香港に行った

昨日も書いていて 何をいまさらなのだが
まあ、昨日は端末のことだったので 今日は違うことだ。
 
香港で携帯を専門に販売しているビルに行った
先達と呼ばれる 「先達廣場」というビルなのだが
ここに旺角のMRTの駅からぶらぶら歩いてゆくと いつも回り道をすることになるのですが
実は 目の前は大きな通りで ビルの両サイドの交差点にはこの道を渡る信号がないのです。
何故ないかというと そこそこに広い通りなので 渡るために車を止めると大変だからなのです。

ビルの前にはバス停もあるわけです

この写真を いつも通りと思ってみていて 帰ってから違和感に気が付くわけです。
香港の市民の足は やはり路線バスなのです。
複雑に交差する路線は私にはまだ理解できずに乗ることが少ないのですが 日の暮れはじめなどは歩道に人が溢れているわけです。
それはバス待ちの人であることが多いのですが 見ての通り バス待ちではなく歩く人しかいないのです。
 
この通りなのですが
実はテレビでも話題になっている 香港でのデモがなされている通りなのです。
ここから西に大きな通りを一つ動くと 「女人街」と言われる 出店が並ぶ通りです。
香港といえば・・・の大きな観光スポットの一つです。
この通りを超えて もう二つ通りまで行けば 香港(九龍側)を南北に走る最も大きな感染幹線の一つに交差します。
その交差点を目指してなのですが デモがされています。

 
一応説明すると 香港はつい10年ほど前まではイギリスの管理するところで
日本では沖縄がそうであった通り 昔の戦争の名残で 統治が別の国となっていたわけです。
それが返還されたわけですが いきなりイギリス流の自由主義(というかすでに香港流)がいきなり中国流の共産主義になるということは市民が納得しないわけで 返還に辺り 一国二制度という形で香港は今後期間は限定するものの 別の国扱いで自治を認めるという約束の元に 返還がなされたわけです。
で、香港の政治を決める議員の選挙で 完全な自由選挙が行われないと 学生たちがデモを起こしているわけです。
ただ、中国の本土のデモの映像はテレビで時折流れていて デモ隊と軍事的に近い衝突をするというものではなく
もっともキツイもので デモ隊に催涙弾を打ち込むという程度のものです。
その際に、傘を使って学生たちが防いだことから このデモの象徴が傘となっているわけです。
香港の立ち位置が微妙なのは 自由であることから貿易、金融面で世界各地のお金が行き来する重要な拠点であることです。
もし、中国流の明日法律が変わったからとか 政治的圧力のために貿易や金融規制がかけられる恐れがあると思えば そこを経由していたお金や物の流れがほかの国を経由すべく変える必要があるわけです。
欧米などは その動きを注視する必要があるし、中国もみすみす香港の利点を失いたいとは思ってはいないわけです。
できる限り 中国流のソフトランディングを考えたのでしょうが 結果的にはなし崩し的に中国流の・・・と学生たちが抵抗を始めたわけです。
本来なら 軍事力で制圧など中国政府にとってはたやすいことなのでしょうが それは 香港の優位を投げ出す事となってしまうので なんとかじわじわ解決するという体制なので 学生たちは長期戦覚悟で粘っているわけです。
長引けば長引くほど中国は難しい選択を覚まられてしまうわけです。
 
ともあれ、見た感じでは本当に平和なデモなわけです。
マイクを持って主張を声高に叫び テントをおき立てこもるというものです。

明らかに長期戦を狙った立てこもりを目標としているように思われます。
警官たちと衝突になるような危ないところには近寄りませんが ゴミ箱などでバリケードを築き

遮断している格好にはなっているところには 観光客も入っていて 映像で見る緊迫化はありません。
中でも少し感心したのは長期化に向けて デモの中にも少しづつ彼らの街ができていること
たとえば 長い時間を縦困って退屈しないような 図書館

デモでけがをした人のための病院

そして 教会

 
私が返ってから 逮捕者が出たり
そのことに関して あおっているような発言をする著名人も拘束されたりと いろいろと事態は進んでいます。
バリケードも ゴミ箱や道路標識などを集めたものなので 持ち主に返せと啓作が介入して デモの面積はぐっとせばめられて 追いつめられてきているようです。
最初に書いた通り バス停に人が待ってないのは バスが来ないからです。
バスが来ない理由は道路の閉鎖があって バスがルート通りに回れない もしくは渋滞で時間通りどころかいつになるかわからないレベルでしか来ないということで 地下鉄も私もこれ以上ないぐらいのぎゅうぎゅう詰の電車に乗りました(代替え交通機関がないので みんな地下鉄に乗った)
そのあたりで市民にも反対者がでてきたりもしているようです。
ですが、デモの横でも

iPhone6の買取りにいそしむ方々も(笑
逞しくて、せっかちな香港の人たちが この先どういう風になるかはわかりませんが平和に暮らしていければいいのにと思ったわけですが・・・
 
バリケードの端の方にこんな看板が付けられていました

彼らの主張のすべてがここに込められた看板が
なんか、これを見ていると 学生たちを気持ち的には応援してあげたくなりました。