電話のSIMカードって

最近は日本でも、ボーダフォンから始まって(かな?)DOCOMO、近いうちにAUも採用すると言う事です。
SIMカードは、ICカードという言葉が出てきた頃のICチップを使ったカードでプラスチック製のカードに露出した電極のあるSDカードより小さいサイズのカードで、他の機器とはシリアルBUSで通信をする仕様になっています。
GSMと言われる携帯電話の方式と共に普及していきました。
SIMカードに書かれた電話番号と、暗号化された認証コードで携帯キャリアとの接続を確定し通話可能になります。
日本では、高額な頃から携帯電話は時間とお金をトレードできる層がいたので 徐々に携帯電話事業は立ち上がってゆきましたが、アンテナ施設・ネットワークと高額な先行投資の必要な産業ですので ユーザー数急激伸びを期待できない地域での販売の為に 多くのキャリアが電話機を共有する仕組みのほうが 電話機単体のコストも下げやすくキャリアの負担が減るので SIMカード認証による電話機の普及が進みました。
故に、SIMカードはグローバルスタンダードな基準となりました。
キャリア毎のSIMカードを複数枚切り替えて使える電話も海外には存在します。
簡単に言うと、この地域ではAUの通話料が安いから AUで通話 ここからはDOCOMOが安いからDOCOMOというような使い方が出来ます。
もちろん、プリペイド形式の電話が多い事もこの普及を助けたわけですが・・・・
その当時からの仕様で、SIMカードには50件ほどの電話帳を登録する機能があります。
ただし、これは当時からレイアウト等も統一されているものなので 現在の日本の電話のように 電話番号1、2、3 携帯電話1,2 e−mail 1,2 相手の顔写真・・・・
というような機能のものではありません。
あくまでも基本は名前と 電話番号というものです。
ここに登録された電話帳を使う事もできますが、やはり一般的には色々な項目を入れるために電話機内臓の電話帳機能を使う事が多いようです。
ただ、電話機を変えてもこの電話番号帖は有効です。
しかし、メモリーカードやPCを経由して移すほうが現実的ではないかと私は思います。
ローミングに関しては、その番号を外国の相手先携帯電話キャリアと共有し、電話機自身がGSMであれば電話をかけた瞬間に、その携帯電話キャリアを経由してAU通話網に入って通話する仕組みです。
電話がかかってきたときは、日本の携帯電話キャリアから現在その位置が確認されている携帯電話キャリアに転送され、そこから電話機に連絡が入ると言う仕組みです。
ただ、いきなり通話エリアがごぼっと増えるのは やはり携帯電話キャリア間のつながりがありある程度のグループになっているので、そのグループに接続したら一気にローミング先が増える事になります。
日本のような島国ではなく 大陸のキャリアは地続きで別の国にいけたりしますので ローミングと言う考え方は一般的に良くある事です。
逆に、この事に関しては日本の電話会社は遅れていた事になります。独自方式を取る韓国などでも同様です。
AUのSIMロックに関しては、世界でも珍しい事ではありません。
そういうロックをしないと ロイヤリティ付きの契約(例えば本体価格0円のような)で入手した携帯電話を 倒産寸前の会社が複数契約して持ち逃げしたりという方法で入手する事が出来るようになってしまいます。
現在も近い方法で、電話番号の入っていない携帯がオークションなどで販売されていますが結果的に一部の狡猾な人の為に 正規料金を払っている人に負担がかかることになりますからそれで通話料を安くすることが出来るのであれば基本的にどんなロックをかけようとも悪くないと私は思います。
逆にロックのかかっていない携帯電話を高額で販売する手もありますが ロックの事に対してあからさまに批判する人は多いのですが、日本国内で使えるロックフリーの電話機を販売しているNOKIAなどは殆ど販売量が伸びていないようで お金を出してまで講義する人は少ないようです。もっとも、i-mode等のアプリケーションが使えない等の問題のほうが多いかもしれませんが・・・
とにかく、SIMカードにしてAUの携帯も海外ローミングできるようになれば 現在保持しているボーダフォンの回線を減らす事も出来るので 私にとっては歓迎すべき事です。