家の壁の塗り替え

私の家ではないということを先にお断りしてなのだが

先日、お手伝いとして 壁の塗り替えに行った。

壁の塗り替えというと 木や石の壁というイメージであるが 今回やったのは石膏ボードの壁だった。

 

最近の一般的な住宅壁なのだが 店舗や営業用事務所も含めてなのだが 石膏ボードの内壁のものが多い。

石膏ボードは言葉通り石膏を固めた板なのだが 何よりも良いの耐火性能が高いこと。

あとは吸湿性も比較的高く 保温性があることが。

耐火性能が高い方と言ってコンクリート壁むき出しでは 冬は寒くてしょうがないのでグラスウールなどをはさんで木の板で抑えて 石膏ボードが貼られていたりするわけです。

ただ、普通の石膏ボードは紙に厚塗りの石膏というイメージの商品なので ボール紙(といって最近の人解るかな?)のような外観であまりきれいなものではないが その上に壁紙を張ることできれいな内装壁となるわけです。

欠点といえば 脆いこと。

石膏の粉を固めて作ってあるので 先のとがったものでぐりぐりやると穴が開きます。

ホッチキスの針を壁に向かって押し付ければ刺さってしまうほどです。

で、刺さった後ぐりぐりと左右に回すようにすれば 少しづつ壁が粉上に崩れてゆきます。

そういう壁材なので ねじなどを入れようにもねじが壁を崩すだけで物を止めたりする力が出ません。

ゆえに、エアコンなどはその下の土台となる木の柱に止付けたりすることになります。

若しくは アンカーと呼ばれる石膏ボードを挟み込んだりしてねじを入れるためのガイドを作るものによって ねじでいろいろなものが固定できるようになるわけです。

それもさほど重いものには対応しないというか 重いものをそこに止付けると 石膏ボードが強度的に負けて 簡単二つに折れてしまうわけです。

大体のねじは1列になるようにつけますので 点線状の切り取り線のついた紙が手で簡単にちぎれるのと同様 あけた穴をつなぐように割れたりするわけです。

前述の利点がこれらの点を上回っていることから ほとんどの家でこれらの素材が使われることとなったわけです。

 

今回は、汚れた壁の補修なのですが やはり「汚れた」と書いているわけですから 汚れを取ればいいとなるわけですが 取れるぐらいなら苦労はしないのです。

いろいろな洗剤はあるものの 完璧なものはありません。

なぜなら 汚れか壁紙そのもの色やデザインなのか分からないし 据えての汚れを落とした後が「白」なら良いわけですが白にもいろいろあるし その元の壁の色が同じとも限らないのです。

ゆえに、業者に依頼したときに洗剤で汚れを取る作業を 「洗い」といって洗ってみるわけですが それがダメなようなものは表面に貼ってある壁紙を剥がして新しい壁紙を張ってしまうわけです。

裏側はどうあれ、壁紙が新しくなれば内壁は新品になったように映るわけです。

これらのメンテナンス性の高さもこの素材の利点となるわけです。

分かりやすいのはコンセントやスイッチのパネルを外してみると それらのパネルの上に壁紙がかぶさっていたりとして 貼り換えたんだろうなという形跡を見ることができるわけです。

ただ、例えば窓の下に窓を閉め忘れて雨水が垂れて 汚れが出た場合、汚いのはそこだけでそこだけ張り替えればいいようなものなのですが 新品の壁紙と同じ壁紙でも5年たった壁紙では色が違うのです。

5年分の歴史が誇りや汚れてして壁紙には定着しています。

ゆえに、新たに張り替えた部分だけ奇麗すぎて浮いてしまうのです。

ゆえに、貼り換えるとなると全部となってしまいます。

 

最近ではそれを逆手に取った手直し方法も出てきています。

デザイナーズマンションなどで良くあるのですが 壁の一面だけが青色とかいうやつです。

斬新で良いのですが これはデザインだけの問題ではなく そこだけ張り替えてメンテナンスることができるので安い賃貸などでは手直しのコストを抑えられるという利点もあるわけです。

また、壁紙の上に貼ることのできる壁紙も多種登場しているので 賃貸住宅に満足できないユーザーが上に石壁のようないわゆる「デコレーション壁紙」を貼って 前述のでざーなーずマンションにでも住んだかのように自分で飾ることもできるのです。

一応、追記しますが あとで剥がせるデコレーションですが数年なら剥がしても影響ないのですが10年もたつとやはり境目がくっきり浮き出て大家から補修の対象にされたという話も少なからずあるので(テープ残りが壁紙側に出たりすると ポスターをセロテープで壁に貼ったのと同じ扱いとなって 居住者責任になる場合もある)必ず大丈夫というわけではないようです。

ただ、壁が青色ということは 照明器具の反射光が青色ということでもあり 部屋のすべてがその壁からの反射で青く見えたりするので 良し悪しというところでもあるわけです。

置いた家具が思った以上に暗く見えたりと 白いところで見たときの画面しかないわけですから。

ゆえに、部屋の壁紙の大多数は白色ということになってしまうわけです。

 

で、手直しなのですが

最近になって話を聞く方法が 壁紙の上に色を塗るというもの。

色といっても青や緑をぬってデザイナーズにしようというのではなく 上から白いペンキを塗ろうという方法です。

その方法はだれでも思いつくと言われそうなのですが そもそも石膏ボードの上の壁紙は細かい筋などが入った起伏のある構造となっています。

これは 壁紙の切れ目が分かりにくかったり 下地のでこぼを隠す意味があるのではないかと思うのですが それゆえに塗装をするとその山がつぶれてしまったりするわけです。

しみこみやすい素材でもあるので その段差のところにたまりやすかったりもするのです。

HCでもかなり大きめのところに行けば 最近は「室内ビニール壁紙用塗料」(一般的な室内壁紙はビニール壁紙が多い もちろん、そうでないものもあるがそれにはしみこみすぎるので対応できない)というのがあって それらの問題点を解決してくれている。

今回の塗装はもちろんその塗料を使う。

純白を塗りたいところだがそうすると他のところとの色の差が大きすぎるので アイボリーを適度に混ぜて 色を合わせて塗り始めます。

やってみるとわかるのですが 広い面積をローラーで塗るのですが ローラーを転がすと細かい霧のような塗料が飛び散ります。

私は100均のビニールレインコートと使い捨ての薄いビニール手袋で完全武装しましたが それでもズボンに何カ所か・・・・・

それと、何とも熱い!! 寒めの日でしたがシャツが絞れるほどの汗で 水分補給が何より大事な状態となりました。

周りに対しても マスカーと呼ばれる養生テープにビニールシートを1m~2m程度くっつけたもので 地面までカバーします。

 

いきなり塗ると 今回はタバコを吸う人のお部屋だったので(煙草も注意!! 煙草のヤニが壁紙に着いた場合 過失とみなされて退出時のクリーニング費用は入居人餅となります 引っ越しで出費が多い時に追加が来るので意外に痛いです) ヤニがあるので彗星の塗料は油分ですのではじかれてしまいますので ヤニを抑える下処理剤を塗ります。

特に隅っこのほうはローラーでは塗れないので 地味に刷毛で塗りますし その隅っここそがヤニのたまり場なので 厚く塗らないとはじかれてしまいます。

指定では1時間ほど乾かして ペンキを塗り始めます。

ここまで来たら大胆に一気に押し付けないように伸ばしてゆきます。

もちろん、端は刷毛塗りを。

慣れてくると 全体を塗らなくてもどんどん薄くして自然な感じでぼかして部分だけぬった感じにならないようにごまかすこともできるそうです。

 

実際には壁紙が擦れて荒れてくると 寿命は来るわけですが 全体をやり替えることを思えば安価な修正となるわけです。

養生してとなると、家具などがあるとできないので 家で簡単にというわけにはいかないのですが 作業としては家庭でもできるレベルの作業のようです。

一部屋丸ごとが愚を全部取り除いてとなると Youtubeにもやり方を公開している人もいるのでやってみればまっさらのイメージの家に戻せるとしたら やってみたくなりますよね。

でも、自宅ではするところがないけど・・・