DVD-R16倍速の書き込みについて

昨日PC−WATCHを見ていて少しだけ気に成っていたのですが 他のサイトでも勘違いしたような記事が出ていたので余計な無駄知識を付け加えてみようかと・・・・
最初におことわりしておきますが、その記事自信が間違えた事を書いていないとは思います。
どちらかというと複雑な仕組みを作りすぎる事に原因があると思うのですが・・・
現在では、大きな問題になることが少なくなってきているのであまり誰も思い出していないのですが、過去にはチップセットにVGAチップを搭載したPCでは共通に持っている問題です。
勿論、この問題は現在のPDAでも大きな問題になりつつあるのですが・・・
それより、DVD16倍速の書き込みにはVGAパワーも必要であるかのような書き込みは誤解を招く可能性が大いにあるので問題があると思うのですが。
この場合の問題は、CPUとそれ以外の機器 メモリーやPCI、AGPのカード等を接続するためのチップセットにビデオの表示機能を持たせた事にあります。
とはいえ、それは見た目が一つになっただけで、内部的にはAGP(アドバンスドグラフィックポート)とよばれるビデオカード専用のスロットと同じ信号線を内部で接続して表示したように見せています。
なので、なんら通常の構成のPCと異なる構成にはなっていません。
しかし、このとき最大の問題となるのは ビデオを表示するために使うメモリーです。
一般的に、この際に使うメモリーはシェアードメモリー(違うものもあります,今回話題になったものはそうです)を利用している事に問題があると思われます。
モリーは(ここではRAM)、ノートみたいなもので 鉛筆で記録しますので消しゴムで消したり、また書いたりが何度でもできます。
しかし、出来ない事もあります。
ノートで考えると解ると思うのですが、複数のページを一緒に読み出せません。
グラフィックで使うRAMは、画面の情報を覚えています。
なぜなら、画面は一秒間に何度も書き換えを行って表示しています。
そのたびに新しい画面を作るのは効率が悪いので、現在の状況をRAMに書いておいてそれをそのまま表示します。勿論、それ以外の情報も書いてあるから 128Mや256Mもの容量がいるのですが まあ、そういう作りになっています。
で、画面の内容が書き換えられるたびに そのRAMを書き換えに行きます。
シェアードするということは、同じノートにプログラムの実行に使うRAMとビデオの表示に使うRAMを同じノートの持つという事がおきます。
つまり、100ページのノートなら 最初の20ページをグラフィックの為に使い、その後80ページをプログラム実行用に使うという事なのです。
普通は、グラフィックカードを別に増設しますので 別々のノートを用意し、ビデオとプログラムの実行は違うノートを見るわけですからグラフィックを書き換えているからといって プログラムの実行が止められたり、その逆があったりする事はありません。
もちろん、そんな事は100も承知なので、各社仮想的にノートの数を増やしたり 違う2ページを同時に読めるようなノートにしたりと手を打つのですが、別々にすればそんな問題も起きないのです(もちろん、その分コストに跳ね返るので売れなくなってはもとも子もありません)。
まあ、現実にそんな事なんて問題にもならないで普段使っているのですから、そこまでシビアにデータ−を吐き出さねば書き込みが間に合わないDVD−Rを誉めるべきなのでしょうが。
結論的にいうと、グラフィックカードが少々遅くても、別にすれば多くの場合大丈夫と成るので グラフィックの性能=書き込み速度ではないという事なのですが ややこしいですね。
ましてや、自分の機械がどうなのかわからない人が多いですよね。
めんどくさい時代になりました・・・・