自律と自立

KickstarterでMark DroneというDroneのbackerになった。
Backerは簡単に言えば出資者で、この会社のこの商品に期待して投資したわけだ。
もちろん、株主になりたいわけではなくて このお金により商品ができた際には 商品を多くの場合は安く、早く入手できるようになる。
 
このDroneはQualcomのSnapdragonというCPUを搭載しており VIOテクノロジーを採用しているということだ。
一般的なDroneはGPSによって位置情報を得てコンパスと合わせて自分の位置を確認して進んでいます。
GPSの信号を受けるために 起動時にキャリブレーションが必要になったりします。
これはSmartPhoneでもマップを表示したときに位置情報が安定しないことからもわかると思います。
ただ、これにより大空に飛び立ったドローンは自分の位置を確認して ボタン一つで出発点に自動的に戻ってきて着陸することもできるわけです。
ただ、それだけだと帰ってくるコース上に障害物があった場合 ぶつかってしまうかもしれないので超音波センサーなどで 障害物との距離を測っているわけです。
一部のドローンは室内での飛行を可能とするために(GPSが届かない場所)超音波センサーで地面との距離を測定し続けて 同じ位置を保ち続けるようにできています。
 
最近の流行なのですが、ドローンそのものにカメラを内蔵しており そのカメラの画像からの画像認識で たとえばターゲットを決めて追跡したり ターゲットの周りを飛行するなどの機能を持たせています。
ほかにもジェスチャーコントロールで(いわゆる手のひらをみせるとシャッターが切られるなど)いろいろな作業をさせることができるようになっています。
これらの機能なのですが、SmartPhoneで考えてもらえばわかりやすいのですが 自撮りカメラでビューティ機能の付いたものなどはちゃんとどこが顔だと認識しているからそこだけの補正ができるわけですから 錦をして追いかけるなどはお手の物なのです。
ジェスチャーも 笑顔でシャッターを切る機能だったり 手のひらでシャッターを切るなどSmartPhoneで普通についている機能なので新しいことではないのです。
 
安価なToyDroneでも自動追尾機能などが付帯しているものも出てきて 1万円どころか5000円ぐらいのDroneで出来てしまうと 高級機は何だとなるわけですが 高性能なCPUを搭載した機種を作るだけで当然SmartPhoneと同じ価格になってしまうので 5000円ではそもそもできないわけですが これらの安価な機種はコントローラーがSmartPhoneで 画像を認識する処理はSmartPhone側で行っているので可能になるわけです。
それでもいいじゃないかと言いたいところですが 所詮SmartPhoneなので安定した通信が数十メートルを飛ぶDroneに対して行えるわけではないので 何かの拍子に見失うとそれっきりということも少なからずあるわけです。
その点、ドローン側の処理で行っている高級機は コントローラーを使って数百メートル飛んでもそういった機能は動き続けるわけです。
 
MarkDroneなのですが そこから少し進んだものとなっています。
小型で航空機などに影響を与えない おもちゃドローンといわれている小型のボディで高機能を叶えるために 取り除かれた機能にGPSがあります。
GPSがなければ どうやって位置情報をとなるわけですが そこで最初に書いたVIOテクノロジーというものが使われているわけです。
鳥はGPSなんかなくても空を飛んでいます。これは目から得た情報で行先との距離を考え景色から進む方向を決めて飛んでいるわけです。
画像認識で 今までのドローンの多くは 人の顔を認識できているものの周りの景色すべてを認識できているわけではなかったのです。
Qualcomは自社のCPUの拡張機能をより有効に使ってもらえるように VIOテクノロジーに関するSDKを提供しています。
こういった画像認識をする上で CPUが持っている補助機能をフルに生かした場合 周りの景色から自分の位置を判断できるロジックを作成するのに多大な補助を与えたわけです。
Markはその機能を利用して飛ぶドローンなのです。
もちろん、GPSを無くすことで消費電力を抑え このサイズのドローンとしては異例な20分の飛行時間を叶えているわけです。
 
GPSの機能によって 自分だけで飛ぶことが来たのが「自立」でGPSなどの基準となる信号がなくても 周りの環境から自分の位置をとらえて飛ぶ機能こそが「自律」なのです。
同じ読みの言葉ながら意味は異なります。
人は、当然自律で動いています。
より人に近い機能を持ったドローンの登場 それがMarkドローンで 他にも すでにクラウドファウンディングでは二つの目(立体視カメラ)で立体的に景色をとらえるドローンも登場しています。
この後、こういった機能のDroneがタケノコのようにたくさん出てくるのかもしれません。
時代の変化のその時に参加したい人は KickStarterでbackerになってみるのも面白いかなとおもいます。
Mark Drone: The Ultra-intelligent 4K foldable drone, $239 by Mark — Kickstarter