と言いながら、明石焼きも知ってる範囲ならと考察してみましょう。

アステリさん冗談なので本気に取らないでね(とらないとらない)
さて、形状がわりと似ていることから、「たこ焼き」と「たまご焼き」(明石焼き)を混同しているところがあります。
先にお断りしておきますが、名称の「たまご焼き」なのですが多くの地区では「明石焼き」と呼ばれています。
これは、popopoさんのところで書かれている広島焼きの名称問題と同様 他地区でたまご焼きという名称が一般的に使われていますので 他地区に流出したときに明石から伝承したものであり「明石焼き」と呼ばれるようになったものと思われます。
今回の名称なのですが、明石の方には申し訳ありませんが全国区である「明石焼き」を今後の名称として使わせていただきます。
一つだけご注意いただきたい点は、「たまご焼き」と表記しておりますが「卵焼き」と表記していないことに気がついた方はいらっしゃいますでしょうか?
この表記は 正規の表記で この書き分けで料理を区分します。
 
さて、たこ焼きと明石焼きですがまったく別の料理です。
単純に出汁につけて食べるかどうかだけの差では在りません。
まず、前提として粉の使い方が違います。
たこ焼きは粉がメイン、明石焼きは粉はつなぎの役目になります。
つまり、作り方によっては粉を必要としないものも少なくありません。
ゆえに、鉄板自身がまったく違います。
たこ焼きのように千枚通しや串でひっくり返すような焼き方をしないことが普通。
小判型若しくは円形の浅いたこ焼きより面積の広い割りに浅い鉄板を使うことが普通で鉄板自身の取っ手がついていて、鉄板を他の鉄板に当ててひっくり返すことによって裏側を焼きます。
ゆえに、片方には穴が掘ってあり 片方は平らな鉄板を使うことすらあります。
もちろん、いまは串で返すような焼き方をする方法もあります。
食感は卵をふんだんに使っていて、ふわふわとして滑らかなもので 故に出汁につけて一緒にすするような食べ方になります。箸で持ったら崩れそうな柔らかさがポイントです。
 
さて、ここで怒りの発言を許してもらえるなら 同じ鉄板、おなじ生地で食べさせ方で「たこ焼き」と「明石焼き」の両方を食べさせるお店について!!
まったく源流と言うものを判っていません。「ふざけるな!!」と言ってみたいところです。
 
出し汁には、細い葱の輪切りなどを浮かせたりすると、薬味としてのアクセントがでて非常においしくいただけます。
 
たこ焼きに比べて明石焼きは非常に限られた地域の料理です。
実際、明石でも海沿いに店が集中し 山側には殆どないというのは材料の一つ「たこ」が手に入りにくかった等の理由からなのでしょうか?
とにかく、非常に限られた地区の料理が、ここでも追及されるように東京の方にまで知られる料理になった事には理由があります。
全国の居酒屋さんにメニューとしてよく登場する明石焼きがそのルーツなのですが、まさか居酒屋さんにそんなものを焼く施設や技量があるわけではありません。
ただ、この発展には冷凍技術に寄与するところが少なくありません。
もともと、「明石の鯛」や「明石のたこ」と枕詞につくような瀬戸内海の漁港で交通の便が良いところからここから持ち出した海産物を保管する冷凍施設とかがあります。
そのうえ、現在でもちゃんとしたたこ焼きの冷凍が販売されていないように たこ焼きの冷凍はTKさんの言われたような 冷やすとへこんでしまうという根本的な問題と、丸くするのに串で返すような料理は機械的な量産が効きにくいと言う理由でしょう。
 
先ほども言ったように、明石焼きは鉄板を合わせてひっくり返すと言う機械的に可能な製法で似たものを作りやすかったこと。出汁につけることで表面の食感が重視されにくい 油ものを解凍すると場所によってにゅるにゅるしやすく食感的に良くない欠点をカバーできると言うこと。
以上の理由から、冷凍食品としての明石焼きが 全国区になったものだと思われます。
 
現在ではたこ焼きに似たものが冷凍食品にあります。
これは上下を別々の鉄板で作ってそれを合わせる方法でつくり、その上そのまま焼けたものを油の中に投げ込み外側を揚げて固めてしまう手法をとっています。
ゆえにたこ焼きと言うよりもたこ焼き揚げという商品です。
これはこれでいいのですが、たこ焼きという名称を使うのもどうかと・・・・
ちなみに、明石焼きもたこ焼きと言う名称で売られていたり、販売されるときには検討されていたそうです。
もちろん、昨日の考察どおり 油分が多く粉が多い為食感が重くなり濃い味付け たとえばソースマヨネーズのような味付けに限定されます。
ただ、明石焼きにかんしてはうまく食品が冷凍の技術にあった為 比較的風味を損なわず全国に広めることの出来たおいしい地方料理かと思います。
 
最近の傾向ですが、たこ焼きも生地に味を練りこまず焼くことが多く、そのまま出汁につける食べ方もソースを作る食べ方も可能になっているのでそれはそれでよいのかと思いますが あたらしいしょっかんの新しい食べ物として認識するのであればおいしくいただけるかと思います。