触感を刺激するデバイス

Galaxyアンバサダープログラムのモニター企画で「Galaxt Note4 Edge」をお借りしています。
Galaxy Note Edgeをお借りしたわけですが、このデバイス 同型機Galaxy Note4(日本未発売)は ペンスタイルのコントロールを持つデバイスとして世界でも人気のものです。
ペンスタイルは Wacomの技術を利用したもので、古い言い方をすればデジタイザー入力デバイスと言えばいいのでしょうか?
もともと、作画用だった、製図用であった細かい入力に使われるペンデバイスの入力技術を液晶の上に利用したもので 細かい入力の苦手な静電式タッチパネルと組み合わせることで 手での大まかなジェスチャー入力と細かい点へのペン入力を共存させたものです。
細かい点への入力を得意とするのは なにも細いペン先での入力ができるという事だけではなく ペンが近づいたときにそのペンのタッチする部分を液晶上に表示することができるために 触る前に着地点が想像できる点においても使い勝手の良い物です。
これは Galaxy Noteが登場した時から業界に一つのイノベーションとして受け入れられて 今なお多くの愛好者がいるものです。
業界的にもHTCや最近では新興企業で中国ではSamsungを抜いたと言われている 小米等も同様のペン入力デバイスを発売していることからもその有用性が業界で評価を得ているものだと思われる。
入力自信と言いうよりも 少し位大きめのデバイスにこの入力を組み合わせた仕組みに対してだ。
良く、Samsungは独自性のある商品を開発していないということを言う国粋主義者がいるが このデバイスに関して言うならその言葉は適さないものだ。
 
で、今回のEdgeであるが通常のGalaxy Note4に対して Edgeという本当に新しい機能を付加しいたものである。
この部分に対して 細かい説明は多くの雑誌やテレビのCMでも言われているのでここで書くまでないと思うが 画面の端を入力表示部分にしているのだ。
具体的には右の端 角の部分を面取りして曲面にして その部分に有機ELを配してまるで画面が右端で曲がっているかのように配したものだ。
そして、その部分にもタッチ入力を認めていて 入力部分として使えるのだ。
と言っても その部分はメイン画面とは表示入力上は切り離されていて 別の表示部分となる。
 
先日、Galaxy S5を触ってから Samsungのデバイスに対する感覚が変わっている。
特に両者とも 貸出機であったからもあるがスクリーン保護シートを貼っていない。
是非貼らずに使ってほし良いと思うのだが、スクリーン保護シートを貼るコツはもともとの画面のゴミや埃をどれだけきれいに取り除くのかにかかっているので 購入して保護シートをはがした瞬間に貼ってしまうために元のガラスの表面に触ったことのない人も少なくない。
S5は防水タイプであることからも ガラス表面に水がかかることを想定して表面に特殊な加工をしている。
同じ加工がEdgeのガラスにもされていて、表面に油などの汚れが付きにくくなっている。
それは機能的なことで 触った感覚が鋭い人ならすぐにわかる 指が表面を滑る感触に驚くと思う。
どう表現していいのだろうか?
まるで細かい粉に表面がおおわれていて ガラス面に指が触れていないが触った感覚があるという変な感じなのだ。
ガラスは綺麗であればあるほどに 指に吸い付くような感じがあり滑りという面では必ずしも良いわけではない。
だが その明るさや画面のあでやかさには有利になる。
この端末は 有機ELの画面の艶やかさばかりが広告の表面を飾るが、もしかしたらこのガラスで尚艶やかに見えるということにその特徴があるのかもしれない。
 
勿論、これだけならGalaxy S5においても良い点としてあるのだが Edgeにおいてはこのままのガラスが曲がって裏側に繋がるようになっている。
そして、その端の曲面を撫でるように触ることによって、そこに付いている円形の回し車を回すかのようなオペレーションを指に感じさせる。
サイドEdge部はここがアクティブになっているとき以外は かなりタッチエリアを制限してあり メイン部のディスプレイを触っていて間違えて反応するというようなことはない。
無いのと同じと言っても良い反応をするのだ。
しかし、ここが全てアクティブとなると 曲面すべてが反応面となる。
非常によくできた仕組みではあるのだ
右に左に撫でることにより 右端の曲面の画面は回っているかのような視覚的で触覚的な錯覚を生み出させる。
故に、用がなくてもこの曲面を撫でてしまうような感じの感触を指がおぼえているのだ。
しばらくこの端末を使っていたのだが、無意識のうちにテーブルの上に置いているこの端末の曲面の部分を触っていたりするのだ。
 
実際のオぺレーションとしては、未だ通知ウインドウとしての機能とラウンチャー機能ぐらいいで 残念ながらイベントでアプリケーションのコントロールとして使えるものは 対応アプリケーションが標準でついているいくつかのプレーヤーぐらいで未だ機能がついているとは言えないレベルのものだ。
一つ期待したのが、Kindleという読書用のAmazonのアプリケーションで Kindle for Samsungという専用のものが用意されていて これはと期待した。
本を読むうえで 画面上のスライドバーで読みたい位置を指定するのだが 実は感覚的にはこれはすごくわかりにくいのだ。
紙の本が良いと思うのは 本の端の部分に付箋が付いていたり とか印があって それに対して指を滑らせるような操作で 簡単に目的のページに行きやすい。
この端末もこの部分が付箋にあたると聞いていたのだが 故にここに本の端の部分が表示されて 上下に指を滑らせて そこをめくるような操作ができると期待したのだが 操作面ではEdgeスクリーンを使う操作は何もなかった。
つまり、ハードウエアはできているがソフトウエアが対応していないのだ。
 
Edgeの部分に関しては 有機ELのディスプレイを持っていることによって作られるものだが それ故に作ることのできるメーカーが限られる。
前述のペンオペレーションのように他社がまねをしようとしても・・・・なのである。
故に、Samsungが多くのシェアを取ることができれば独占的なのであるが それまでアプリケーションの開発が専用過ぎて進まない可能性もある。
その辺りが 今後の課題であると言えるだろう。
 
だが、技術的なものや市場的なものに関しては将来の人に評価はゆずるとして
このデバイスの触感は素晴らしい物だ。
このガラスは、曲面を得て本当に生きてきた感覚があった。
 
「触ってみてほしい」
Edgeに関してはそう思う。
曲面の部分の触った感じを そーっと神経を集中して。
私の言いたいことが 少しでも解ってもらえるかと・・・・
 
機能的なものはその次という事で