昨日の敵は今日の・・・・

固定回線は アナログの音声回線に 音声回線に 特定の周波数の信号を送ることで それをデータに変えて送受信して データ通信が始まりました。
時代とともに、伝送の高速化が図られて ISDNの64/128Kでデジタル時代のスタートで、そのあとADSLという 空帯域を使った非対称型の通信で1.5Mと飛躍的に速度を上げて 最後の方では40Mとかの速度になっていました。
同じ頃にケーブルテレビの送信をしている同軸ケーブルの空帯域を利用した ケーブルテレビのインターネットも開始され こちらは常にADSLよりちょっと早いぐらいの速度となっていました。
そして、光の時代に入ります。
こんなに早く日本中をカバーするとは思われなかった 光ファイバー網ができて NTTのFlet's網は光の網を完成させています。
最初はルーターの性能の問題もあり 恐る恐る開始したのですが だんだん伝送量のデータ量の予測もついてきて 異常な量のデータの送受信がなされるところを抑えたりとの帯域調整と、機器の高速化で現在は1Gの速度の通信が世界でも珍しく 日本中の大半の世帯で体験できるという状況にまでなった訳です。
この速度差は 最初の300bpsから比較したら30万倍とか桁が違うというレベルの増速がなされたわけです。
 
ADSLの頃は、忘れもしない「Yahoo」というサービスの名前を嫌でも聞くことになったわけですが 賛否両論はありますが道端でそれもコンピューターなんて全く関係のない場所で ADSLモデムを紙袋に入れて持って帰ってもらって販売するという とんでもないビジネスモデルを作り出して ブロードバンドやインターネットという言葉を 日本中の人に刷り込んだ功績は少なくないかとは思います。
NTTの基地局専用線を引きこんで NTTの基地局から家までの回線を借り受けて そこから自社の基地局までの専用線の代金を付加して販売金額とする商売を始めたわけです。
現在のFles's網を利用したものも基本的には同じ仕組みとなるわけですが、光になるとバックボーンとなる自社の基地局までの専用回線の負担が大きく また販売のコストの負担に耐えかねて小さなプロバイダーから徐々に消失していったわけです。
お蔭でADSLの頃には 大勢力だったYahooBBも光回線となると そう大きな勢力でも無くなってきているわけで 現在はNTT系プロバイダーのOCNなどが パソコンショップの店頭などでよく販売を行っているわけです。
ADSLから切り替えると3万円のキャッシュバックなんかがあって どんどん進めているわけです。
実際、少なくとも光ファイバーに変えると速度が上がるわけです。
 
で、もう一つのインターネットだったケーブルテレビなのですが ちょっと苦戦しています。
一つは、増速がしにくいという根本的な問題を抱えていて その為だけにどんどん回線を変えるという設備投資がしにくく じゃあFlet's網を借りてとなると 利益幅が少なくその上中小プロバイダーが消えて行ったのと同じで広告宣伝など地域規模でやっているところでは辛くなるわけです。
それでも、既存ユーザーからの定期的な収入が目減りしながらもあることと、テレビやIP電話を含めたセット販売ができるので それなりのシェアもある訳ですがどちらかというとじり貧で Flet'sにもIP網を利用したテレビ放送なども始まっているので 気が気ではないわけです。
将来のことを考えると・・・・ という感じも出会ったわけです。
勿論、映像系のコンテンツには強いので全部をひっくり返すなどはちょっと難しいかもしれないわけですが
ところが、この映像系のサービス中心だったり、電力系のプロバイダーサービスなどが少し活気づいてきているのをご存知でしょうか?
もちろん、倍々ゲームだった昔のようにはいかないものの それでも、最近スーパーやそっぴんぐモールなどで見るようになってきたと思いませんか?
というのも、AUのスマートバリューとサービスが開始されたからなのですが・・・・
 
スマートバリューはKDDIと提携したプロバイダーに加入することで、携帯電話の月額の料金を割り引くという仕組みです。
この提携したプロバイダーなのですが KDDIだけではなく この映像系からスタートしたプロバイダーなどもこの範疇に含まれているわけです。
一切のところ、加入しているプロバイダーがその対象になっているという事なら これからKDDIの携帯電話に今から購入するなら(SmartPhone対象なので 大よそ新規もしくは機種変更)少なくともここから2年間はプロバイダーを解約するのに拘束力がある程度働くわけです。
ましてや、今まで販売のための強力なチャンネルを持たなかったわけですが ロイヤリティを設定するだけで日本全国に沢山ある AUの携帯販売ショップがその販売の窓口となるわけです。
勿論、最大手J-COM等には資本関係もあり協力を先に決めているからこそこれほどまでにスムーズに言ったわけです。
もう一つ、自宅内にいるときに プロバイダー加入しているなら パケットの利用をそこではWifi経由で逃がすなど オフロードの効果も大いに期待できるわけです。
同じようなことを過去にSoftbankもやったことはあるのですが、問題は 個人向けに契約したサービスなのにWifiで不特定多数に提供してしまうという話だったので なんでかってにうちの回線を万人に提供できるというんだと プロバイダー各社が怒ったわけです。
現在も少なからずの数のプロバイダーにて それに対する反対を言ってられます。
当然、今回のKDDIでは 相手の了承を取って協力関係にあるのでそういった問題は出ないわけです。
どころか 利点が少なくないので大歓迎のムードなわけです。
 
KDDI側としても 値引きの原資の一部をプロバイダーに負担してもらえるという利点は捨てがたく、尚且つ携帯電話に比べて他のキャリアに逃げる可能性の少ない固定回線を紐づけることは それなりの価値があるというわけです。
ちょっと前まではKDDIもFlet's網のADSLで競争関係にあった訳で 昨日の敵というわけなのですが
今日は、どちらかというと手を結んでい居るからこそ・・・という関係ですし お蔭でほっかのキャリアには真似のできないサービスができたわけですから

written by HatenaSync