BELKIN Thumb KeyBoard

改めてまとめは書くとして、簡単なレビューを。
既に写真は昨日上げているの見てもらえば判るとおり、こういった種類のキーボードとしては少し長い部類に入る物です。
ただし、機能キーの数が増えた分レイアウト上発生したサイズのような印象です。
見た目は大きいのですが実際の重量は非常に軽く持っていることを意識させるほどの重さではありません。
HPの純正品のどこと無くおしゃれな感じに対して、こちらは実用キーボードのような雰囲気をかもし出しています。
 
まずインストール(X50V WindowsMobiles2003SEの場合)
これは非常に簡単になっています。
付属のドライバーCDをActivesyncで接続されているPCに挿入すると自動的にインストーラーが走る簡単な設計です。
通常の、WindowsMobliesのインストーラーを介してインストールされるので捜査は難しくはありません。
インストール時にインストールデバイスを選べます。
インストールされるのは53K程のアプリケーションですので本体メモリーに入れてもたいした負担にはなりませんが、内臓ストレージにインストールすることもできます。
体感上の問題ですが、どちらに入れても全くといって速度差は感じられません。
勿論、これは設定アプリケーションだからかもしれません。
X51V WindowsMobile5では、古いOSのアプリケーションのインストールに関してのダイアログが出ると説明書には書かれていますが、実機を持っていないので未検証です。
追記しますが、カタログはCDにPDFで入っており、当然英語の説明書となっています。
 
インストールが終了すると、キーボードの設定ユーティリティが自動的に立ち上がります。
ここではキーリピートの速度や、サウンドの有り無し、ソフトウエアーキーボードを消去するかどうかを設定できます。
サウンドは、本体ボタンのクリック音が出る設定にしておかないと設定が出来ませんので注意が必要です。キーボードの性質上音が鳴る設定の方が良いでしょう。
ソフトウエアーキーボードなのですが、このキーのみで日本語入力の指定が出来ないので、前回BTキーボードのときにも使わせていただいた、KOTETU氏作の「HardKeyIM(汎用版)を入れています。故に消さない設定をデフォルトとして話を進めます。
 
ドライバーのインストールが終われば、物理的にキーボードを本体に取り付けます。
実は、購入前に淡い期待を抱いていたのですが 「クレイドルにケースに入れたまま挿入できるとうたっているケースだとそのまま使えるのではないか?」と考えたのですがそれはかなわぬ夢でした。
本体に対して比較的深く入り込むタイプでは無く、本体の固定は下部の端子の両脇についている鉤型のフックで固定するタイプとなっています。
いわゆる携帯電話の携帯用充電ケーブルなどに付いているロックの方式です。
キーボードの両サイドに付いているボタンでリリースするタイプです。
Hpの物と比べるとですが、差込の深さなのか 整形の誤差なのか上部が少しぐらつく感じがあります。しかし、その差は僅かで通常言うところのはめ込み式キーボードの中ではしっかりと固定されるタイプです。
唯一心配なのはそのロック機構で、キーボードを装着したまま落とすようなシチュエーションを想像してはいけないのでしょうが、その際にロック機構の破損が心配です。
勿論、あるべき事態ではないと思いますが・・・・
ロック機構自身は結構しっかりした物です。
 
装着感ですが、大きくHPの物と違う点が背面です。
HPの物は全面、背面共に出っ張りがあり、そこに指を欠けて使うという使い方が一般的なようですが、このキーボードは比較的背面への出っ張りが抑えられた設計になっています。
素人考えですが、Hpの物より前述したようにキーが多く 特にアプリケーションキー等は 大きく場所をとった作りなので本体の背面に指を掛けると手の小さな人は届かなくなるおそれがあるので こういうスタイルなのではと思います。
キーボードそのもののコンセプトの違う部分ですので コンセプトにあわせて選ぶ部分でしょう。
 
キーボード自身は、HPの物には及ばないというのが正直な感想。
特に上部 両端 Q,W,O,P辺りが本体の変形、本体取り付け誤差、キーボードの沈み込む方向のバランスが崩れている為に押しにくく感じられることでしょう。キークリック音を鳴らすほうが良いのはこの周囲のキーの入力に慣れるまでは押し間違いが発生する可能性があります。
この中でも、日本語入力では母音としてよく使われる”o”の入力には頻度が高いのでなれる必要があります。ただし、これはあくまでも比較の問題で キーボードつき端末レベルで考えれば十分に納得のレベルでしょう。
勿論、欠点ばかりではなく このキーの形状。
女性には気にならないことでしょうが、小型のキーボードになれていない方には複数のキーを同時に押す可能性があります。
少しでもその入力間違いを減らす為だと思いますが細長い形状になっています。
かっちり感はありませんが、同時押しの間違えの出にくいキーボードです。
「指が太くてこういったガジェットを諦めていた方は一度お試しあれ」といってみたくなるようなものです。
キー入力感だけで言えば、先日紹介したBTキーボードは尚良いのですが それとの比較でこれの良いところは「SYMB」ボタン。
前回のキーの「Fn」ボタンと同様に記号入力やカーソル入力の為に使う「shift」キーに該当する物ですが左から二番目に設定してあることや本体ごと固定されていることから 特殊文字の入力が非常にスムーズです。
日本語対応していない物の、大文字/小文字キーを利用したアルファベットの入力も出来ますので 大文字/小文字の日本語入力モードでの切り替えは出来ませんが Caps Lockをかけて英文入力モード、外して日本語入力モードという キーボードだけでの切り替えもサポートされているのは嬉しいところ。
また、これも良く使う「BS」キーが独立しているのもいいところだと思うのですが・・・
キー配置は、英数は通常の物ですが、記号は専用の配列ですので 慣れは必要です。また「〜」キーなど無いキーの入力が今のところ判らないので この辺をどうするかという問題も有ります。
 
今回このキーの売りの一つに顔文字入力機能があります。
「SYMB」+「顔文字」のキーを押すことによってPDAの画面にソフトウエアーキーボードのような画面が映し出されます。
これを触って入力するわけではなく、この画面に該当するキーを押すことによって画面に書かれた顔文字を入力することが出来ます。
特に、こういった小さなキーボードでは機能キーを押しながらの記号入力は苦手ですので 顔文字を良く使う人には朗報でしょう。
というより、顔文字がこんなに国際的なんだと知った事でした。
ただ、出来たらなのですがこの機能を使ってキーを登録する機能などを付けてくれれば、規定の顔文字だけでなく自分で作った物を登録できればもっと良かったのにと思ってしまうのは少し贅沢でしょうか?
 
それ以外には、本体に付いているキーがそのまま付いているので キーボードを装着することによって押せなくなるキーはこのキーによってカバーできます。
また、カーソルキーはキーボードに割り当てられているので 「Windows」キーが配置されています。
このキーは形だけでなくちゃんと機能しメニューが出ます。
但し、SmallMenuやGS PocketMagic等のスタートメニュー置き換えソフトには対応していないので、SmallMenuでは実証していませんが恐らく標準のメニューが立ち上がります。
ただ、このキーとカーソルキーでプログラムを選択することが出来ますので、入力中なども操作ができて非常に有効です。
 
他には、キーボード下部にX50V用のACアダプターの刺さるジャックがありキーを装着したまま充電することも可能です。
長時間の運用もできますが、そういった種類の物ではないでしょう。
運用で思い出しましたが、標準、ラージ、Mugenバッテリーとどのバッテリーを装着した状態でもキーを取り付けることが出来ます。

前回紹介したBTキーボードは小型で手軽で汎用性のあるもの。今回のキーボードは専用品で本体にぴったりフィットし、つけた瞬間から使える物。
X50V/X51Vに限ってということですが、選択肢が増えたことで楽しみが増えたと思えるのですが・・・・
蛇足ですが、本体サイズが上下に大きくなったことで手の小さな方には少し大きくなり、もしかしたら短めのストラップをつけている人では操作がしにくくなる可能性があります。
その点も購入時にはお気をつけください。

今回も購入は、ポケットゲームスさんより。
http://pocketgames.jp/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=3919&mode=thread&order=0
価格は8400円(送料サービス)です。