アウトランダー PHEV(中古)を購入した。その7

アウトランダーPHEVの乗り味についてもちょっとだけ書こう。
 
とりあえず私の感覚からは異次元の乗り物だった。
購入したのは中古車なので自宅納車でした。
ガソリンは最後のひとメモリで バッテリーは半分残されているかどうかで我が家にやってきた。
まず最初の仕事は、ガソリンの補給!!
どれぐらい走れるかとかわからないのと、「メンテナンスモード」を解除するため。
「メンテナンスモード」になっている限り エンジンは入りっぱなしになるのだ。
つまり、ガソリン車として走るのであれば面白味も何もないのでガソリン補給に行った。
 
「メンテナンスモード」というのは 知らない人には何のことかわからないと思うが ガソリンとエンジンを保護するための機能だ。
現在、3月22日時点で 450k走行してガソリンは最初に入れた20lだけでそれ以外はずっと電気で走っている。
もちろん、少しは減っているのだが 購入した時までにはなっていない。
これが続いた場合、エンジンはかけられないまま数か月が過ぎ、ガソリンも使われないまま数か月が過ぎる可能性もある。
エンジンはともかく、ガソリンは非常に気化しやすい液体ですごい匂いがする時点でその程度はわかってもらえると思う。
なので、気化する部分としない部分でガソリンの成分も変化するし 劣化もするわけです。
それを避けるために、ある一定以上エンジン走行をしないと 「メンテナンスモード」に入って強制的にエンジンをかけてそれによって エンジンとガソリンを保護しようとする仕組みです。
インターネットで調べたのですが 20lのガソリンを入れると収まるとの事だったので 最初に入れたガソリンは20lだったのだ。
 
説明は長かったが、これまで基本的に電気だけで走ってきたということが言いたいだけなのだ。
もちろん、大阪から明石まで行ったので高速道路はガソリン中心に走ったわけだが・・・
運転の感覚なのですが、エンジンをかけるという作業がないので静かです。
ハイブリットもそうなのですが、始動ボタンを押したら 電子音がしてメーターとカーナビに電気が入るというのがボタンを押されて変わることで エンジンがかけられたりしない。
ハイブリットの場合、エンジンで走行することが絶対条件に近いので 寒い時などは始動すると強制的にエンジンがかけられて暖気したりするのですが これにはそういった動作はありません。
ETCカードが・・・」とかしゃべるぐらいです。
で、ギアといっていいのか前進スイッチを入れて サイドブレーキを戻しアクセルをゆっくり踏むとそろそろと前に進みだす。
1.8tの超重量級の車なので ゆっくりという表現で進みだす。
しかし、遅いという感じではないのは 踏み込んでいくと押されるように加速してゆくからだ。
なんというか、ちょっとむず痒いのだ。
するすると抵抗感があまりない加速だからで、エンジンの回転数とともにと言いたいところだが わずかに響く甲高い感じのインバーターの音ぐらいしか聞こえないし それも変化するわけでもなく一定に聞こえる。
でも、するすると前に出てゆく。
 
この感覚がより大きく感じるのは 駐車場などから出るときの大きくハンドルを切りながら前に出るとき。
おそらくですが、前後輪共に駆動しながらなのでしょう
エンジンの際には(FFの場合感じます)少し抵抗を感じながらいつもより多めにアクセルを踏みながらという感じではないのです。
また、アクセルも少しでも踏みすぎると急に力が強くなるエンジンのような感じではなく 微妙な調整がそのまま車速に反応する。
故に、少し回転を上げてすぐにアクセルを離して前に出るという 無意識にやっている出方だと帰ってぎくしゃくする。
踏んだとおりに反応するからだ。
 
道路に出ると、どちらかというと普通の車だ。
1tちょっとの乗用車に乗っている感覚だが 少し車体が大きいのでそれを感じることはできる。
アクセルを戻した時の挙動で初めて いつもと違うことを感じる。
ぎゅっという感じで車速が急激に落ちる感じではなく じわーっと落ちてゆくのが強くなるような感じだ。
この変化をデジタル的に感じるのは ドライブレコーダーだ。
CVTなのでエンジンブレーキそのものは聞きにくい前の車では アクセルを抜いてすぐにブレーキの動作に移るようなシーンだと 必ずと言ってGを感じて「ピッ」とドライブレコーダーが録画記録をする警告音が鳴る。
それが、この車になってからほとんど聞かれない。
つまり、トルク変化の山が低くなった感じだ。
アクセルを離して惰性で走っている間は 基本的にフリーで転がり続けるのだが そのエネルギーをそのまま発電に回し 「回生」という使ったエネルギーを回収する仕組みに回すこともできる。
これは発電機を回して 電気にしてそれをバッテリーに戻すというやり方だが この強さをハンドルの奥についている 「パドル」と呼ばれるスイッチで強くしたり軽くしたりすることができる。
ここで分かるのだが、軽くした時なのだが エンジン付きの車では考えられないほど 軽く走ってゆく。
どう表現すればと思っていたのだが、先日ロードバイクに乗っていて 足を止めて惰性で走っている時に近い感覚で 本当に抵抗なく滑っていくような感じなのだ。
もちろん強くすれば ブレーキがなくてもある程度の速度がコントロールできる BMWの電気自動車や 日産のe-Powerでいれるワンペダルドライブに近いことができるのだ。
 
実のところ 乗りなれているというより全く慣れていない。
パドルで回生を調整しようにも どれがいい状態なのかわからない。
ブレーキとの使い分けという点でもだ。
今までの感覚が使えないというのが正直新鮮だ。
今までに比べて 二回り大きくなっているのでサイズ感が分かりにくいということもあるのだろう。
前の コルト プラスも1.5lの省エネ性能が微妙で そこそこに出足加速が良いタイプだったのですが 走り始めこそ遅いのですが 出てしまえば全然引けを取らない加速感であるというのが面白いわけです。
もちろん、床まで踏んでではなく常識的な運転での話なので 乗っていて楽な感じが面白い感じです。