制がありませんので)端末となるわけですが・・・ もうちょっと真面目に宣伝しろ!!と思う訳なのですが・・・

written by HatenaSync