東証の処理能力は

聞くところによると、ニューヨーク証券取引市場の一時間の処理能力の1/5だということです。
せっせとディトレードを推奨して、個人投資家の参加を促していた東証がです。
今回のライブドアショックは、ライブドアの株価暴落による影響よりも東証が止まったことの方が国際的影響は大きいように見受けられます。
その日の最終の売りが何時になるか判らなければ、その時間を狙った大口の投資は当然不可能です。そういった事態に合わせた大口の投資は東証を避けることになるでしょう。
東証で抱えた株は、もし 悪夢のブラックマンデーが再び現れたときに 売り抜けることが、どんなに損をしても売り抜けることが出来ません。処理能力を上回る取引が出来ないからです。
現在の日々の取引は、東証の処理能力の8割超だそうです。
20%オーバーの何かイベントがあれば、東証のシステムは停止する可能性があります。
前回のトラブルも、東証が止まり大証が生きていたのでそちらに流れた注文がありました。もし、逆の問題が発生したときには東証は支えきれるほどのキャパシティを持たない事でしょう。
 
世界の中でも指折りの経済大国と言いながら、単純計算で40分の1程度の処理能力しか持たない証券市場が日本最大の証券市場なのです。
勿論必要の無いマージンは無用の長物ですが、いくらなんでもシステムの強化を怠けすぎているように感じられるのは私だけでしょうか?
そして、その入れ替えにもトラブルを発生させる始末です。
世界市場での信用を低下させた責任は低くないでしょう。
 
今回のライブドアの件もそう。
本当はもっと別な対応があったのではないのでしょうか?
あんなドラマチックな演出をしてがさ入れする必要があったのでしょうか?
もちろん、罪は罪ですライブドアが悪いのであれば擁護する気はさらさらありません。
ただ、ああいったことによって派生した影響
個人投資家の中には首をつる人も沢山出るでしょう。追証金策に走り回らなければいけない人がいたからこそ 東証のシステムダウンを招いたのですから。
その関係で、世界的な投資組織も緊急の対応に大変だったわけです。
もちろん、各国の そう世界中の株価が下がる事態を招いたわけです。
罪を取り締まることはいい事です。それを正義と言うのですから。
ただ、他にも方法があったのではないかと思うわけです。
 
罪状があることが間違いないのであれば、それだから乗り込んだのでしょう。出なければ世界を騒がした罪はもっと重くなるのですから 明らかな証拠をつかんでのがさ入れなのでしょうから 罪を増やすことにばかり注目して犯した過ちのように感じられて仕方ありません。
既に一人自殺者がでているのですから。
もっと、ソフトな取り締まり方法が有ったと思います。
一日で3000億のお金が消えたわけです。
それは全てがライブドアのお金ではなく、他の人が持っているお金です。
罪を裁く為に 他の人が持っているお金を消費するのは、ウルトラマンが怪獣を倒す為にビルをなぎ倒すのと同じ行為で 良いとも悪いとも判断が付かないのですが せめて戦場を他のところに移すぐらいの配慮は勿論ウルトラマンもしていますよね。