住み分けたPHS

今回発売になった、PHSの4携帯ですが やはり話題(変換中に笑いになってた 笑ってどうする)になったのは 京セラとサンヨーの端末。
注)この先は、つまらない邪推に気分を悪くされる方は読まないで下さいね!!
どうにも納得いかないのは、機能のすみわけで まるでサンヨーの携帯はBTは無いけど全部入り、京セラの端末はBTが付いていますがJAVAや多くのソフトを跡付けでインストールするといった極端におかしい仕様になっているような気がします。
有償で提供される オフィスビューワー、FLASHプレーヤー等 既に開発が済んでいるなら搭載してくると思うのですが・・・
勿論、フラッシュメモリーの容量の問題もあるのでしょうがせめて無理してでも 競争になるのであれば オフィスビューワーやJAVAは必要になるはずです。
特にJAVAは必須となる可能性が非常に高いツールです。
「JAVAなんか見れなくてもブラウジングに大きな影響は無いです」、「所詮携帯なんですから あまり多くを望んじゃいけません」とか言う考えられる方が多いと思うのですが そうじゃないんです。
パーソナルとビジネスと区別するのが正しい姿かどうかは判りませんが 区別したと考えてください。
もし、あなたの会社から支給される携帯電話がPHSになったらと。
実際、今回の携帯の発売を取り上げたTVで取材を受けているのは そのPHSを採用した会社等がよく出てきます。まあ、取材に行くほうも 街を歩いてる人に「今度発売になったPHSに付いて?」なんて聞いても発売日すら知らない人が多くだと思いますが・・・
つまり、少なからずベンダーからの情報提供が無ければ 採用している会社を取材しに行くことも出来ないわけですから 情報の提供ということでビジネス向けとして意識していると思われます。
例えば、通信費の削減の為だけに使っているならともかく、全員で予定を管理するような プロジェクトマネージャー(PIMじゃないですよね パーソナルじゃないから)やアドレス帖なんかに関しても 共有するとした場合に 携帯デバイス側にデータを持たないとすれば通信環境を通じて行う事になります。
幸いにも通信手段は持っている端末なので、データを拾ってくるわけですが 京セラの端末の場合WEBベースの物から拾ってくる形になります。
有名な「サイボウズ」のようなWEBベースのソフトの中でも 大手は対応していますがソフトによってはI−modeのみの対応となっています。
i−modeだけといいながらFOMAも対応していますし、うまくいけばボーダフォン、一部のAU端末 例えばW11K、W11H等の対応まで可能かもしれません。つまり、JAVAで書かれているという事なんです。
でも、京セラにJAVAの知識が無かったから搭載されなかったと疑う向きもあるでしょうが 「PocketCOSMO」というPDAも販売していましたし、AUのW11Kも京セラ(実際は違うにせよ)製ですし、なにより 恐らく使われているだろうルネサスのSH−MobileにもJAVAを最適化するためのライブラリーがありますから 出来ない話ではなかったと思われます。
サンヨーに関しては、全部入りが好きな会社ですから(自社デバイスを宣伝のためにてんこもりと言う噂もある)あのスペックには納得がいくのですが、わざわざビジネス用途の範囲を狭めるような判断を京セラがしたとはどうも思いがたいのですが・・・・
考えてみれば、旧DDI−PがKDDIの手を離れた時に外資流入ともう一社多くの株式を取得したのが京セラでした。
サンヨーや日本通信が端末を開発するに当っての譲歩があったのではないかと邪推してしまうわけです。
どう考えても、京セラの端末の名前は「京 ポン」は、一般の人でも全部とは言いませんが通じる一般名称に近いものになってきています。フラッグシップと言ってもいい存在ですし それを売りにするのが最もマーケティング的には正しいやり方にも思えるのに、微妙に問題を残した製品になっています。
勿論、なんといっても別会社ですから実際は 京セラに端末の製造要求を出す時に 全てを適える仕様の要求をしなかったと言う形の対応だったとは思われますが・・・
仕様の差として、OPERAとNetFrontというようなブラウザーの差だけではない差を感じさせられます。
今後、例えばサンヨーの端末にはビジネス向けの大容量バッテリーが出たり(通信量の規制の関係から出ないかもしれませんが)、BTアダプターがでたりとオプションが付けば、それこそ 京セラ製の優位は小さくなります。
納得いかない大人の世界を垣間見たようで、お子ちゃまの私としては すこし、げんなりって感じもしなくは無いのですが・・・