ファームウエア アップデート

先日、Mi5がMIUI 8.1.4から8.2.1のアップデートで AndroidNにアップデートした。
これにより、動きがかなり軽くなったこともさることながら 試行錯誤の途中だったのだろうと思われる パーミッションの管理が良くなった感じがする。
いままで、バックグラウンドで動作するアプリの抑制は いわゆるバッテリー長持ちソフトやセキュリティソフトの範疇だったのだが OSレベルでそれに対応しようとしているようだ。
だが、前述のソフトたちも完全ではなく アプリケーションがあまた存在するし 明らかに怪しいソフトとしか思えないソフトも存在するわけだから制御しきれない部分でもあるのだ。
例えば、ナビをBluetooth DUNで接続するソフトなどは外からの要求でパケットを消費し続ける怪しいソフトの筆頭で 気が付いたらあちこちのソフトに強制的に抑え込まれてしまうのだ。
それが、OSに組み込まれて ようやくAndroidNになって ルールさえ守っていれば正しい動作を行うようになった。
これで安心して使えるようになったわけだ。
その反面、動かなくなるソフトも出てきているわけだが・・・・
 
機能向上と セキュリテイ対応、障害対策の為に普通にファームウエアのアップでとは携帯電話やPCでは当たり前のこと。
間もなくWindows10でもクリエーターアップデートが行われますので 機能追加もあるわけです。
ですが、最近ではPCやスマートフォンだけというわけではなくなってきているわです。
 
私の乗っている アウトランダーPHEVですが 今回のマイナーチェンジで機能が大きくアップされました。
その中で私の注目点は二つです。
一つはEVモードと言われる 電気をできるだけ使うモードの追加ともう一つは急速充電時間の短縮というもので 30分で80%まで充電される仕様が 25分で80%まで充電されるようになったのです。
そして、表には出にくいところですが 乗った人によると 見違えるほどパワフルになったという事も注目点です。
 
2015年の改良で、各部のフリクションロスを減らす改善を受けたので それ以前の私の車は当然ハードウエア的にも違うわけですが 主たる部品である バッテリーやモーターは変わっていません。
では、パワフルになったり 充電時間が短くなった秘密は何だろう というところが秘密の部分なのだ。
電気自動車で有名なテスラなども こういった機能追加が後でなされたりするわけです。
この秘密はバッテリーが大きな原因だ。
 
リチウムイオンバッテリーですが最近は携帯電話に搭載されていて話題になったのは ギャラクシーノートの事件。
バッテリーが発熱して発煙、発火するという問題です。
リチウムバッテリーは制御が難しく 急速充電などで充電しすぎると前述のように発熱しすぎて壊れてしまうわけです。
逆もそうで、一気に大電流を引き出しすぎたり 高い負荷を続けたりすることで危険な状態になりえます。
それを制御するために、電流量の測定や温度もセル毎にセンサーを付けてセル毎にCPUを付けて制御したりしているわけです。
また、満充電や完全放電状態は劣化を招きやすく 長い寿命を持たせるためには 80%程度の充電と20%程度の残量をおおよそ残すのが良いともいわれています。
80%程度というのも程度というぐらいでおおよそで バッテリーによって大きく変化するわけです。
ギャラクシーの場合 わずか200g程度の本体内に実装されるバッテリーですが、アウトランダーPHEVの場合おおよそ300Kgのサイズのバッテリーです。
危険度は何百倍で制御もそれに伴い難しくなるわけです。
 
以前にも書きましたが 80馬力ぐらいのモーターを前後に搭載しているアウトランダーPHEVはトルクは発進状態からほぼ最大値を発揮できるモーターを使って ロケットスタートも可能なわけです。
実際に電気自動車の0−100mのラップタイムはガソリン自動車では難しいレベルに到達しています。
とろこが、アウトランダーの場合その車重もありぼちぼち程度です。
この問題の大きな要因がバッテリーにあるわけです。
では、バッテリーの制限を取っ払えばどうなるでしょう?
危険度満載ですが、パワーも満載へとなるわけです。
 
ここまでアウトランダーPHEVは2012年の発表からカウントすると約4年が経過しました。
ここまでに、そのバッテリーが起因とする問題は 新聞に掲載されるほどのものは初回のリコールの時だったと記憶しますし それが大事故を招いた話も聞いていません。
車庫で充電中に炎上した話はありますが あれは 家庭用電源から延長コードで充電してコード事も得たという事のようです。
それだけ 余裕をもってバッテリーを恐る恐る使ってきたわけです。
本当にそこまで余裕が必要だったのでしょうか?
 
今回のマイナーチェンジではその余裕の部分を少し減らしたという作業がなされたのではないかと思われます。
バッテリーを充電するときの制御で 充電時間の短縮は可能ですし、高負荷への閾値を引き上げるだけで パワーを上げることもできます。
また、バッテリーの使用範囲を少し広げるだけで 航続距離も電気自動車モード優先も難しい話ではないのです。
となると、改良点はそれこそ制御ソフトのバージョンアップによるものなのです。
じゃあ、私の車にもと言いたいところですが それはしてくれないのです。
大きくは 販売上の問題で 買い替えるなら性能の上がったものをという形で買い替えを考える人たちが やめてしまう可能性があるからというのが大きな理由でしょう。
もう一つはどういった使い方をされてきたかわからない、バッテリーをかなり酷使してきた人と そうでない方とか状況が分からなさ過ぎて わざわざバージョンアップして販売店が余計な危険をしょい込みたくない というのが本当でしょう。
2015年のマイナーチェンジでも 充電時のエンジンの回転をより効率的な回転まで上げることでも燃費に貢献しているわけですが その為に少し回転数が上がってエンジン音がうるさくなるので その分防音を強くして対応したという経緯もあります。
それに伴う小改良点が無視されてはいけないからです。
 
今後、テスラのようにバージョンアップフリーな車が出てくるかもしれません。
もちろん、魔改造と呼ばれるプログラムの書き換えで全然違う性能のものも出てくることでしょう。
今までのように 買ったらそこから性能が落ち続けるだけでなく、それから徐々に良くなっていくような車も出てくるかもしれませんね。