台湾三日目 その2

台湾駅まではタクシーで 約二十分。
今思っても、台湾市内はそう広い区間ではありません。
でも、百貨店4軒分も歩く根性が無かったので、そのままタクシーに乗りました。
120元(約400円)、駅前のNOVAを指定したお陰で止める所が無くて余計にお金がかかったのだけど、まあそれはそれも運転手が頑張ってくれたので良いとしよう。
NOVAのあるところは、駅前通の一本目、それも片側2車線しかない道路の寄せてお金を払っていたりとすると周り中からクラクションの嵐!!
そんな中で、強引に止めて周り中の車を威嚇しながら笑顔でお金を請求する運転手。プロだ・・・
そこで降りると、台北駅前にそそり立つ、NOVA。
地上3階、地下1階(って記憶だから間違えていたらごめんね)の台湾の駅前電脳ビル。
コンピューターショップが集合するビルです。別に駅前留学をやっている訳ではないのですが そういうものです。
コンピューターショップは、何処も小さく 四畳半ぐらいの店舗に、自分たちが得意とする物を並べて売っている。故に メディアショップや携帯電話が多くなっています。その中で工具屋やPCパーツショップが頑張ってます。
どこも、あまり値札が付いていないので何をどう買っていいか判らないのですが ここら辺は英語も勿論中国語も出来ない私には、迷いが無い。日本語で、「これいくら?」って、相手がわからなければ「How mach?」と捲くし立てる。
相手も本気である。商売に命をかけている。こちらの言葉が判る必要も理解する必要も感じていない。ただ 買ってもらいたいだけ・・・と純粋な気持ちをぶつけてくれる。
おかげさまで、相手が電卓を出してくるまでの お互いに意思の疎通の無いうるさい沈黙が続くが 世界共通言語の(恐らくですよ、一部の国では使えなかった気もするが)電卓という意思疎通ツールを介して会話が成立する。
2000・・・えーっと、約6000円か・・・・ 「Thank You!」
と言ってすたすた・・・相手は深追いすることも無く新しいお客を探す。
実にさっぱりした会話が成立する。
結局、何軒か冷やかしたにもかかわらず何もかわずに、そして、朝のうちに服飾関係の店に出かけ損ねた奥様を連れて、隣の百貨店 三越に行こうと思ったのだけど ただ、百貨店は何件も行った後なので、その隣 うろ覚えのファッションビルに向かった。
ここで、少しだけ思い出した注意を、恐らく風水の思想だと思うのですが どの建物もそうなのですが 四方に入り口はありません。入り口は正面のみ、あっても それを挟んだ両サイド 裏口に該当するところには入り口が無い場合が非常に多く 恐らく福が逃げるのを嫌っているのだと。裏口側から近づくと 何処にも入り口がありません。
ぐるっと廻って正面入り口に。
いつの間にか、めっきりファッションビルでなくなっている。
なにか、事務所のような そういえば銀行の出店が・・・・
「えっ?」 見覚えのあるNOTE−PCが並んでいる。これは、6月ごろ局地的に話題になった “FlyBook”が展示してある。
探してきますといって、日本を出たもののここまで一度も目にすることはありませんでした、このまま無かったですと帰るところだったのですが とうとう見つけました。
入り口を探して彷徨ってられない。銀行の中を係員の冷たい目も気にせず通り抜けました。
どうも、メーカーの直営店のようで、白いテーブルやガラスケースの組み合わせの中に何台もの色違いのFLYBOOKが並べられています。
そういえば、ここの会社は元々、他の会社からの依頼でNotePCの設計デザインをしている会社。モダンなデザインの展示なんかは逆に言えばお手の物。
なかなかPOPな店舗デザインでした。
で、気が付いて周りを見回せば白を基調にしたビル内のデザイン。その中には販売をしているのか展示会場なのかと 困ってしまうような店舗がずらり。
これは、何時も良くやる間違いなのですが 入れない場所に言葉がわからないのを良い事に勝手に強引に紛れ込んでしまうタイプで 何かのイベント会場に紛れ込んだのかと 最初は困ってしまいました。
しかし、周りを見回すうちに気が付きます。
「8/14開幕」 日本語と同じ表記。そうです、ここは、つい一昨日に出来たばかりの新しい電脳街の“K−Mall”だったのです。
店舗は、NOVAなんかと違う 新鮮な、そうAPPLEストアーのような垢抜けたデザイン。置いているものもメディア屋さんなんかは無い、総てが完成した商品だけを並べた 正面入り口には、IBMとHPが場所をせめぎ合うようなブランド限定のショップが並ぶ。
地下1階にまで広がって、大きなメーカーと 先進的な完成品をうる店舗が並んでいます。
勿論、その中にはPDA専門店も新たに出来ています。
そこで、PDA用キーボード(少し頼まれ物を買いました)なんかを購入し誘惑に引っ張られながらも 出てきました。
ええ、そろそろ、奥様孝行しないとだめですね。
そこから、再びMRTに乗ってホテルに最も近い龍山寺駅に。もうしばらくしたら日が翳り始める時間なので駅からホテルまでは少し道を変えて 龍山寺前の夜市に向かいます。
残念ながら、本日は月曜日。最も夜市が流行らない日 予想通り殆ど何もありません。
まあ、夜に出直すとして いったんホテルに帰ります。勿論、このまま大人しく潰れたりはしません。
昨日の、ガイドさんに連絡!! DDIのPHSはここで大活躍。日本にいるときと何も変わらない感覚で電話が使えます。
ここで電話したのは、お迎えを呼ぶため。
奥様にとってのメインイベント。全身マッサージをする為にマッサージ屋さんに出かけます。
全身マッサージは、個室で専任のマッサージ師が1.5時間〜2時間ぐらいのマッサージをしてくれます。オプションを頼むと頼んだ分だけマッサージ師の数が増えてゆきます。
奥様は 全身1.5時間(1500元)とフェイスエステ(700元)のコースでエステ三昧。
残念ながら、私は本を読んで待っていました。お互い待つ身は辛いですねと言わんばかりの会話をする(言葉がわからないので意味不明です)ガイドさん(お客さんを案内してきた)達の休憩しているところで一時間半。palm君大活躍でした。
そして、終わって出てきた奥様。
気持ちよかったかどうかは、本人で無いと判らないのですが かなり嬉しそうに出てこられました。
ホテルまで送ってくれるという、マッサージ屋さんの行為を丁寧に断り そのまま街に出ます。
ご注意なのですが、マッサージする前にご飯は食べられません。かなり強烈に押すので食べたものがあると気持ち悪くなる可能性があるからです。
もう、9時前 近くでなにか違うものを・・・と思いながらやはり少し汚い何時も行くような店に。
今日も小籠包を、そして美味しいとお勧めのえび餃子。
この店は、飲み物を出せない(勿論、お茶と水はありますよ アルコールが出ないです)店ですので、隣のコンビニにビールを買いに(勿論、免許の関係なので持ち込みは大歓迎です)そして、菜っ葉も頼みます。
餃子は、この国では蒸し餃子が一般的。これも油断を許さない食べ物です。
口の中に入れると、口の中に肉汁を どっぱ〜と振りまいてくれます。それも灼熱の。
もう良いんです、口の中の皮は諦めました。
ただ快楽に浸るんですと、ぱくぱくと食べます。
明日の早朝には帰っちゃいますから本格的な食事は最後です。
そして、食べ終わった頃には 二人とも十分に出来上がってます。
500mlのビールでは、酔わなかったのですが おなか一杯の台湾に酔っ払って ふらふらでTAXIでホテルに帰りました。
今日は、そのまま寝るわけには行きません。6時にはホテルに迎えが来て バスで空港に!!
残る気力を振り絞り、目覚ましをかけて そのまま沈没しました。
最後の夜らしく、満足した気持ちで・・・