おふれ 4

どうにかこうにかナビが優秀なので 名古屋まで到着。
で、困った事は一つ。
普通運転手は、行き先を十分に検討し道路の下調べをする筈なのです・・・
はい、勿論 引率の先生からは行き先は聞いておりました。
大須コンプマート及び“幻の手羽先屋さん”・・・
実は、最初にも言いましたが 運転手は名古屋に仕事以外では行った事が無い。
その上、運転手は道音痴 なにより怠け者。
名古屋についたらどうにかなると本当に信じていました。
名古屋・・・という名称の場所があるわけではなく 名古屋と言う名前の町があるのです。
高速道路に名古屋の文字が出たときに、耐え切れず打ち明けます。
「で、ここからどういったらいいの?」
軽い言い方ですが、決意を固めた一言。
しかし、残念な事に後ろの会話に参加できないのと同じように前の声は後ろには通らない。
いえ、決して後ろが煩かったと言っているわけでは無いのですが誰も聞いてくれない。
助手席に座っていた、ぬりかべ魔人様が気が付いてくれたので、後ろに話を通してくれる。
でも、大体聞き方が間違えていますよね。
ここに住んでいる人ならともかく、殆ど来てても数回の それも車で来たことの無い人たちにどのインターで降りて そこから右・・・なんて回答は期待できよう筈はないのです。
そこは、流石 引率の先生。
もばちぇき様:「名古屋市・・・・・・・・です。」
住所を教えてくださいました。
私一人ならどうしょうも無かったのですが、そこは車に搭載されている電子頭脳が動き出す。
と、言いながらその操作まで、隣のぬりかべ魔人様にお任せ・・・
どこまでも他力本願な運転手。こんど締めとかないと駄目です きっと
ナビはすごい!! ちゃんとたどり着きます。
運転手が、つまらない事で悩んでいる(つまらなくないない)間、実は後ろでも事件がおきていました。
事の起こりは、イタリア料理店。
とある方から、引率の先生にお電話が・・・
「名古屋で待っているから・・・」
実は、前日より大阪入りしたarie様、すごくお仕事熱心な方で 私共など頭の下がる そうです、実は闇の布教活動に勤しんでおられました。
“爆速教”の布教者でもあらせられるarie様 枕元に立ったのか サブリミナル効果を使ったのか、それとも力ずくで脅したのか・・・(すいません冗談です いぢめないで下さい)日が明けたころには 引率の先生はすっかり信者に。
普通はありえないんですけど、大須に先に着いた先遣隊(勝手に決め付けるな)に、開口一番
もばちぇきさん:「そこに、爆速君はいるかね・・・・」
みんなが受けを狙うために言ったと思った一言に、
先遣隊:「ありますよ、一台だけ・・」
もばちぇき様は、耳元から電話を話して
もばちぇき様:「・・・・・あるんだって」
みんなが耳を疑った。
過去の先人たちは、古代言語のかべと戦い(英語)、日本政府とも戦い(通関)、そして、自分自身とも戦い(お財布が寒い)全ての戦いに勝利したものだけが手に入れることの出来るアイテムが 店頭販売している?
勿論、もばちぇき様の心の中で赤い炎が燃え上がったのは遠くにいても感じられるようでした(しまった、それで車内が暑かったのか)
ここで、僕は大事な事を見落としていた
爆速君があるんなら、もしかしてあんなものやこんなものも・・・・
乗っていたメンバーの心の中にも、口には出さないものの 小さな青い炎が燃えていたことを。(やっぱり暑かったんだ)
そして、ここにもう一人 耐える男がいた。
odrive様は 実は耐える男だった。
前日は、東京でOFF会をこなし(負けないぐらい濃かったんだろうな・・・想像ですよ、私は解りませんから えーっとメンバーは・・・ええ、想像です)殆ど寝ずにようやく大阪に着いたところを強制的に酔っ払いに拉致されたのです。
これを読んでおられる ぐらいの方々にとってはつい昨日の話ですが、思い出してください修学旅行。
なかなか寝ませんでしたよね。
勿論、興奮してて寝付けないとか もっと遊んでたいとか “陽”の理由と そして、闇の影に隠れる“陰”の理由が。
彼は、その陰の理由と戦っていたのだった。
odrive様は、現代用語の基礎知識から借りてきた言葉を使うと、いわゆる“イケメン”なんです。
男の私でも、化粧してみたくなるような。
みんな待ってたんです。寝るのを。
最初に寝た人は、見られちゃうんです 寝顔を。
たちの悪い事に、そこそこ年を取って経済状態が 少し豊かになった人たちはみんな持ってるんです カメラを。
whoca様はおやさしいので
whoca様:「寝ておいたほうがいいわよ」
と、声を掛ける。
しかし、彼は見逃さなかった。後ろのほうで青いクッションが荷台から出された事。
慌しく手入れされるカメラがあったことも。
後ろは見えなくてはっきりした事はわからなかったのですが、車を降りたときによくスタイラスを持っていたので、きっと 車の中では膝にスタイラスを刺して耐えていたのではないかと想像しました。(なるほど、それでみんな何台も持ってるんだ)
車中には、みんなの思いが詰まっていたようでした。
注1) 爆速君 その正体はその後明らかにされる
注2) スペシャルゲスト(先遣隊) これもその後に明らかにされる。

なお、このレポートはフィクションです。