PDAのインターフェースについて考える

正直、未だにPocketPCのインターフェースについて慣れません。
まず、マルチタスクであることが かえってインターフェースを判りにくくしているような気がします。
WindowsのOffice Suiteも
マイクロソフトから提供されるパッケージは現在でこそ Officeと銘打った統合パッケージとなっていますが、元々は各個別々のパッケージでした。
私の個人的な感覚からいえば、今は名前も効くことの無くなった Worksというパッケージの与えた影響が大きなものだと思われます。
これは、現在のword、excelを一つのパッケージにしたアプリケーションで Winsows3.1の頃の PCの多くに(残念ながら日本ではあまり商売的に成功したとは思えませんが)プリインストールされていたソフトです。
非常にチープなワープロと非常にチープな表計算の合体ソフトです。
現在のワードパットに近い程度のワープロ機能だったと記憶します。
ただ、多くのPCにプリインストールされたことによって 多くの人がこのパッケージを利用することになりました。
そして、そこから同じインターフェースでより高度な機能を持った wordやexcelに移って行ったのではと考えています。
現在も無いわけではないのですが、これだけPCでマルチタスクで使われることが多いと 各アプリケーションが一つであるというメリットが出にくいことと 安いセットが 1980円とかの価格で出てくると商売的に難しいものと成ってしまうのでしょう。
ただ、メニューの構成としては判り易いものでしょう。
例えば、Windowsでもそうですが 現在のメニュー形態は折りたたまれてアプリケーション毎に整理された使いやすいものです。
しかし、いざ自分が何の知識も無く接した場合はどうでしょう。
マックからWindows 若しくは 逆になっただけで ラウンチャーやメニューの使い方だけでかなりのストレスを感じることになるでしょう。
ある程度の知識を持っている人ですらそうなのですから、恐らくはじめて触る人にとっては そのルールを覚えることから始めなければ成らない事でしょう。
また、アプリケーションを立ち上げたあと そのアプリケーションの終了がわかりにくすぎます。
MACでは右上にアプリケーションがプルダウンするメニューがありますし、Windowsでは下にアプリケーション名が出るようになって判るようになっています。
また、アプリケーションの終了も 右上のボタンを押すだけでは行われません。
アプリケーションの実行中も、アプリケーションの画面なのか そこからプルダウンされた設定画面なのかの区別も付きにくい仕組みになっています。
まあ、ここでシステムの問題をとやかく言ってもしょうがないのですが やはり、初心者に向けた対応をするのであれば シンプルでわかりやすいインターフェースのラウンチャーが必要となるでしょう。
最大でも画面上9つぐらいのボタンの付いたもので、Word、Excel、PDFなどはもう割り切って PixelViewerような物を割り当ててみるだけにする(もちろん利用する人はプルダウンメニューから利用してもらう)他には電卓であり、メモ帳であり、予定表、電話帳、電話、等々 必要なものだけに絞ってしまう。
そして、乱暴なやり方ですがメニューを出す為のボタンを割り当てて そのボタンを押されると全てのアプリケーションを終了してメニューを表示するような仕組みが いまのアプリケーションの体系を買えずに 効果的に対応する手段ではないかと思います。
現在も、そういったメニューが付いてはいるのですが 多くの人が使わない購入したらすぐにはずしてしまうアプリケーションとなっています。
無理に、ページをめくってアプリケーションを探す形式にするのではなく 周りのボタンへのアプリケーションの割り当てと、このメニュー画面の選択だけで とりあえず普通の人たちが使う機能をカバーするというやり方でどうかと思います。
馬鹿らしい発想だと思いますが、プレインストールされたこのメニューと、ボタンに割り当てられたアプリケーションは 本体に貼り付けるシールが添付されていて そのシールをボタンの横や、メニューのシールは本体裏側に貼って覚える形でよいと思います。
かのPalmのグラフィティの入力方式も、ケースのカバーの裏側にそれを覚える為のシールを添付していて みんな貼って覚えたのですから。
 
いかに どうな操作をしても壊れないだろう安心感を与えること、つまにどんな状況に追い込まれてもメニューに戻れば全て元に戻る安心感
 
使う機能は、メニューが出ている状態であれば 必ずワンボタンで起動するという簡単さ
 
この二点は初心者の為には絶対に押さえて欲しい点です。
あとは、初心者から少しずつステップアップしていく為の道は みんなで作っていくインターネット上の情報の蓄積ですし、こんなに楽しいと普通の人が追従できるか出来ないかは別として 楽しさを訴えてゆくことは私たち個人(ユーザー)の力だと思うのですが・・・・
 
今回のPDAがそういったものになるのかどうか判らないのですが、今欲しいのは今のユーザーではなく 今使っていないユーザーなのですから そういう人の為の努力をもっとしていただきたいなと。
スペックやデザインだけで喜ぶのは、どちらかというと一般ユーザーではないかもしれませんので・・・・