一般的に必要なLANの速度は1Mぐらいと5年前ぐらいは言いました。
今は帯域に余裕があるので、そのようなことを問題にすることはなくなりましたが・・
ADSLをはじめ、光ファイバー回線の普及により回線速度の確保がなされて、WAN(LANの対語、閉鎖された区域外に広がるネットワークの意 一般的には電話・ブロードバンド回線、専用線接続で接続されるネットワークを言う場合が多い)の速度が上がり、ビジネスに必要と過去に言われた1Mぐらいの帯域の確保はへの河童になりつつあります。
また、その回線も驚くほど安い価格で提供されるようになりました。
方法論は、ともかくとして 過去には40〜50万円ぐらいが当たり前で、設定費用は1箇所20万ぐらいだったルーターと呼ばれる 外部回線接続装置(実は意味は違うのですがそういう場合が多い)が、いまや秋葉原で4000円前後からあり、設定集から設定を選ぶだけで当面、インターネットに接続する程度のことであれば困らなくなりました。
私的には、非常にうれしいことですが いざ、業務用回線を選ぶとなると困った事態が起きます。
勿論、同等の金額をもって回線を確保すれば問題は無いのですが ベンダー間の競争が起きますのでどうしても安い回線を価格競争の原理に従って提供してくれます。
回線環境は、意外というか僅か1万円ほどの回線でも十分な性能を発揮してくれます。
ところが、いざ障害が起きたときの対応に関しては 大きな差と成って現れます。
これは、経済の原則ですが 高価な費用をかければ高価なサービスが得られます。
40万円には40万円分のサービスが、10年も前なら回線障害が起きれば NTTの担当者、ルーターの設定をした担当者、コンピューターベンダーと、ほぼ半日ほどのリードタイムで集まってきました。そして、詳しい人詳しくない人の差はあれど三者間で話し合いをして処理をしてくれました。
しかし、一万円の今、 何か障害があっても集まってきたりすることはなくなりました。
NTTは 調べますと事務的に電話を聞いて、いつも 障害はNTT側では確認できませんと数時間後に回答が帰ってきます。
ルーターは、コンピューターベンダーが設定していますので(それも5万円程度)障害に対応できる担当者は東京にしかいてなくてとか、連絡が取れないとかになります。
で、NTTに電話をした、数十分後には何故か自然復旧して回復することが多くて、担当者は、コンピューターベンダーにつながりましたと電話して、繋がらなかった拠点に対して報告の連絡を入れます。
しかし、困ったことに報告書には原因不明ですが復旧しましたとしか書けないのです。
再発のための対策は・・・・原因がわからないのに対策が立つ訳は無いのです。
10年前であれば、既に人語を逸脱した難しい言葉で ようは 何故だかわからないが回線上の障害があっての断線で、タイムアウトの時間を延ばして対応しましたのような、その場しのぎとはいえ適当な作文をしてくれました。
勿論、安くなる分には結構なことなのですが、企業内の管理者には 受難の時代になったかも・・・・
でも、説明できないベンダーも悪い!!