制限があるから燃えてゆく?

PDAでのネットの閲覧が出来るようになって、それもここ二年ほどで状況が大きく変わったように思われます。
あくまでも文字ベースのブラウザーが、ここに来てですがInternetExplorer Mobile、Opera Mobile、Netfrontと揃うわけです。
どれもがそうですが、PCであるかにごとく見る機能が付いています。
ここに来て、Operaが登場してきたことは大きな意味を持ち 今後InternetExplorer Mobileの高機能化が加速されるであろう事は想像するに難しくないからです。他はともかく、PCベースでもライバル関係にある(規模は違いすぎますが)両者が揃ったことで 機能的・マーケティング的に遅れを取るわけには行かなくなったことでしょう。
近い将来に、今のブラウザーについている殆どの機能が実装されてくるのでは?(模倣は創作より簡単でしょうから)と想像されます。
しかし、標準のブラウザーにおいても十分高機能で VGAの画面を持つPDAを特に横にして運用すると言う前提であればなんら不自由するようなことではありません。
横型のPDAであれば、800X600と言われる解像度にカスタマイズされていることの多いホームページも25%程の縮小を行えば(字を最小にする等)閲覧できるわけです。
あとは画面解像度と視力の勝負になること請け合いです。
ただ、移動手段にも影響を受け 比較的振動の多いバス等では小さい字を読み砕くことは難しく 電車であったり座り込んだCaffeなんかであれば読めない解像度ではないことでしょう。
今後、FlashだったりJAVAだったりのプラグインのサポートなんかも進むでしょう。
 
ところが反面、不自由を楽しむかのようなブラウジング技術も流行っています。
それが「JigBrowserWeb」を始めとする携帯電話のブラウジング技術。
アプリケーション型の、「JigBrowser」を出さなかったのは あれは既に最初に出したコンパクト型ブラウザーの進歩の線を走っており タブブラウザー化や拡張を繰り返しており不自由なタイプのブラウザーとはいえなくなってきているからです。
まあ、私がAUでそれも現在はJAVAの機能を持たない携帯電話である以上しようが無い選択だったのですが 「JigBrowserWeb」は想像していたよりずっと便利に利用できています。
いくら、PDAが携帯に近づいたとしても起動しっぱなしの携帯電話程はお手軽に使えたりはしません。簡単さと言う意味で携帯電話ブラウザーを利用している人は少なくありません。
PDAを持っている人だから、必ず携帯電話でブラウジングしているということは無いのですが 私が持っているイメージは 周りにコアな人が多い関係だからなのか携帯電話でのブラウジングも併用しています。
 
Operaの搭載された携帯電話を持っていても、それを使わずに「JigBrowserWeb」を利用している人も少なくありませんし、たとえOperaを使っていても それに近い携帯モードなんかを使って同じような画面で見ていることが少なくありません。
既に、QVGAというPDAに近い解像度を持った液晶画面を持っているという条件があったとしてもです。
もちろん、解像度の問題はともかく画面が小さいので縮小表示なんかしても目が付いてこないとは思いますが・・・・
 
私は、携帯電話での閲覧もするほうですから 月当たり50万パケットとぐらいの消費をしています。
確かに、殆ど文字ベースでしか見れませんし ボタンでの画面の選択も出来ませんので(一部可能です)見れないページがあったりします。基本的に1行モード(左フレーム、本文、右フレームのように分けて縦に並べて順番に表示することにより 少ない横幅をカバーする為の表示)なので、右側に大きなフレームのあるページなんかですと 読み取れる行数に制限のある携帯電話では2〜3ページ目に本文が来たりしてしまう という欠点もあります。
スタイルも、殆ど画面上反映しません。
それでも、多くのページを見るのに不自由していません。
あんなにPDAのブラウザーの細かい機能が気になったりするのに、携帯電話に関しては非常に制限の多いものまで許せてしまいます。
 
PDAのブラウザーは今が盛りと 機能を加えてゆくでしょう。
PCのブラウザーも、行き着いた感が否めませんが それでも少しづつ進歩しています。
携帯電話は、もちろんアプリケーション型のブラウザーはPDAと同様に日々アップデートが繰り返されています。
しかし、携帯電話ベンダーのブラウザー上にかぶせて表示するタイプのブラウザーは、既に進化が止まったかごとく使われています。
もちろん、その世界にも先日来紹介している「ぐるっぽ」の用に進化を進めるべきだとチャレンジしている所もあります。
しかし、実用的にはどうなんだろう?というのが ユーザーの増加に直接繋がらない理由ではないだろうかと昨今思い始めてきています。(もちろん、ブラウザーとしての広告の少なさやインターフェースの複雑さ(これは多機能化によるもの)なども理由でしょう)
必ずしも人は高機能な物を求めるのではなく、便利で簡単なものを求めることもある。
制限がある、それに納得のいく理由がある場合制限があることも問題なく感じるのかもしれません。
しかし、マニアとしては制限がある以上破ってみたい となるのですが・・・・