Pentium4から Coreへの変革を思い出してしまった

4CoreのARM系のCPUというと 今のところSnapDragon S4 若しくは Tegra3となり samsung Exynosなどが間もなくと聞いています。
現状、何一つ入手できては居ませんが benchmarkの世界では 今のところSnapdragonが有利なようです。
 
Tegra2の登場でTabletでかなrの機種が出てくるわけですが 私の想像もしなかった感想を持つ人が多いのにびっくりしたわけですが・・・
もっともおおい不満点というか他機種との比較で話題になるのが「グラフィックのパフォーマンス」なのです。
えっ、そんなはずは・・・・と思うのはPC業界でのnVidiaの会社のことを良く知っているからなのですが・・・・
 
nVidiaはグラフィックチップ専業のメーカーで PC用のミドルクラスからハイエンドのグラフィックチップに関してはトップブランドです。
PC用の画面表示が高解像度ディスプレイとなり 640x480という超高解像度が(当時だよ!!)登場しそれを拡大したSVGAIBM(現Lenovo)が採用した高解像度ディスプレイ規格の解像度だけが名前として残ったXGAと呼ばれる1024x768という当時の超超高解像度が登場してくると CPUで描画をしているとそちらに手をとられすぎて遅くなってしまうので 例えば画面全部を同色に書き換えるとなると メモリーをそれだけの量埋めてゆくわけですが 登場したグラフィックアクセラレーターを使うと画面全部を〜色で塗るというコマンドをアクセラレーターチップに送るだけで 画面の書き換えはグラフィックチップが専用のメモリーを書き換えて処理してくれるので CPUは次の仕事にかかれるという分業制を図ったわけです。
当時の軽度なアクセラレーションから、3D時代に入ると3Dの物体の座標を入れるだけでとか オブジェクトをアクセラレーター側に作って動く方向を指定するだけで あとは勝手にグラフィックアクセラレータが処理してくれるまでになってきたわけです。
このあたりとなると 同時に複数個の高精度演算処理をこなすという構造となり、条件による分岐による効率低下を大きな命題に持つCPUとは異なる進化をしてゆくわけです。
アクセラレータ登場当時には たけのこのように多くのメーカーが名乗りを上げたわけですが 現在ではATI(現在AMDに買収されて一部門となる)とnVidiaの他には Matrixなど専門メーカーが残るのみで実質なくなってしまったような状態です。
 
時代は変わるというのか IntelのメインストリームとなるクライアントPC市場において CPU若しくはコンパニオンチップ内に軽度なアクセラレーション機能を持った構成にしたことから
また、チップセットメーカーも同様の方針を取った為に グラフィックアクセラレータしか作れないところから脱落して行き
Intelのコンパニオンチップが安価な層を狙って展開したことから(抱き合わせ販売となる Centrinoなどの政策も効果大)チップセットメーカーも結果的に絶滅に近い影響を受けて ハイエンドにターゲットを置いていた二社が生き残る形となったわけです。
中でもAMDは両雄であったATIを自社内に取り込むことによって CPUにGPUを組み込んだFusionというシリーズでは Intel CoreシリーズにCPUの性能ではかなうべくも無いのですが価格あたりの トータルの性能では上回るという状況を作り出しているわけです。
そして、もう一つのグラフィックチップメーカーnVidiaはARMCPUを統合したグラフィックチップ 現在のSmartPhoneやTabletに使われているCPUにターゲットを移したことは 政策そのものはいい方向を向いていたといえるのでしょう。
 
ARM互換のCPUは ARMからCPU部分のライセンスを購入し 各社はそれに自社独自のコンパニオンチップを同梱してリリースされ 各自が特徴を持つもののプログラムレベルではCPUの命令形態が同じ事から 組み込み機器などではラインナップの追加等においても CPUの変更と同じプログラムの拡張で対応できたりと非常に便利なものなのです。
そのARM系のCPUにお得意のグラフィックチップを組み合わせれば、他にない非常に高速で綺麗なグラフィックが実現するべく作られたのがTigraシリーズで Dual CoreのARM系CPUをベースにグラフィックを拡張したものがTerga2となり、そこにグラフィックの強化とCPUを4+1の公正にしたものがTegra3と進んでゆくわけです。
低負荷時 スリープ状態などに+1である非常に消費電力の小さいCPUが駆動することによる節電効果なども確認して見たいところなのですが・・・・・なかなかハイエンド機ばかりなので購入するには財布が軽くて(笑
まあ、多くの人が「使えば減る」と書いていることから使っている時間がだんだん多くなってきているSmartPhoneなどでは 以外に稼動時の消費電力を落とす工夫こそが・・・と感じ始めているのですが、ちなみにPCにおいては85%ぐらいは超低負荷状態なのでそういう使い方では良い選択だったのでしょう。
 
そのTegra2や3においてグラフィックの性能がいまいちという評価に関して 私の頭の中には「???」が飛び交うわけです。
前述のPC業界で消えていったグラフィックベンダーの社員たちはというか会社ごと買われてゆくパターンが多く 他のARMベンダー等もそういう会社を一つとか二つとか買って実装しているわけで その中でも飛び切り高性能を売りにしてきたnVidiaの性能が・・・となるとは思えないわけです。
では本当に性能面で問題があるのか??
私にはそうは思えないのは先入観があるからかもしれません あちこちのベンチマークを見ているとしかし 例えばSnapdragonに対して優れているようには見えにくいわけです。
nVidiaのHPを見ると やはりグラフィックを売りにした表現が多く 「Tegra Zone」ではTegraに最適化されたアプリケーションなどを紹介しています。
確かに Tegra2しか持ってないのですが3Dの描画の凄いゲームなどが試用できたりします。
いや、凄いじゃないかと思うわけです。
 
先日、QualcomのSnapdragonの性能についての発言で 実使用上のベンチマークで性能を比べてほしいというようなことがあったのです。
実際、SnapdragonはARMのコア部分に関しては自社開発の拡張がなされているのに対して、Tegraに関しては純正に近いものを使っているのでCPUそのものにも差があるようなのですが それ以上に2Dなどインターフェース上のグラフィックにも差が出ているわけです。
つまりTegra3はSnapdragon S4に比べて遅いというわけです。
実際、SamsungのCPUにおいてもCPUの性能は拡張されているのでその部分に関しては同じクロック同じコア数においてはTegraを上回ることが多いわけです。
Tegraの3D性能等は確かに凄いわけですが それを使う状況がどれだけあるかという問題と それに使われている電力等から思ったほど性能を発揮できないのではという点が見えてくるわけです。
内容が細かい部分に関してはBlackboxでわからない点が多いわけですが・・・・
 
IntelのCPUでPentium4は消費電力を犠牲にしてもクロックさえ上げてゆけば性能は向上し続けるというアーキテクチャーだったのですが 思った以上にもれ落ちてゆく電流が多くそれが熱に転化されてゆき頭打ちしてしまうわけです。
それをカバーしたのがPentium3の頃のコアを拡張して 1クロックあたりの性能を上げて行き低いクロックでも性能を上げるというやり方と 複数のコアを使うという方法でトータルの性能を上げるという手法をとったわけです。
Pentium4のコアを利用したDual Coreも一時的には登場するのですが その発熱の故にかなりの速度を犠牲にする必要があったわけです。
Coreアーキテクチャーになってから 消費電力の上限はかなり抑えられてきているわけですが それに比べてグラフィックカードの方は Pentium4と同様でスループットの向上がそのまま性能の向上となることから メモリーの速度やコアの速度をどんどん上げていって なおかつ複数のパイプラインの設置や それに伴う演算素子の追加等で性能を上げていっています。
上がった性能の分消費電力は増えて行き、本体全部よりも消費電力の大きいグラフィックカードも出てきて メインボードのBusだけではなく電源から直接4ピンのコネクターで電源を供給を受けて それでも足りずに もう一つとか無茶な消費電力となっているわけです。
それが苦戦しているのはあまり使わない3Dなどのほうに重きを置いているからだけではなく 設計そのものがPCに近い設計だからではないかと思ったりするわけです。
全く根拠も資料も調べずに今日は書いているので 中身に関してはあってるかどうかもわからないのですが
とにかくnVidiaのグラフィック性能が 他に比べて悪いとひょかされているのが衝撃で、ATIとのガチの勝負でならないわけではないのですが・・・・
 

written by HatenaSync