クラウドサービスの限界と 利用者の利便性の分岐点

iOSのアップデートがあって、いくつかの機能が追加されたようですが(私のiPadは非対応らしい・・・・)それと同時に亡くなった機能もあるようです。
 
iPhoneはインターネットへの接続を中心にシステムが作られており クラウドサービスとの連携も大きな機能の一つとして位置づけられているわけです。
クラウドと言えば嫌でも名前が出てくるのがGoogleなのですが そのサービスをも取り込んで動いています。
SmartPhoneは右へ並べなのですが OSメーカーの指定により 機能のすべてを利用するためにはOSを作ったメーカーへの認証作業が必要となります。
たとえばAndroidではGmailでの認証、WindowsPhoneではLiveメールでの認証という風に。
それさえすれば、クラウドサービスの利用もできることとなり メールの送受信、フォトアルバムの利用、オンラインストレージの利用、予定表、アドレス帳など統合されたクラウド環境が手に入るようになっているわけです(OSによってサポートする機能が違う)
そして、それに伴っていくつかのアプリケーションも使えるようになるわけです。
これは、インターフェースや画面などPCに比べて特殊な状況になることが多い モバイル機器用に利用するためになるフロントエンドとなっているわけで、これもクラウド業者から提供されます。
一部はOSの機能と結びついて OSそのものの機能の様うに振る舞うものもあるわけです。
まるで・・・・なので、それがOSそのものの機能ではないと気が付かないものもあるほどです。
iOSのアップデートで こんかいその機能の一つである「MAP」が切り離されて独自のサービスに切り替わりました。
ところが、現在のところ日本はサポート外ともいえる地域で かなりラフな地図が出るだけです。
 
Googleといえば 何よりも検索エンジンを思い出すと思ううわけですが GoogleMapも重要なサービスの一つです。
そのMAP機能をiOSが切り離したのは 自社でそれに対抗するものを作り上げたからです。
地域によっては詳細なMAPが提供されていて GoogleMap以上の機能を宣伝しています。
現在、日本ではそのデータがそろってないにすぎないのです。
検索エンジンに比べて、地図の良いところは 導入そのものを世界で最も普及しているモバイルOSの一つの機能に組み込めば つまり利用のための導入部さえしっかりしておけば、衛星の写真の利用権と 各地区の地図会社(日本でいえばゼンリン等)と提携すればGPSの位置情報はもともと収集しているので それを地図の上に表示するからです。
検索エンジンはWEBページから等アクセスされるから 必ずしもOSで指定したからと言ってそれが使われるかどうかわかりませんし 異なるものを使われる可能性も少なからずあるからです。
勿論、検索エンジンの場合蓄積したデータなどが大事ですが 新規参入するのは難しいわけです。
地図は 比較的よく使われるアプリケーションながら データそのものが手に入りやすいというものでもあるわけです。
 
じゃあ、地図サービスを何故自社にしたいのか?
検索結果の保存や、自分の位置データを登録してゆくクラウドサービスには前述通りの登録が必要です。
それが、OSの設定だけでなくクラウドサービスの方の登録も必要になることが一つ。
そして、周囲の検索で「居酒屋」なんんていいれると 居酒屋が出てくるわけですが こういった広告収入などでも大きな兄なってくるわけです。
勿論、OSとして Androidがあるというのも大きな原因でしょう。
広告集の面からいえば「よく使われるアプリケーション」というのは非常に大事で 広告などの媒体として考えれば 有力なわけです。
ともすれ そこまで話が簡単ではなかったのです。
 
実は予定表でも問題が起きているそうなのですが、今まで使っていたGoogleのものとうまく同期されていないようなのです。
GoogleMapは見るだけという人も少なくないわけですが 自分が良くいく場所を登録していたり 自分が写真を登録してクリッピングしていたりというサービスと連携していたりもするわけです。
新しいMAPサービスにそれが移転するわけでもないので その辺りが問題になっているわけです。
勿論、日本ではそれ以上に 地図が実用に耐えるレベル(日本の地図はGoogleMapもゼンリン製なので非常に詳細)では 無いわけです。
正直「使えない!!」と話題になっているのです。
GoogleもアプリケーションとしてのGoogleMapを用意しているようですが 今のところ間に合っていないのかリリースは聞きません。
結果的に1クラウドサービスの扱いが変わっただけで OSの良しあしの評価にまで影響を与えているわけです。
 
勿論、サービスとして自社の物とするのがベストです。
旧のサービスが提供されている限り 新サービスへの移転が難しいのも事実です。
ですが、今回のようにその部分を強引に進めると こういったOSそのものの評価を揺るがす話題になるわけです。
アメリカでは地図情報はGoogleMapに負けないもののようですが 評価はそれでもよくはありません。
少なくとも利用者の利便性を損なう部分があるからです。
今回のような問題は ユーザーに不信感を抱かせる ダムの崩壊への蟻の穴に成るような話ですし アップデートしてしまえば戻せないという現在の仕組みであれば 対応が難しいとなるのですが
さて、この先どう動くのかが ちょっと楽しみな話なのですが・・・
ちなみに 中国版では中国以外の地図が出ないとかの話もあるようですが・・・・ 

written by HatenaSync