目の上のたんこぶ

WILCOMDOCOMOPHS撤退と、自らの経営戦略を武器に躍進しています。
マイクロセル方式は閉ざされた空間において、電波域の広さの違いによって高速通信を叶え易いという仕組みで 高速のデータ通信を売りに・・・・ん?
現在のWILCOMは256Kが最大速度の8x AUが2.4M DOCOMOとVODAFONEは384kと決して速くない。512k相当なのは圧縮技術を利用しての話でやはり物理的には256kなのです。
いや、マイクロセルの利点はそういうことではなく 速度が落ちにくい仕組みで・・
 
じゃあ、その速度が落ちにくい仕組みでデータ通信を行って実行速を計ってみると、AUはあまりにも違うのでよけておくと、理論値と実行値の差を見てみると割合的にはそんなに良くはない。どうなんだろう?
高速通信をうたっている8xの256kなのですが、現在の対応はAX510Nのみ。WindowsMobileのようなPDAにはその速度が必要ないということでCFタイプが出ないのかもしれませんがCFタイプも出ていません。PDAはそれでいいかもしれませんがせっかく通信用スロットを設けたPCでは利用することも出来ません。じゃあとUSBタイプに行こうとするとそれも無い。音声端末タイプにも在りません。
CFスロットしか持たないモデルには使えません(出てるかどうか判りませんがUSB−PCMCIA通信カードスロットがあればいけるかも?)
鳴り物入りで登場したW−SIMにも技術的な問題と言いながら対応が見送られたようです。
 
じゃあ実際はどうなんでしょう?
近似した電波帯を利用しているのでアンテナは1本で全てのチャネルを受信することが出来ます。
しかし、増幅時の問題で近似しすぎると干渉が発生します。
恐らく、AX510Nはダイバーシティ用も含めて4本程度のアンテナを持って8Xを実現しているのでしょう。
携帯電話の多くがアンテナを内蔵し始めたのも 無粋なアンテナが幾本も張り出すのを避ける為なのかもしれません。
 
もちろん、それを避ける方法もあります。実際問題携帯電話は赤いカードも含め 384Kを短いアンテナ一本で受信しているのですから。
もちろん帯域上での問題は在りますが、それ以上に判りにくくしているのが過去からの資産の継続。
32kを一単位としてxnで表記するデータ通信の方法にあるような気がします。
もちろん、基地局をADSLや光ファイバーでの局にすることで アンテナの本数を増やすことは出来るのですがいかんせん出来ないのがチャンネル数を増やすこと。
いくら微弱電力とはいえ500mwでの出力は恐らく見渡す限るの距離には到達します。
電波域が重なり合うアンテナ全てに対して同じチャンネルを割り当てることは難しくなります。
ユーザー数が増えること以上に、xnの倍数で同時につかむチャネルが多いと それも1ユーザー増えるだけで8人分の電波を取ってしまう8x等は 多くの人数で同じエリアで使われたりするとチャネルがなくなってしまう可能性が・・・・
 
すでに、M単位の通信が可能な状況に来ていると WILCOMは発表していますが同じやり方の延長線上にあれば 16xや32xとなって 僅かな資源の有効利用以前に通信キャリアとしての品質の確保に苦しむことになります。
じゃあ、と PIAFSのバージョンアップのように互換性を持ったまま新しい通信方式に移行して・・・・ってそれもどうも簡単そうに無い。
じゃあ、チャンネルを増やそうにも電波は割り当て性でそんなに簡単には・・・・
 
何故か、各地でPHS事業者の撤退が相次ぎます。WILCOMに変わってからそれなりのユーザー数を抱えていたDOCOMOの撤退をはじめ、各地電力会社で採算性の悪いところから順序良く進んでいます。
その上、他PHSベンダーからの移行に嫌に積極的なWILCOM。
たとえば、DOCOMOのPHSユーザーが最盛期の1/4になれば恐らくチャネルの半分を手放してもやってゆけるはず。というよりも、電波の利用にはコストがかかる為できる限りminimamに絞りたいのが実情。使わなくて済む電波はとっとと手放したい。
採算性が悪いことが撤退の理由なのだから できるだけコストを落としたい。それこそユーザーの利便性を欠いてでも・・・
 
次回の電波割り当て時にどれだけユーザー数が減るかは判りませんが 今のまま新しいチャネルの割り当てがあれば、新しく割り当てられたチャネルには 干渉の影響をあまり考えず新しい通信方式の信号を載せることが出来ます。
アンテナで利用する電波帯は同じですので基地局の施設の交換だけで済みます。
WILCOMは現在施設の変更を積極的に行っています。
IP化を進めているわけですが、本当にそれだけでしょうか?
電波の割り当てが変わった途端に、KからいきなりMに近い高速通信の開始をアナウンスするのではないでしょうか?
後は端末の問題だけですが、基地局さえ対応しているのであれば日本全国のアンテナはそのまま使えますから地域的にも問題はありません。
そのままユーザーが増えるのであれば、古い端末を新しい端末に切り替わってゆくタイミングを見て今のチャネルも新しい方式に変更することが出来ます。
 
そう考えてみれば、W−SIMのシステムは端末本体の変更ではなくW−SIMの交換で新しい方式に変更できる。WILCOMにとっては最終移行期に安価に移行できるシステムを作った形なのではないのでしょうか?
DOCOMOの撤退が急激に行われたのも、業界としての統合方向が見えたからではなんて・・・
ほらふき男爵のたわごとですが