映画とゲーム

「感動の大ロマン」と言うのは 本と映画とRPGの常套宣伝文句。
最近ではRPGでも、映画に勝るとも劣らないCMを行います。
映画よりシーンの露出度が多いので(画面が全てではないので)そういう風に思わせることもあるのでしょう。
本をタイトルから外したのは、活字離れが進んでいるからで 挿絵があるかないかはともかく文字から情景を想像する能力が不足している人がいるのは確かでしょう。
それは、全て状況のせいにするのは問題があって 言葉の変質が関わっているのは確かでしょう。
例えば「かぼちゃ頭」。
これをそのまま英語にもってくると「Pumpkin head」
(さすがに英訳ソフトではjapaneseを頭につけました)
既に判っている人には判ると思いますが、両者の意味は大きく違います。
日本語の「かぼちゃ頭」はその外見ではなく中身で かぼちゃの中身には種が詰まっていて実といわれて食べる部分は皮についている所。つまり、中身がすかすかの状態を意味します。
それに対して、英語で言うところの意味はお化けの種類になってしまいます。
それを知らなければ何の意味だかわからない。
先日、私のお話の中でも使った(ずいぶんサボってるな)「点穴針」なんて説明無しでは何のことかすらわかりません。
つまり、本を読んでそれを頭の中で動かすにはそれなりの知識が必要であるということです。
 
じゃあ、ビジュアルで言うところの映画とRPGなのですが、実際問題映画で泣く人は多いがRPGで泣く人は少ないと聞きます(狭い範囲 私の友人数人の話です)
思うに、人が死ぬことすら悲しく感じさせないRPGが持つ特有のスタイルのせいでしょうか?
死んでも復活の呪文があったり、教会に行くと生き返ったり、薬で生き返ったりとまるで現実感の無い行為が繰り返されますから。
映画でもそういったものが無いわけではないのですが、多くの映画では主人公の死が若しくは死ぬほどの体験がテーマになっています。
(同じようなテーマにするためにアクション映画を中心に話を進めています)
それに、映画では自由にならない主人公の動きが RPGでは多くの場合自由になります。
次から次へと迫ってくるどうしょうも無い事態を切り抜けてゆくというスリルがRPGでは同じようには感じられません。勿論ボス戦なんかでの緊張感はありますが、そろそろボス戦だからセーブしようというような感覚ですので 切り抜けられなかったときの先のことまで考えているわけです。
いわゆる死んでから後のことまで考えているわけです。
勿論、何週間もかかって進めるゲームで、2時間の映画と同じ緊張感が続くと重すぎてゲームとしては成立しないので当たり前なのですが。
 
どちらかと言うと、現実に則しているのがRPGといえるでしょう。
日常の当たり前の日、日々モンスターを倒しながら自分の進む先を探しながら進んでゆくという作業を繰り返し目的地を決めて進んでゆくのがRPGであれば、非日常的な世界に無理やり引き込まれるのが映画と言えなくもありません。
特に、ノートを付けて 相手の特性や落としてゆく武器を調べたり、洞窟をマッピングしたりして見つけられない宝物を探したりするのは 既に事務作業の域に達しています。
仕事で行えば十分作業量です。
その作業の中で、何度も死ぬパートナーが 突然始まったムービーで死んでいなくなってしまって 悲しいかといわれると どうなんでしょう?ということはあるでしょう。
もちろん、そうだからといってRPGの魅力がないのかというとそうでもなく やり始めると抜けられない楽しさがあります。

「宣伝で感動を売りにする必要があるのか?」ということに疑問があるだけなのですが・・・
なんとなく、偽善的なにおいがするだけなのですが。
そういえばRPGは大体6000円ぐらいの価格がするのですが、300円ぐらいでダウンロードするタイプに成らないでしょうか?
勿論、ただ安くしろというのではなく ゲームの主人公たるキャラクターが死亡した時点で終わりと言うようなスタイルで二度と起動できなくするような。
セーブデータは、次回のダウンロードに関しても有効で 途中経由する街は変わっても たどり着くポイント〜ポイントは同じになるようにして 経過が無駄にならないように。
そうすれば、実際のクリアーには同等の金額がかかると思います。
ゲームのボリュームを増やす為に、修行と称したレベル上げの為のつまらない戦闘行為等はこれで減らすことが出来ると思うのですが。
もちろん、面白くないゲームは 1〜2度で二度としてもらえなくなるでしょうし 面白いゲームは引き続き継続してもらえます。
電気街のワゴンに一山1000円や500円で積まれて最後を迎えるよりはずっとわかり易い結末でしょう。
勿論、人気やお客の進み方のスタイルを見ながらプログラムを書き換えることも可能です。
そういう携帯だからハッカーなどの温床になるという噂もありますが、全ての人がハッカーではありません。
そういう人はどうせお金を払ってゲームをする人ではないと割り切りを持って提供するのも良いかと思ったりするのですがどうでしょうね?