WIPCOMとWILCOMジャケットフォン

WILCOMからSIMモジュールの発表があって、初めて実用化デザインをされたジャケットフォンを見ました。
前回見たものの、あまり注目していなかったWIPCOM。一緒に見ると性格が似た商品です。
ジャケットフォンは、SIMモジュールを使いまわす事により 外観の変更等はいろいろと可能な電話を目指しているわけで、WIPCOMはWILCOMのインフラを使ったIP電話のソリューションです。
WIPCOMに注目点があるとすればQVGAの.NET5.0を搭載したPDAに近いものであること。
WIPCOMはCFスロットを搭載した端末です。逆に言えばWILCOMの回線を使わなくても運用できる・・・・・となるはずなのですが、その質問に関しての回答はえられません。判りませんと。
実際問題、実験をしていないわけではないのでしょうがその結果を発表できないということは どちらかのベンダーとの開発協力などがあるのでしょうか?
もちろん、バッテリーの問題もあり 連続通話は2時間 待ち受けは50時間と言う携帯電話以下の性能です。それに、3Gの通信カードを入れたら 結果は押して知るべしと成るわけです。
本当に2時間しか通話できないのでしょうか? もしそうだとすると電話代の安さを強調しようにも 一日の通話時間が2時間と規制を受けた上で(電池を交換する手がありますが)コストの優位を示すのには無理があるような。やはり内線用途が中心になるのでしょうか
対してジャケットフォンは手の中に隠れるサイズ、PDAに近いスマートフォン端末と比較するのもなんですが 非常にコンパクトに出来ています厚み以外は。
問題はその厚みです。
カードの厚みはCFのタイプ2ぐらいの厚みにアンテナユニットは3〜4mmぐらいの筒状のものが取り付けられています。
SDカードのGPSユニットぐらいといえばいいのでしょうか?
これを電話に組み込む事になります。
サンプルで展示されていた電話は、このユニット全てを端末の中に納める形になっていたので10mmぐらいの厚みがあります。
SIMユニットには一切の防水性能が無いとの事でした。その為かSIMユニットの入る部分はスクリューロックの付いたパッキン付きの蓋がついていて ここで水の浸入を防ぐのでしょうか?
Cfのタイプ2と言えば、1インチHDD程度の厚み。CFの入る端末で最も薄いPDAをイメージしてもらえば 恐らくH4700かX50V端末の厚みは最低このサイズになります。
その上、今回のモデルのように全部を中に入れる仕様を規定されれば 折りたたみ端末の登場が無い事になってしまいます(厚すぎて)。
端末が小型である事は、電池が小さい事であり 省電力であることを示すわけですがそれを考えれば残念です。
SIMユニットは、PXA270の搭載しているようなベースバンドチップとの接続部分を共有化しておらず専用のインターフェースを用意する必要があるので PDAに搭載するとすれば2チップほどICを余分に搭載する必要のある仕様らしい。
必要なときだけ差し込むような用途ならともかくそうでない場合はPDA下手すればNoteパソコンのサイズすら変えてしまうことになるかもしれません。
現在がType2の厚みなら、Type1の厚みのものが出ても良いと考えられているようでしたので 薄い型が出るのかもしれませんね そのうち。
もし、抜き差しして使う用途ならPDAに専用のスロットをつけて・・・・
CFのスロットに近い厚みのスロットをつけるのは勘弁してほしいのでこれを使ったモデムなんかが出ればよいのでしょうか?
何となく開発意図は見えたのですが 交換用本体の開発が無線部分を切り離して作れるので認可を得る必要が無くなり 中身は同じのデザイン携帯みたいなものが出てくるのかもしれませんが大きめのSIMカードの制限上 それ以下のサイズのの筐体になることはないのでそこがどうなるかでしょう。
ただ、大きさゆえに内部に搭載しているメモリー量は大きく600kぐらいの容量を持っているようで メールやアドレス帳、予定表などが記録されていれば便利に使えるのかもしれません。
近くで、リコーのブースがありGPSで位置情報を記録するカメラ(だったと思うのですが)なんかも展示されていてその場では思わなかったのですが こういったものに先ほどのPHSのSIMが刺さると面白いかもしれないと思わせました。
あちこちの機器に、これから組み込みパーツとしてSIMが搭載されてくるのではという可能性もありますね・・・・