DMC-LX7を購入して楽しそうなこと

昔、書きましたが Olympus Penというカメラを持っていた。
フィルムの時代の話で けち臭いが35mmハーフという規格のもので 24枚撮りフィルムなら1コマに二枚づつ撮れるので 48枚取れるという大変お得なものだった。
故に、子供の小遣いで購入できる12枚撮りのフィルムでも たくさん撮れたわけだ。
たくさん撮ると それを現像するのにかかるお金も増えるので その問題もあったわけだが・・・
印画紙に焼くほどの写真が撮れないから その問題は実は考慮する必要がなかったのだが その当時はそんな事も解らない子供だったので無駄なお金を使ったわけだ。
ただ、現像もその頃は手動で カメラ屋さんの奥で一枚づつ調整しながら現像してくれていたので へたくそな写真でもそれなりに修正してくれたりして 余計に勘違いを生み出したのだ。
そして、実力もないのに弄り回してしまう今の土壌が出来上がるわけです。
 
その当時、さすがに現像とフィルム代のほぼすべてのお金を費やしてしまうので 当然機材につぎ込むお金はないのだ。
それでも、レンズに憧れるわけだが買えるはずもない。
実際のところ、今に至る価格と当時の価格と記憶ではそんなに変わってないような気がする。
物価はものすごく違うのに 当時も安いレンズは(という程種類は私のゆくようなカメラ屋にはなかった)2万円ぐらいで 今もそれぐらい。
物価を考えたら非常に高価な買い物だったのだ。
というわけで 買えないもんだが物欲というか いい風に言えば向上心を満たすために フィルターなんてのも買った頃がありました。
 
フィルターはカメラのレンズの前につけるガラスの板で クローズアップフィルターのようにレンズになっているものもあれば
サングラスのようにガラス板に着色していあるだけのものなどもありました。
ただ、昔と今と違うのは カメラは対応していたのですが 現像代とフィルム代の安さから白黒フィルムを使っていたので 実は使えるフィルターが少なかったこと。
小さなものを拡大して撮るためのクローズアップフィルターやNDと言われるサングラスの様に光量を落とすフィルターを買ったりしました。
考えればバカな話なのですが たいして明るくもないレンズに数字が大きいほど偉くていろんな使い道があると思っていたNDフィルターを買ってみると 全体的に暗くなりすぎて驚くほど使えない
その上に、露出計が別体だったので フィルターを付けた時の絞り値の変化など追いきれずに 真っ暗な写真を連発して おそらく現像する人を困らせただろうと思うわけです。
所が出来上がってきた写真は無理な増感のお蔭で黒の部分の大きいものとなり 白黒で見ると何となく味のある写真に自分では見えたりして
今思うと顔から火が出る思いが・・・・
 
今回購入したDMC-LX7はそういったフィルターを付けることのできるカメラです。
購入したそのままではできないのですが
オーナメントリングとよばれる どういう意味か分からないリングを外して 37mmのアダプターを付けると 37φのフィルターが利用可能になります。
使えるカメラと使えないカメラの差は レンズのところにねじが切ってあるかどうかと対物側のレンズが外側のリングに対して伸びチジミしないかということですが その二つの要件に対してLX7は対応していたのだ。
というわけで 取り急ぎアダプターを購入して昨日届いたのだ。
アルミの薄いリングで結句綺麗に目立たない物だった。

ねじ山がうちに切られていて

内側に閉じるように作られているオーナメントリングに対して 外側に少しだけ広がってねじ山の切ってあるのが今回のアダプターだ

 
じつはこのアダプターを付けたのは フィルターを使った撮影効果を狙ったモノでは無い。
じゃあ必要ないだろうと言われそうだが
これを付けたのは レンズを守るためでもある。
やはりコンデジなので ポケットら出してすぐに撮影という使い方が便利なのだが この手のカメラの場合 奥まったレンズを好まないので このカメラ同様レンズキャップを手動で付けることとなるのだ。
レンズキャップの付け外しは 全く出さないときには付けて鞄の中に入れるのはやぶさかではないのですが 持ち歩いていつでもとるぞと思っている時には邪魔なのです。
というわけで「プロテクションフィルター」とよばれるただのガラス板を(実は紫外線をカットしたりと 色々な機能を持っているものが多い)前に入れて むき出しで使うという使い方があるのですが そういう使い方をしようと思っているわけです。
勿論、ガラス板なので何か硬いものが当たって擦れれば 傷がつくかもしれないし 手で触って油がつくかもしれない。
前者は交換で対応し、後者は傷がついてもと思えば表面のコーティングをどう保護するなんて意識しなくてよいので眼鏡ふきでごしごし拭くことが出来るようになるのだ。
 
図らずもがな 私の持っているミラーレス DMC-GX1と同様に37mmのフィルター径なので 共用できると思えばCPLフィルターなども一緒に注文してしまった。
これがあれば 深い緑とか 海の色とかきれいにと思うわけだ。
コンデジでありながらこんな楽しみ方もできるって
DMC-LX7はやっぱり高級志向なんだと思ったりもしたわけだが・・・
written by HatenaSync