暑い夏

暑い夏は 本当に体力を吸われて大変なのですが 機械もその例に漏れないのです。
特に今年の夏はなのですが・・・・
 
PCやSmartPhoneの歴史は熱との戦いと言っても過言ではありません。
特に、携帯デバイスとなるとその傾向は厄介な方向に進みます。
電気というのは 電線の中を流れるわけですが 同じ電線で電気の流す量を増やすと熱を持ちます。
熱を持つというのは熱によって機械が壊れるというリスクとともに 熱によってより抵抗値が高くなるという性質も持っているためにだんだん電気名が慣れなくなってゆくわけです。そこを無理に流そうとたくさん電気を入れてもっと発熱してとどんどん効率が下がってゆくわけです。
もう一つ、熱を発生させるエネルギーを消費するという事は それだけ電気を消費しているので結果的にモバイルデバイスの場合バッテリーが持たないという結果にもなるわけです。
もう一つ、バッテリーの問題で化学変化によって電気を発生させるバッテリーは化学変化の副産物として熱を発生させることから高容量のバッテリーであればこそ熱の発生源は大きくなるわけです。
 
ところが最近の傾向として、実際CPUのパワーはどれだけいるんだ?というのが疑問視されています。
これは それほどのパワーが必要ないという事ではなく 必要な時のパワーは大きければ大きいほどいいのですが そうでないときのことを考えるとその時はパワーを絞れる方がいいという考え方です。
PCなどは普段は数パーセントのパワーしか利用していないので その時はマルチコアなら必要以上のコアを止めて、また全体の周波数を下げたりキャッシュメモリーを切ってしまったりと使わないときの電気を節約することで全体的な消費電力を下げるという仕組みになっているのです。
ゆえに、最大パワーを使い続けると思ったよりバッテリーが減ってびっくりしたりするものなのです。
実は、パワーが必要なことというのは全体の20%以下とかも言われていますので その間の省電力の効果は馬鹿にできないのです。
 
SmartPhoneの場合、比較的パワーを使う作業にゲームがあります。
当然、SmartPhoneで学術計算をする人は少ないだろうから大量の計算を必要な作業と言えばトップでゲームだと思われます。
3Dのキャラクターを縦横無尽に動かすことなど10年前のPCでもできなかったことを チョコレート大(これも死語かな 板チョコサイズの意味だけど板チョコそのものを見ることがない)の中に押し込めたわけですから発熱量がすごいんです。
尚且つ、強制的に冷やすファンをつけたりもできないのと 全体的に肌に触れる可能性があるので外のケースに熱を逃がすことができないと 四面楚歌の状態なのです。
それでも、ゲームはより複雑にそして解像度もどんどん上がっていって処理はどんどん難しくなってゆくわけです。
止まっていてなお、景色は動くし キャラクターは揺れているのですから。
それでも、ちゃんと動くように作られていることは正直すごいなと思うのですが これも普通の環境ならという条件が付きます。
 
一般的な普通の環境は20度前後の環境温度でなんて言うことを言うのですが 現在外は35度越え。
直射日光が当たれば軽く40度オーバーです。
もっと言うなら、車の中の助手席にポンと置いてあるSmartPhoneがあれば70度ぐらいには軽く上がります。
70度という温度は非常に重要で この温度から一般的に言うプラスチックが解け始めるのです。もちろん液体にいきなりなるわけではなく 柔らかくなる程度なのですが。
もう一つ、接着剤も石油系のものや天然素材のものは接着力が著しく低下が始まります。
液晶を貼ってある、本体を止めている、ケーブルを固定している接着剤が弱くなり 固定されている部分は柔らかく変形を始めるわけです。
と同時に、小さい中に驚くほどのエネルギーを蓄積した バッテリーは内部で異常反応を始めるかもしれません。いわゆる「妊娠」なんて呼ばれているバッテリーが膨れる状況です。
SmartPhoneが内部で膨れたバッテリーによって 弱った接着剤がはがれて 三枚おろしの魚のようになった写真なども時折ネットで見ることがあります。
PCは設置されている部屋の温度によっては 持っている熱量がSmartPhoneとは団地なので ノートパソコンの左側に排気口があって 横に置いてあったマウスの表面が解けてはがれたなんてものよくある話で、置いてある机が変色したりことによっては溶けてへこんだりという事も。
 
内部の温度が上昇すると、安全のためにCPUの速度を落とし発熱を抑える仕組みなどはあるのですが それも内部から発生した熱への対処で 環境温度が上がればそれを冷やす仕組みは当然ながら持っていません。
最終手段としては 温度が上がりすぎたのでシャットダウンするという対処だけです。
東京都内で40度を始めて記録したとのこと。
少なくとも人の体温を超える外気温で 日光が当たっていると、そしてそこでSmartPhoneを使うと 前述の警告が出て それでも使っていると止まってしまうという事に。
実際のところ 電気が不足して都内停電にでもなったら 今ならもれなくSmartPhoneも使えないという状況に陥るかもと思えば・・・・