W−Zero3の功罪?

少しだけ心配なことがひとつ。
12月に発売になったとして、これだけの人気のある筐体ですので 一気にかなりの数が販売されるでしょうし 物不足でオーダー待ちの状況が4ヶ月程度は続くと思われます。
その後、4月を過ぎてちょうど夏のボーナスの頃。
今までは、PDAを使っていたユーザーの乗換えだけでしたが この機種に関しては一般的なマスコミも巻き込んでの宣伝だと思われますので 初めて扱う人たちもたくさん出ます。
多くの PDAに関する有識者の方が ご心配なさるように使い方が判らない 又は 使えない層の方々がたくさん出てくると思われます。
そのための対応をどうするかをみんなで盛り上げてゆきましょうというのが現在の運動ですが これは多くのサイトがバックアップしてくれるでしょうし 微力ながら協力したいと思っているのですが・・・・
それでも、救えない人が多く出ることは想像に難くないと思われます。
元来、PDAの価格と言うのは そこそこの価格がして それ故に敷居が高かったと言うことがありました。
もちろん、販売数が少ないので利益率を高めに見ているのでそういった状況になることもあるのでしょうが、今回のW−Zero3はその点 3万円台から4万円ぐらいの間と予想されているように 非常に安い価格で出てくることが予想されています。
PXA270ファミリーの400Mhzで 無線LAN付きVGA液晶のPDA そのうえキーボード付きです。
例えば4万円として、半額で下取りされて2万円、販売価格は3万円程度となったときに 市場に出回っている ほかのPDAは どうなるのでしょう?
例えば、販売価格は違うとはいえ もっとも近似していると思われるのが SL−C1000かなと思います。
現在のオークションの価格は3万5千円ぐらいでしょうか?
これが、3万円若しくはそれ以下に引きずられてしまうと言う事態が発生しないのでしょうか?
おおよそ、それに近いと思われる仕様のPDAの価格帯が 今までのユーザーの数とは比較にならない台数の売れたW−Zero3の中古によって掻き回されてしまうことが起きえることでしょう。
新品と中古の価格差があまりにも大きくなると、新品の販売数が鈍化するという法則がありますので その法則どおりであれば正規のPDAの層自身の存在が揺らいでしまわないかという懸念が・・・・。おそらく、その状況で新製品を投入することは決して得策だとは思えないからです。
もちろん、今後もスマートフォンという商品は うまくいけば小さな規模であれば 京ポンのときのような社会現象を起こすほどの話題となる可能性のある W−Zero3ですからそうなれば、他のベンダーにも 特にW−CDMA陣営は 海外から導入するだけといったお手軽な方法で追従できるわけですから参画するでしょう。
そういったスマートフォンが出てきたとしても ベンダーを限定している以上発生する制限が少なからずあるはずです。その制限の無いPDAというものが壊滅してしまうと 高機能な電話機程度に ランディングしてしまう可能性があります。
低い機能で カスタマイズに制限を受けた そういったものが主流になってしまうと現在のような高機能のものが 出てこなくなる可能性も。
一時的な盛り上がりは、一瞬でさめてしまいます。
醒めないためにはどうすればよいのでしょう?
覚めない夢はないのですが、これは夢ではありません現実です。
発売までは約2ヶ月、その間に市場はどう変化するのでしょうね?