HTC EVO 3D ISW12HTを購入した。

正直、Photonが欲しかったのですが、手に入れるとなると契約の関係でどうしても白ロムになるので 良い物があればとどちらでもと探していたわけです。
結果的に2.4万円弱で入手する事となりました。
店頭で、MNP0円+キャッシュバック・・・・円とかってやっているおかげで 市場価格が下がって入手するには良い時期だったでしょう。
玉不足といわれる在庫切れを起こせば また値上がりする事は十分に考えられますが・・・・
 
HTC Evo 3DはHTC EVOの後継機種として今年発売になった端末です。
Snapdragon S3と言われる第3世代の QualcomのCPUを搭載した機種です。
このCPUに関しては、Qualcomの第3世代という位置付けとしては CPUそのもののアップグレードよりも DualCoreになったことと グラフィックプロセッサをAdreno220という第2世代の物の4倍の性能と言われるものに変更したことが特徴と言えるでしょう。
実は、Galaxy LTEもこの同世代のプロセッサーとはなるのですが 通信系のチップの入っていないタイプなので パフォーマンスやバッテリーの持ちには大きな違いがある可能性があるために標準のものとして欲しい気持ちもあったわけです。
ともあれ、WiMaxは別チップとなりますので その辺りでの消費電力の多さは覚悟の上という訳なのですが・・・・
まあ、第3世代の1.2Ghzのプロセッサーを搭載したハイエンド機となるわけです。
今回白ロムでの購入となったのは、前回のEvo 4GはMNP0円で購入したときに 最も月々割が高くなっている時期で 毎月3千円弱の値引きが起きているので 月月のコストを考えるとこの契約の継続が良いかなと思ったりしたわけです。
勿論、契約数を増やしたくないというのが最も大きな理由なのですが、どうも無償に近くても契約が増えるという事は出来るだけ避けたいわけです。
ちなみに、機種ロックの解除されていない端末を購入したので解除に2100円、EvoからEvo 3Dへの移動は無料でAUの窓口でやってくれました。
念のために SIM機を一台持って行ったのですが全く必要なかったようです。
価格コムなどによるといろいろなパターンがあるようですが 私の場合は20分ほどで手続きは終了しました。
 
さて、初期設定なのですが いつものごとくで非常に簡単に終わりました。
まず、Googleアカウントを入力して 同期を止める。
Exchangeのアカウントを登録して メール、予定表、アドレス帳の同期を行う。
内蔵のアプリケーションのアップデートを一通り行う。
TwitterFacebookのアカウントを登録してアプリケーションからの起動を確認した時点でトライ会えず終わります。
あとは普段使いのアプリケーションとして
ATOK、Logmein、MX動画プレーヤー、Slingplayer、ジョルテを入れると設定完了です。
カメラ系で ぱPeperCameraとカメラZoom FXなんかも入れてみました。
先日来、Evoでも使っていたのですが WiMax自動切り替えというアプリケーションも一緒に入れました。
このアプリはどうしても消費電力の大いWiMaxなので 画面を付けたときだけ入れて 画面を消したときには切るという作業を自動的に行ってくれるものです。
通常のメールの同期などバックグラウンドの作業は 3Gで、WiMaxエリア内であればWEBやアプリケーションでの通信はWiMaxという使い分けを自動的に行ってくれるので非常に便利です。
 
端末そのものに関しては Samusungの端末に比べれば 分厚くてずんぐりした感じです。
Photonと比べても洗練度が低く見えるデザインですが この辺りはHTCに求めることに無理があるような気がします(笑
ただ、操作感については非常に良い感じで多くのSmartPhoneを出してきたメーカーとしての 工夫は感じられます。
最もそれを大きく感じるのは 端末の裏側で不格好な2つ目のレンズはしょうがないとして、それ以外の部分は斜めに掘り込んだ加工がしてあります。
これまでも 多少柔らかみのある素材を採用したりと幾つかのテストを行ってきたのかと思いますが これもその一つでしょう。
端末は手に持って操作するので落とすこともあるという前提で 滑りにくい本体を追及しているのでしょう。
勿論他のメーカーも無視している訳ではありません。例えばSamusunの端っこの出っ張りや どこまで行っても幅を変えないi-Phoneなど各メーカーなりの工夫はしているのですが 露骨に野暮ったく見えてもな工夫はやはrHTCらしいという感じがします。
もう一つは、全体をカバ0刷る感じの裏蓋です。
薄さが無いからという事もあるのですが 四隅の角全体がはめ込み式の裏蓋で囲われています。
正面向きに落とせばどうにもなりませんが 落としても他の部分なら裏蓋を交換するだけで済むというのも一つの工夫なのでしょう。
これなら ケースなしの運用も十分に考えられます。
多少気になるのは 裏蓋に電源スイッチの為の押釦が付いていて この押蓋が本体のマイクロスイッチを押して電源を入れる構造になっています。
普通の人は気にならないと思いますが 私のように何度も電池を抜いてリセットしたりする初期化作業を繰り返す(ベンチマークなど)時には蓋が無いとスイッチが押せないという欠点がありますが まあ、普通の人には関係ない事でしょう。
あと、カメラのスイッチがどうも勘合が悪いのか カタカタ揺れます。この辺りは質感的にどうかとは思います。
正直、EvoとEvo 3Dを液晶面を表に並べても どっちだっけ・・・・と考えてしまう時点で デザイン的にどうにかしようよ・・・普通の人は買い替えたときに 新しい端末に替えたんだという満足感の一歩目はデザインからとなるのでしょうから、そういう欲望は満たされないとは思います。
勿論、裏返してみると2つのカメラのレンズが嫌でも差を見せてくれるわけですが・・・・
 
外観はともかく、ハードウエアは大きく変わっています。
前述通りのCPUの変更は各所に効果を与えています。
とにかくめんどくさく思える HTC Senseのアニメーションなのですが 今回初めてこれを煩わしく思いませんでした。
最初に購入したときは 天気などが動いて表示されるのは ちょっとうれしいのですが 毎度ロックを解除されるたびにされると・・・というのはそれが動いている最中はパフォーマンスがそちらに食われて落ちているので反応が悪いのです。
画面のロックを解除して 例えばメールに・・・・てな時の1秒に満たない時間とはいえ待ち時間はちょっと考えさせられるものがあるわけです。
所が、Evo 3Dとなると この時間が感じられないのです。
確かに 天気の画面表示は鬱陶しくはありますが(もちろん消せますよ)その最中に操作をしても 全く普通と変わらない操作感であれば ああ、画面が動いているな・・・程度の感覚で済むわけです。
もう一つ、今回は少しだけですが画面の解像度が上がっています。
イメージ的には少しだけ文字が細く締まった程度の感じなのですが メールなど文字数が多い画面の時にはその効果は感じられます。
メールの一覧表示の時などは文字が小さくなったというより 情報量が増えて ある意味煩いぐらいのイメージとなっているわけです。
私はうるさくても情報量が多いほうが好ましいタイプなので ちょっとうれしいわけです。
もっとも、Samusungの黒字に白のメール表示に対して、白地に黒のメール表示という差も大きいのでしょうが どちらが良いという物でもないでしょう。
メールに関してはもう一つ、Galaxy S2 LTEにおいても HTMLのメールの表示に待たされることが少なくないのですが、この端末に関して言うならその時間が少ないというのも特徴かと思います。
この点に関してはLGなどでも速いのでSmausungが何らかの作業をここに入れていると思うのですが そのあたりに関しては メールの受信料の多い私としては メールの確認はこちらが多くなるだろうという事は想像できます。
 
画面の操作に関しては、どうしても重いDOCOMOのラウンチャーに対して CPUにかなり最適化されているHTCの物とでは勝負になりません。
機能的に得考えられているという点はDOCOMOの物にも感じられます。
アプリケーションのデフォルトでのグループ分けなど 初心者でも解りやすいメニュー構成は フューチャーフォンのメニューの進化形という位置付けでしょうが 重さは気になるわけです。
逆にHTCのものはちょっと日本人向けではないと思われるサービスも多く含んでいて そのあたりも考えるとどうかというのもあります。
私は海外の端末に慣れているので HTCのほうが使いやすいと思うのですが これは個人差でしょう。
全体的に、Galaxy S2 LTEは思ったほどCPUのパフォーマンスを 操作の面では感じさせない作りで 実際のアプリケーションの速度などでは圧倒的に速いと感じさせられるものです。
Evo 3Dは操作の軽快感をまず感じて、アプリケーションも速いという感じです。
 
バッテリーはEvo比較ですが 思った以上に持ちます。
勿論、Galaxy S2 LTE比較でも持つと思われます。
上記のようなアプリケーション構成で、公人タイミングは15分単位としても 普通に1日の稼働が出来るわけです。
勿論、購入直後の良く触る状況においてそうなのですから 普通なら十分でしょう。
ただ、使えば減るという状況はSmartPhoneなりという物です。
持っていても季節もあるのですが暖かくなるも今のところ感じていないので 消費電力というかCPUのパフォーマンスを抑えた状況で動いているのだろうと思われます。
この辺りチューニングの世界ですが 通常利用時のクロックを下げて動く事と パフォーマンスの必要な時のアップクロックの部分が 今回LTEチップセットを組み込むために通常利用していないQualcomを使ったSamusungの熟成不足と、Qualcomを専門に使ってきたHTCの差があるのではと思います。
普通に画面を触らせれば、1.2Gと1.5Gの周波数の差を多くの人は逆に感じる事でしょう。
 
最も多く使われると言われる アプリケーションの一つWEBはどうでしょう?
こちらに関してはどちらも十分に速く 驚くほどです。
ただ、これもEvo 3Dの方が多くの人が最初軽快に感じる事でしょう。
この辺りは機器の問題ではありません。
回線の仕組みの問題かと思われますが 同時に2台でキャッシュの無いWEBページを開いたとしましょう。
まず、最初の文字が表示されるのが速いのがEvo3Dで全ページを読み終わる時間に関してはGalaxy S2 LTEの方が速いという面白い現象が起きるのです。
じゃあ、画面全体のロードが終わってからしか操作をしないのかというと 多くの場合この場合はニュースページを表示させたのですが全文表示される前に 興味のある記事にジャンプするわけです。
つまり読み終わるのを待っている時ばかりではないのです。
特に、速度を気にする人ならそういった動きの方が多いでしょう。
その際に、Evo 3Dが速いと思うのです。
ところが・・・・です
画面上にFlashのオブジェクトの宣伝が入っているページを開いたりしたときなのですが、これは全部読み終わらないと実行が始まらないわけです。
めんどくさいのですが 情報ページにジャンプするときに 間に広告が全画面に入ったりするあれですが イライラしますよね。
あのページに関しては実際の速度が速いGalaxy S2 LTEの方が速く表示されます。
ネットワークには実行速度も重要ですが、通信を開始したときの応答性という問題も大きなポイントです。
応答性の速いCDMAネットワークのEvo3Dは初期パケットを速く受け取り その後通信が開始されてからは速度の速いDOCOMOが追い越すという仕組みなのでしょう。
それ故に、こういった動作を起こすのではないかと想像します。
 
もう一つ、ブラウザーでは Galaxy S2 LTEブラウザーは驚くほどに速いスクロールを可能にしています。
力技と言って良いのか CPUの速度の速さとGPUの速度をいかんなく発揮しているようです。
それに比べればさすがにEvo3Dのスクロール速度は遅い酔いに感じます。
それにスクロール中にも画像が貼られたままスクロールしています。シングルコア時代のSmartPhoneであれば 画面が止まった時に画像が描画されるような動きが多かったので。
ただ、Galaxy S2 LTEは速すぎてメモリーのアクセスが間に合わないのか 時折ぴたっと止まってすぐに動き出すような動作を行います。
この辺りコントロールしていると思える Evo 3Dでは止まったりせず画面下までぬるぬる動くわけです。
高速の端末にありがちですがこの2台とも、タップの感度がよく空くルールするためにスライドさせようと画面をタッチした時に 力加減で触る瞬間に2度タッチになっていて 指のスライドで画面はスクロールする物の 暫くすると最初のタッチでリンクが選択されていて リンク先が開くとかの状況も発生します。
この辺りもチューニングともいえるわけですが 解っていれば操作で回避することが出来ます。
今までの機種では認識できない速度単位にアクセスできているようです。
 
一応、3Dの機能が搭載されています。
過去にLynx 3Dを使っていた時期もありますので 3Dが初めてという訳でもないのですが 思った以上に洗練されています。
視野角が広くなって ある程度の角度なら3Dと認識することが出来ます。
もう一つ、これは今までになかったのですが 2つのカメラで自分で3Dで撮影することが出来るわけです。
実は3Dで撮影できるカメラも初めてではないのですが 3Dのビューが付いているカメラが初めてだったのです。
3Dの立体感のある画像が 液晶でも見ているわけです。
妙に3D感があるという言い方が的確かどうかわからないのですが 実際の物体を目で見たときに3Dだと思いながら見ている訳ではないと思います。
逆に3Dだと言われてみれば 構えてというかなんというか立体に見えるだろうと思いながら画面を見るわけです。
3Dに見える画面と、実物の本物の3Dとが 一緒に並べて目で見れるわけです。
画面は本物以上に3Dに見えて 本物はどうも写真のように立体感が無いものという微妙な認識をおこしてしまうわけです。
このカメラで撮影した場合、撮影済みも含めてちゃんと3Dに見える画面となります。
机の上のボールペン1本でも3Dだと理解できるわけです。
静止画の3Dというのもなんとなくおつなものです。
 
とにかく使い始めという訳なのですが・・・・この端末は現在のトップエンドの中の一つと言って良い性能です。
1.2GhzのCPUはTigraなどに比べて弱いと呼ばれていた グラフィックの性能を同じ以上に引き上げた(メーカー発表)物です。
逆に言えばTigra2は1Ghzなので 多くの端末と比較して速い部類に入っているはずです。
RAMも1Gあるのでアプリケーションのインストールも楽にできるのと 比較的常駐しているアプリが少なく(対比 日本端末)軽快です。
3Dよりももう少し良いカメラが欲しいという人もいるでしょうが これはこれで楽しいと思います。
ともかく、全キャリアの中でも最も性能が良い端末の一台なわけですが・・・・
最初に書いた通り 他キャリアからのMNPであれば 端末代金は現在0円+キャッシュバックは多いところで45000円と聞いています。
そして、毎月割という割引のおかげで 毎月1200円の割引が受けられるので パケットを上限まで使っているならフューチャーフォンから乗り換えても2年は料金は変わらずに済みます。
そう考えると、いまSmartPhoneに乗り換えたいと考えている人にとっては大変安くて良い選択なわけです。
いくらDOCOMOが安くてもデータ端末との抱き合わせでもない限り SmartPhoneが無料になったりはしないのです。
実質無料は 毎月割を引くと端末代金が0円になるだけでこのように月額料金が減るわけではありません。
WiMax端末であれば PC用のモデムとして使う事も出来るので データ端末も不要になるとすれば そこまで使っているヘビーユーザーでもお得感はあるわけなのです。
正直地味で 野暮ったいイメージはあるわけですが これも前述通り質実剛健 傷がついても裏蓋の交換で済むような良い作りです。
薄いというだけにとらわれず、ワンセグだとかお財布だとかに拘らないなら この選択は賢い選択だと私は思う訳なのですが・・・
本当にAUの3G網は レスポンスが良く気持ちいいんですよ!!
 
補記:Twitterにて 移転コストがかかるのがおかしいというご指摘を頂きました。
   どちらも正しいようで 解釈上の問題のようです。SIM機を持って行って無料の筈だというのも良いですし
   現場でいろんなサービスもありますから 払ってもという考え方も・・・ですね。
   ただ、SIM機を持ち込んでの作業は時間がかかるようですので お昼休みのついでに・・・は危ないかもしれません(笑

written by HatenaSync