オキシライドは使えません?

最近、オキシライド電池と言う物を街中で良く見ます。
現在ある、アルカリ電池よりも容量の多い電池です。
すこし前なら、だれも買わなかったかもしれませんが、携帯できる器具が増えた今、単3、単4という電池を使う機器 例えばデジカメなんかの電池としては非常に便利で シェアを伸ばしているようです。
容量当りの単価ではどうかんがえてもアルカリ電池が安いのですが、やはり予備を持たない人が多いのか 売れているようです。
特に、デジカメ用としての用途ではすばらしく フラッシュのような大電流を一気に溜めて使うような用途の時に 瞬間的に流せる電流量が多いので、電池で機能すら変えてしまうような器具もあります。
じゃあ、容量が増えると言うことは何に対しても有効かというとそうでもありません。
実際に、マンガン電池が未だに売っているように(古くからあるナショナルの 赤い電池や黒い電池です)僅かな電流量を継続的に流し続ける用途に関しては、アルカリ電池よりもマンガン電池の方が良いようで、ここに関しては化学反応の世界なので良く解りませんが 大きな蛇口で少ない水を出すのと、小さい蛇口で少ない水を出すのであれば小さい蛇口のほうがコントロールしやすいという世界の問題ではないかと思います。
あまり知られていませんが、アルカリ電池が発売された時にも「アルカリ電池は使えません」と書かれた器具が存在しました。
簡単な問題では、モーターの付いた器具。
大電流を消費する器具なので、あるだけの電気を消費しようとすると 今まではマンガン電池の出せる最大値の保護をかけていればよかったのですが アルカリ電池となるともっと多くの電気を流せるようになります。
電気をつけてすぐはどうも無いのですが、使い続ける間に限界を超える電流量を提供し続けられることにより コイルが焼け切れてしまいます。
逆もあって、アルカリ電池専用に作られている機器は、マンガン電池を使うことが出来ません。
これは、多くは電圧がなだらかに降下する時に、回路中に異常な電圧がかかる為の保護回路が付いていないことに起因するようですが。
同じように、オキシライドに対応していない機器もあります。
特に、デジタル カメラで単3を入れるタイプなどは、メーカーのHPを確認してください。
前に書いたとおりに、大電流を使う回路としてフラッシュがあります。
この回路には、電池の性能の最大の電流を流し 一気にチャージする方法を取ります。
例えば、フィルム付きカメラでフラッシュのチャージボタンを押し続けて使っていると電池が生暖かくなるように、流れる電流量はかなり大きくなります。
一部のデジカメでは、フラッシュのユニットが溶ける恐れがありますと警告しています。
過ぎたるは及ばざるがごときで、違う機種のACアダプターを使って破損したりする機器の問題はこういう問題もあるのです。
確かに、オキシライドは高性能な電池ですが 高性能であるが故に 使い方を間違えないようにしましょう。