Willcomの新端末で

既に発表されている仕様から(これも、噂が混じっていると思いますが)京セラの上位機種には SH-Mobile3が搭載されており、サンヨーと日本無線の物には SH-MobileJ3が搭載されているようです。
ルネサスのロードマップ上に、Sh-MobileJ3があるのですが解説のページには無いのでWebで調べた程度の仕様になるのですが この二つのCPU、同じSh-Mobileの名を持っていますが仕様的には大きく違うようです。
SH-Mobile3は高性能指向でSh-MobileJ3は普及タイプのイメージのようで PentiumとCerelonのような関係なのでしょうか?
もっとも大きく違うのがクロックと処理能力で前者は216Mhzで389Mips 後者は133mhzで176Mips(これは想像です、クロックから想像される上昇率をSh-MobileJ2より想像した場合 Sh-Mobileに近いものになったのでそれをあてました)と単純に2.3倍の速度差となります。
FOMAの900シリーズにもSH-Mobileが搭載されていますが これも高性能仕様の物が搭載されています。
つまり、京セラの新型端末はFOMAの900シリーズと同等か、それ以上の性能を持ったCPUが搭載されているわけです。
モリーも8Mと噂されていますので 性能的には携帯電話と同等と考えられるハードスペックになっているわけです。
ルネサスより提供されているCPUのブロック図の内部にも名称が出てくるように Bluetoothに接続されるUARTが見られますので 搭載されたことも納得のいく仕様です。
勿論、それ以外のメーカーの端末にもUSBのインターフェースが搭載されていますし、シリアルも搭載されていますので物理的に搭載できないわけではありませんし、今までの多くの携帯電話への搭載のように 通信部から直接トラップするような搭載の仕方がないわけではありませんが それだけであるとユーザーからの不満が残るのでしょう。
例えば、ファイル交換に使いたいとか 再生した音楽を聞きたい等の。
逆に言えば、Bluetoothの起動時にはアプリケーションプロセッサーの電源が入る事になるのでその当りの電力消費に関することが気になったりするわけですが・・・・
勿論、電源の関係でフルスピードで動くことなど稀な状況だと思いますが 京セラの端末はARM9ベースのXscaleと比較してもCPUの処理速度だけであれば同クロックであれば速い可能性があります。(ARM11で500Mクロックで1000Mipsと言われていますから)
こう考えると、Operaブラウザーの選択を京セラ以外が出来なかったのは、そのブラウザーの処理がかなり重いと言う風に想像できます。(勿論、企業間の関係もありますが)
NetFrontはどういった仕様の物が搭載されるかはわかりませんが、仕様的には省略された形の物が搭載されてくる可能性も十分にあります。
Frashの搭載に関しても、2D、3Dグラフィックアクセラレーターの搭載・非搭載の問題と処理速度の関係で京セラ以外の端末での動作は不可能だったのかもしれません。
そう考えれば、納得のいく仕様だったりするわけですが・・・・・
フォントも、京セラのスケーラブルに対して他社はビットマップを採用しています。
動画プレーヤーに関しては、実はSh-MobileJ2からJ3にモデルチェンジした際に動画のデコードチップを搭載しているのですが、RAMの積載量の関係で見送られた物ではないかと想像できます。
今回発売された端末の中で、処理速度等から考えると 携帯電話に比する仕様はやはり京セラのものだけと言う事ではないのでしょうか?
ところが、ことバッテリーの問題となると話が違います。
サンヨーの800mAに対して京セラの850mA、仕様に合わせて容量を増やしていあるように見えますが充電時間がサンヨーの150分に対して240分の京セラで電池容量に比して差がありすぎるような気がします。
表記されて無い部分、例えば電圧などに差があるのかもしれません。
現行のモデルでも、消費しながらの充電では消費するほうが多く外部電源を繫いでいるからと言って無限に使える訳ではないという仕様が変更されていないのではと思われます。
恐らく、3.7〜3.8V仕様のバッテリーで USBと同等の5V程度の充電なので急速充電が思ったように進まずこういった仕様になったのではないでしょうか?
逆に、サンヨーの場合3.2Vぐらいのバッテリーなので この充電時間であるとすれば何となく納得いきます。(もちろん、アダプターの電圧を上げて充電という方法もありますので一概には言えませんが)
であれば、20%程度の電池容量の増加なので京セラの端末も同等の時間利用できると言う計算なのかもしれます。
20%の増量を行っても実際のバッテリーの消費は 同じ時間ブラウジングを行ったとすれば京セラの端末のほうが先にバッテリー切れを起こすような気がします。
邪推で、他の端末が・・・・なんて書いていましたが 全てのアプリケーションをインストールしてバリバリ使うような使い方は物理的に難しいのかもしれません。
同列で比較していた端末が、実は半分ぐらいの性能だったと言う事が搭載されているCPUが噂されてきて想像されるようになって また端末の選び方が変わってくるかもしれませんね。