BenQ W1080STをお借りした

BenQ Japanさんの W1080Sという プロジェクターをお借りした。
以前より、Plusのコンパクトタイプのプロジェクターは持っているのだが 今回 みんぽすさんよりお借りするチャンスを頂いたのでうれしくてお借りしたわけだ。
 
今までのプロジェクターにいくつかの不満点がある。
一つは明るさで1000 Ansiルーメンというのは部屋を暗くすれば十分だが 普段使うには暗いランプなのだ。
XGAタイプのプロジェクターなので解像度的に不足するという訳ではないが やはりここ暫くのPC等の解像度であるFull HDの1680x1080と比較すれば解像度感に欠けるのだ。
入力として D-SUB25タイプのコネクターが最近のノートパソコンでサポートされていないということも そう遠くない未来に買い替えの必要性があるという事も含めてだ。
勿論、レンズ的にもビジネス用途に特化したタイプのプロジェクターなので 発色でも明確ながらきれいとは言えない 特になだらかに色が変化するグラデーションなどを得意とするものではない。
最後に広角タイプとはいえ 10年も前のものなので現在の超広角タイプに比べての性能に違いがあるのだ。
 
このW1080STというプロジェクターは前述の欠点をカバーするだけの性能を持っているもので
明るさは、2000ANSIルーメンの明るさで、おおよそこれだけあれば普通の部屋の明るさで見ることが可能なレベルのあかるさとなる。
解像度はFull HDの解像度である1680x1080をサポートしている。
入力はHDMIを二系統サポートしていて それ以外にもコンポーネント入力をサポートしているのが特徴である。
勿論、通常のビデオ端子や前述のD-SUB25ピンタイプの入力もサポートされている。
入力の豊富さは特筆ものである。

レンズも 超広角タイプで 外観から見る限りカメラ用のレンズの魚眼レンズのような見た目の迫力のあるものだ。

 
今回ソースはいろいろ考えたが 今風にAndroid TabletであるXperia Tablet Zを用意した。
これに MHL変換ケーブルを繋いで ソースとした。
このTabletはFull HD解像度を超える液晶画面を持っているのでMHLケーブルを刺して外部ディスプレイとしてこのプロジェクターを接続すると画面解像度がFull HD相当として解像度を下げた表示がされてしまう。
メニューバーがアプリケーションアイコンと重なって操作しずらくなるのだがまあそのあたりは我慢してなのだ。
ケーブルを接続して本体に接続すると

自動的に認識して 画面の表示のコピーがプロジェクターから表示される。
基本的に画面のコピーとなるのだが 残念ながら著作権保護機能の関係でワンセグなどの表示などには使えない。
実は、フルセグチューナーを持つこの機種での表示を期待していたのだがそれはできない相談だった。

いくら明るいところで使えるとはいえ 2000ANSIルーメンという明るさは 真昼間の太陽が差し込む部屋でとなると冬とはいえ使えるものではない。
ただ、窓にレースでもなんでもカーテンがかかっている状況 200〜300Lux程度の明るさであれば メニュー操作なども普通にできるレベルだ。
少し日が陰ってきて電灯をつけようかどうしようか迷うレベル 100LUXまで暗くなれば映画を見るのに問題のないレベルとなる。
これはスペック通りというものだが、ただ、思った以上に画面がきれいに見える。
これは カタログスペックで1:10000という非常に高いコントラストによるものだと思われる。
勿論、解像度の高さも影響してなのだが 一般的な家庭の壁に貼ってある白い壁紙などでは なまじ飾りがついているので小さな起伏等の飾り処理がくっきりと強調される結果となった。
残念ながら私のもともと持っているプロジェクターではそこに関してはっきりと確認できるレベルではなかった。
実際のところ 明るさの違いがあるとはいえ白いバックに文字を映し出すという事に対するはっきり感では そう違ったものではない。
これはビジネス向けのプロジェクターでは細かいフォーカス機能のおかげでくっきりと文字を映し出すべき調整が可能なのだ。
どちらかというか 超広角なレンズであるという事もあって 比較的フォーカスに関しては追い込むような設定ではない。
この辺りは超広角仕様であるというところでもう少し細かく書いてゆくのだが 文字ではない写真や動画を再生するとなると話が変わってくる。
発色が濁りやすい赤や、色が溶けやすい青、コントラストが低く出て識別ができにくい黄色など どれをとってもその性能の違いに愕然とするほど違うのだ。
 
解像度は明るさも手伝って非常に高いものである。
確かに部屋そのものが明るいと残念ながらプロジェクターは液晶やプラズマ式のテレビに比べると低い感じはしなくもないが
前述の100luxを下回る明るさになったあたりで大きく改善する。

これが部屋の壁にそのまま映したプロジェクターの画像だと信じてもらえないかもしれないというレベルであるという事はわかってもらえると思う。
そして、細かく見てもらえばわかると思うのだが 壁の模様すら映し出されているレベルの拡大であることも。
少し斜めに見えているのは残念なことに正面にプロジェクターをセットして映し出した場合 正面からカメラを構えると影ができてしまったので斜めから撮っているので歪んで見えているのだが比較的まっすぐに調整はしたものだ。
ちなみに部屋の明かりが200LUX近くになると 明るいところのコントラストが低下して 解像度が一気に低い感じになってしまう。

細かいところまでは確認できなかったが ネイティブにこの解像度をサポートしているのだろうという事が確認できる画質である。
 
広角性能も素晴らしく

この距離で実測で60インチ相当の表示ができている。
実は80Lux程度の明るさだったのだが デジカメ側の自動調整機能で画面の明るさに引きずられる結果となり暗めの写真となってしまった。
一応補足しておくが故に置き場所を選ぶという性格も持っている。
高さの調整で、一般的な家庭で使う60インチ程度を最大とした場合本体の角度調整台を使っての表示に関しては 約1mちょっとの高さで表示するのが限界。
みんなで見るために2m程度の高さにするためには何らかの台の上に設置する必要がある。
これは距離を取らなければいけないタイプのプロジェクターやプレゼン用に下部投影タイプのように 下においての利用は想定されていない点は注意する必要がある。
家庭では テーブルの上からなどの東映が普通のスタイルとなるであろう。

調整は正面からの投影に限定されるもので 菱形変形の補正はできない。
上下の角度に対する調整範囲は非常に広く前述の本体付属の調整機能を超えて 何らかの角度を作れる台を用意した場合の調整範囲が非常に広く また操作が簡単にできている。
上下左右のメニューボタンの上下で台形補正が可能となります。
最も上限でこれ

下限で

地面から本体の調整機能の上限で投影しての補正なのでこのようになっているが 調整範囲の広さはわかってもらえると思う。
勿論 背面投影や上下左右逆転の機能なども装備している。
天井取り付けや 鏡面反射投影などもサポートしているという事だ。
 
驚くべきはやはり価格であると思う。
価格COMで調べてみるとわかるが HDMIの入力を持ち Full HDの解像度を持つプロジェクターの中では最も安いレベルの価格 10万円を少し切る価格での販売がされている。
60インチを超えるテレビを購入するという事であれば稀なこととなってしまう価格になるが、この価格であれば40インチ台のテレビの購入価格と均衡する。
マット時のスクリーンが安価に購入できる時代になったので 十分に家庭用シアターとしての購入価値はあるかと思う。
思った以上に良いと思ったのは付属のスピーカーで
勿論、ステレオサラウンドという訳にはいかないのだが モノラルながら十分に低音も識別できてシアターとしては不満があるだろうが 上映会というレベルであれば音量も大きく十分に使えるレベルだったことだ。
正直、いままでの付属スピーカーの多くはモニター用で それを使ったじょえいを考慮されているとは思えないチープなものが多かったからです。
 
プロジェクターが必要か?
一般的な家庭では登場回数がそう多い機材ではないと思う
今回でも レビューの確認用以外では 映画の上映に一度使った程度にしか登場回数はなかった。
だが、画像が温く 周りを暗くしてろうそくの中で映画を見るだけの環境を作った時代ではなく 見る部屋以外の電機はついた状態で
カウンターキッチンの向こう側の電気がついているぐらいの 場面であれば十分使えるものとなっている。
この機種も含めて 大手家電店には専用のコーナーがあったりすると思う。
ぜひ、最新のプロジェクターの性能を体験してほしいと思えるものだった。



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