オートフォーカスに思うが

GX1のオートフォーカスが速い!!
といっても 現代のレベルからは大したことが無いと言われるのかもしれないが・・・・・
 
最近のデジカメのオートフォーカスであるが コントラストAFのタイプが多くなってきている。
これはデジカメの受光素子であるCMOSやCCDの画像を利用して距離測定を行う物です。
それ以外には 専用の距離測定用の受光素子を利用した物もあるが 異なるセンサーを使わない分良いというのが一般的な宣伝文句である。
じゃあ、何故昔から使わなかったのかとなる訳ですが 一つは画素子の精度の向上とレンズの明るさの向上で もう一つはサイズが大きくなればなるほどに差異が出やすい事から比較的大きいデジ一辺りからスタートするわけです。
GX1で 0.09秒との事なので シャッターに指をかけて半押ししたらもうあっているという感覚です。
私は常に連写モードという使い方なので そういう意味ではもうシャッターを押して バリバリという感じの撮り方です。
 
そういえばという事ではないのですが 初めてカメラを持った時代は フィルムカメラのPENでシャッター速度も絞りもマニュアルで 外付けの露出計の数字を見ながら絞りを調整しました。
外付けの露出計にはISO感度の調整が付いていたのですが 偶にお金が有ったりして ISO400のフィルムを買えたりすると 設定を忘れて 画面真っ白な写真を量産してカメラ屋さんに気の毒がられて プリントをせずにネガの段階で気を落とさずに・・・と言われたことがトラウマになりそうです。
勿論、フォーカスはマニュアルなのですが 当時にすでにばかちょんカメラがあって もうシャッターを押すだけで写真が撮れるものもありました。
バカちょんカメラのピントはどうやって合わせていたかというと、実は合わせてないのです。
暗いレンズに(って褒めてる 褒めてる?)を絞ってピント深度を下げて まあどこでもピントが合うような感じだけど どこでもあわないという感じだったのです。
勿論、ちゃんと出せば違うのでしょうが 流行っていたころは低価格競争で ひどい場合にはまるでプリクラレベルの現像技術でどんどん量産されていたので ピントの合致より低いレベルで現像していたので 頑張ってピントを合わせてもプリントしてみると解らないレベルだったのです。
所がお気に入りの写真を これも自分でお金を出したわけでも無く ちゃんとしたカメラ屋さんだと現像に出すたびにサービス券をくれて10枚貯めると少し大きな写真に焼き増してくれたのですが そうしたときに格段の違いが出て パンフォーカスのカメラのピントは実はあってなかったというのが解るわけです。
でも、勿論PENですから35mmハーフサイズなので もともとさほどがっちりした画質でも無い訳ですが その時だけはうっすら優越感を得たものです。
 
ところが いつの頃からか オートフォーカスという物が出てきた。
不思議な仕組みで 距離を測定し勝手にピントを合わせてくれるのです。
これは凄い!!となるようなものですが もともと現像してもサービス版だと解らないレベルなのでそれを有難く思う人が少ない割に その機構は非常に高くついて+2万円ぐらいとなるとなかなかそれを選択する人がいないわけです。
そして、少し暗くなると当時の距離測定用の素子は働かないわけで 現在も「補助光」というのがシャッターボタンを押したときにLEDで光るカメラが有りますが これも暗くなると働か成るのをカバーするための物です。
そして、今の様なファジーな管理がコンピューターでは無くメカでやっていたので難しく 常時モーターがぎじぎじ動いているようなものでした。
ましてや フォーカスが実はどこで会っているかわからないようなもので 失敗の確率だけが上がってうまくいっても現像レベルで高価の無いという物はなかなかにだったわけです。
 
デジタルカメラの時代になって 基本的にあれこれと電子制御するようになってくると 多くの機種にその機能が付くようになってきています。
それでも未だにパンフォーカスが合ったり パッケージングを優先して 狭い所に押し込めたりして 高速にフォーカスが合わない機種では モード切替で例えば「山」マークに合わせたりするとパンフォーカスに切り替わるなど 面白い回避策を見せてくれたわけです。
あの絞りなら5mぐらいから先は 無限遠でも足して変わらないという仕組みですね。
所が暗い所でも撮影が出来るとかなると そういうのもつらくなってきて ユニットも安くで出ているので現在はオートフォーカスで無いカメラは珍しく 携帯電話にも多くの機種で着いています。
特に近距離の写真、例えばA4の文章をカメラで写して保存しておくような用途であれば オートフォーカスの付いているものと付いていないものでは格段の差となる訳です。
勿論、建物の写真を撮るレベルでは 画面で見ていても気が付かないが PCに転送したり印刷すると判るレベルとなる訳です。
特に、いまは書類の保存などの用途も多いのでオートフォーカスはSmartPhoneにおいても必須の機能だと私は思っています。
私は、めんどくさくなると最近カメラで撮ってます。
特に機器の銘板などで 機器番号を・・・と言われたようなときにはもう写真で取って それを読むようにしています。
拡大もできるので老眼にも優しいのです。
 
オートフォーカスの精度なのですが G3もGX1も本当に外さなくなりました。
勿論、昔のようにフォーカスが合うのは画面の中心部と決められている訳では無く これが被写体と思われる物を自動で判別してそこに合わせるてくれるのですが
まあ、それが自分のイメージと違っているときに迷ってしまうわけです。
例えば主菜を取りたいと思っていても おつけものが白い蕪だったりすると ここのコントラストが高くここにフォーカスが合ったりするわけです。
近距離で撮っているので どんぶりの上とお皿の上の料理の距離の差は十分にどちらかをぼかすことのできるレベルとなってしまうわけです。
もう一つ、細い線のようなものを映そうと思う時、例えば昨日のストラップを写したいと思った時に 背景にフォーカスが行ったりするのです。
私はフォーカスリングを調整してマニュアルで補正する事が多いのですが 最近であれば液晶画面のフォーカスを合わせたいところに指でタッチすればそれで合うのです。
まあ、後者のように細い物だとそれでも合わずに GX1であればフォーカスの対象を細分化するモードに切り替えて選択するというやり方にはなる訳ですが・・・・
 
じゃあ、みんなその理屈を解ってやっているのか?というと実はそうでもない。
じゃあさっきの様な料理の写真を例にとると 最近の動きとしては実はおつけものにもどんぶりにもフォーカスが合ったりするわけです。
岡路いじゃないかと言われそうですが時代はもっと進んでいて  複数の対象に対して ピントを合わせた状態で写真を撮ってピントの合った写真を複数枚合成して ピントの合っているところだけを使うというような技術なのです。
通常ではありえない 距離の違う者同士のピントが両方あっているという写真が出来上がるわけですが
実はこれはどうだ??という気がしなくもないのです。
「写真」って真実を写すのです。
まあ、デジタルに関して言うなら肌を白く加工したり 色々と補正があるのでその時点でどうだという話があるわけですが 複数の写真を合成して一枚を作るのは・・・
と言ってると HDRという技術で同じ場所の同じ写真を複数枚撮って そこから階調を増やしたり 暗い所での明かりの少なさを補正する技術が有ったりもします。
フォーカスぐらいは・・・ということもあるわけです。
 
複数合成のフォーカスは、でも考えてみればパンフォーカスでも複数のところになんとなくフォーカスが合っているように見えるという事ではそうなので
オートフォーカス創成期の様な やっぱりパンフォーカスでもなんていう感じになったような気がして
自分で考えてみて 笑ってしまったわけですが・・・・・
written by HatenaSync