Action Cameraの選び方

昨日、更新していて たくさんある中華ActionCamの自分の選択基準なんてのを書いてみようと思う。
もちろんのことだが、かっこがいいというのは性能とは関係ないので除外するとしてだ(笑
 
まず、間違いないのは信頼できるメーカーを選ぶことだ。
GoProやSonyなど名の知れたメーカーはともかく、私の買ったXiaomiやSJ CAMなども老舗で安心できるメーカーだと私は思っている。
ただ、それで終わると面白くないので 一応性能ベースで書いていこうと思う。
とりあえず、最初に言いたいのは 額面上のスペックで選ばないということも大事だが 広告に載っている写真や動画を基準に選ばないということが最も大事だと私は思っている。
実際、動画の広告を見ればわかるとおもうがどこのものも素晴らしくきれいなことが多い。
ただ、よくよく読んでほしい。
「このカメラで撮りました」とは一言も書いていないのです。
「イメージです」なんて書いてくれるのは日本だけで 海外ではそんな遠慮した表現などはない。
Sample画像と書いてあっても このカメラで撮ったのではない場合が少なからずある。
もう一つ、良いカメラだったとして そのカメラの良さは実は動画で伝わらないという点も注意してほしい。
私も、先日動画をアップしてみて気が付いたのだが 例えばGoogle PhotoやFacebook等に上げた動画という時点ですでにかなりの劣化だった。
解像度感のないのっぺりとした動画に変わっていた。
私は試していないがYoutubeに上げても動画変換の段階で劣化は避けられない。
4K動画などは参考程度しか画質の違いが出ないことに注意してください。
 
この後は、C-MOSとなる。
基本的にSonyのものが使われているものがほとんどでちゃんと書いてあるので型番を調べてみてください。
https://www.sony-semicon.co.jp/products_en/IS/sensor2/products/index.html
このページを参考にすればわかると思いますが 例えばMijia 4KはIMX317なので 8Mの背面照射型CMOSなのだ。
なんーんだ 800万画素だと言われそうですが 計算してみるとわかりますが4K解像度ではそれで十分なのです。
ただし、この場合4Kで動画を撮影して 電子的手振れ補正を行おうと思うと 撮影した画像内でシフトする余裕がないので できないことが多いのです。
実際に Mijiaのスペックでは FullHDで手振れ補正が効くわけです。
 
庫の手振れ補正ですが 画像認識の技術を使っていて 動画で撮影されたコマの前のコマと画像を比較して目印となるものが同じ場所と仮定して大きく撮影した写真から 撮影サイズの画面を切り出すのです。
写真にのみ働く場合もこれに対応とか言う表記ですが 動画でもできるかは大事なポイントとなります。
この処理などは、CPUの性能が大事となる処理なのです。
故に、CPUも選択の大きな要点となります。
Mijia 4kではAmbarella A12S75というCPUが使われています。
おおよそミドルハイクラスのCPUとなり 余裕を持った処理を行ってくれるわけです。
実際、Full HDでの60FPSの撮影においても手振れ補正が働きますし 試験用ファームウエアでは4K 60fpsで撮影するモードも持っています。
安いAction Camのスペックを見てもらうと 4Kの場合24FPSと記載されたものが多く この場合CMOSの性能でそうなる場合もありますが CPUの性能が高くないと推測されます。
 
CMOSやCPUの性能に関しては 高ければ高いほど良いというのはSmart Phoneの性能と同じなのでいうまでもありません。
少しクラスの低いものでもできなくはないのですが 例えばピークに近い性能で使い続けることで熱を持ったり暴走したりということがあるのです。
もっとひどい場合は、昨日も書きましたが 低い解像度で処理を行い それをアップコンバートして解像度を疑似的に上げることで対応している場合もあります。
その場合 実際は HD(Full HDではない)画質で撮影後4Kなどにアップデートしていると全体的にボヤっとした画像にしかならないのです。
まあ、いい方に寄りますが 詐欺といってもいいと思います。
 
このアップコンバート問題に関してなのですが 最近ちょっとだけ見分け方で気が付いた点があります。
4KとFull HDでは処理するデータの量はおおよそ4倍となります。
故に、処理が多くなって大変になるわけですが その大変さがちゃんとできていないやつとの差をはっきり見せてくれる点があるのです。
それが消費電力です。
Mijiaの場合1450mAという Action Camでは最大級に近いサイズの大きな電池を搭載しています。
故に、4Kの撮影ではおおよそ2時間の撮影時間を実現しています。
ですが、これをFull HDとすると3時間の撮影時間となるのです。
4倍の処理ですがおおよそ1.5倍の消費電力となっています。
逆に、4Kの中華CAMなどでは Amazonのレビューなどでもそうですが 4Kで撮影してもFull HDでもバッテリーの持ち時間が変わらないものがあるみたいなのですが 個人的にはこの点でお察しな感じがしているわけです。
 
もう一つ、カメラというからには大事な点はレンズです。
Action Camの場合サイズ的な制約が大きいことから 1/2.5でも大きな方でそれより小さいCMOSも使われます。
当然、レンズも小さくなるわけですが その小さなレンズで4Kの解像度をかなえる必要があります。
また、機器の特性上広角なものが多く 魚眼レンズに近い角度の170度ぐらいのものも少なくないので 曲げた状態できれいな画像を作るという点でもレンズの性能も問われるわけです。
プラスチックの成型レンズを使っているもの、ガラスのレンズを使っているものいろいろあるのですが 私はガラスのレンズを使っているものを好みます。
ピークの性能という意味では解りませんが、樹脂レンズはピンキリの幅が広く 本当に安いものなどは本当にダメなレンズが入っています。
ガラスの場合、製法的にコストが高いこともあり 最低限の性能が簡保されている程度のものが多いのではずれが少ないということです。
ただし、ガラスレンズとして検索した場合 見つけることが非常に困難になります。
 
性能の劣化をうまくごまかす方法に、高圧縮をかけるというのもあります。
一つは画像サイズが小さくなると レンズであろうが、CPUであろうが、CMOSであろうが 悪い点が圧縮されたことで解像度が下がりのっぺりしたのかどっちかわからなくなります。
もう一つ、これも大事なのですが SDカードとのインターフェースです。
MicroSDカードを使っているのがほぼ全部なのですが この書き込み性能が低いと低圧縮な画像は書き込みが追い付かなくなってしまいます。
32Gまでと書いてあると Mijia 4Kの場合 Full HD S-Fineの動画を記録するとおおよそ1.5時間でいっぱいになってしまいます。
容量的にも速度的にも大きく速いものとなると高くなるので採用されていないものはチープな構成で作られている、もしくは少し古いモデルだということになるわけです。
MIjiaを例に出すと 4K撮影となるとUHS-?の性能が必要になります。
理論的には624Mの転送速度を要するわけなのでこれは結構大変な速度なわけです。
利用できるSDに少なくともSDXCの表記がないものや 速度要求の無いものはちょっと??な感じとなるわけです。
 
最後に電源の部分です。
充電しながら利用できるか?
この辺りは確認ポイントとなります。
パターンとしては
〇電源を切っている状態でのみ外部電源とつながる
〇電源を切っているがUSBカメラとしては使える。
〇電源が入るが 起動中は充電されていない。
〇充電されながら利用することができる。
の4パターンぐらいです。
後になればなるほど電源回路に余裕があります。
電源回路に余裕があるだけ 回路にお金が使ってあってCPUのフルパワーの状態が続くと電源が辛くなって暴走するなんて言うのもありますので そのあたりも考慮ポイントとなります。
これは冷却の問題と同じで CPUのスペックの面ではできないことではないのですが 実行に対する負荷が高すぎて発熱量が多く暴走してしまうなどの放熱問題なども余裕を持った設計がされている必要がある部分です。

とにかくなのですが 安い商品には安い部品が使われていることがほとんどです。
故に、安いのです。
GoProのようにブランドが特化した高機能と一緒に価格を押し上げているのは事実ですが 価格と性能は基本的に比例します。
その中でも新規のメーカーは食い込むために安めの商品を出してきて 中にはあたりと思われるものが存在するのも確かです。
また、リモコンなどこの機種にしか存在しない機能などが出てきたりする面白いのもあります。
性能だけという点で切り取るならそうなのですが 1万円以下の商品も少なからずあるので おもちゃとして考えるならとがった性能のものもおもしろいものを選択してもと思えるわけです。