へこんでも大丈夫なたこ焼きって・・・・

うまく言葉でイメージできないと思いますので、これは写真で。
私はおいしいと思うのですが、あくまでもジャンクフード。
懐石料理やフランス料理のフルコースと比較してどうこう評価するものではありません。
尚且つ、郷愁と言う味付けを差し引くと食べるに耐えない可能性もありますがそこはおいしいと思っている人がいる限りです・・・・


見ての通りものの見事に凹んでいます。これが冷えておいしくないかどうかと言うのがポイントなのですが・・・
まず、大前提としてこのたこ焼きの鉄板は例に出されて当たり前のように言われたたこ焼きの鉄板と少しだけ違います。
何が違うかというと、穴のサイズも同じぐらいなのですが鉄板の周囲に普通にはあるはずの出っ張りないのです。
つまり、溢れるほど そう言葉通り穴から溢れるほど生地を流し込むと溢れてしまうわけです。
A型の人にも安心、穴1つづつに丁寧に入れてゆく必要があります。
勿論、溢れないほどではありませんが溢れたからと言って中にはあまり入れません。
穴の中に入れた生地だけで勝負です。
生地の成分はわかりませんが、生地以外に入れるのはタコとねぎだけです。
タコとねぎを入れて手早くひっくり返してゆきます。
二日ほど前に書きましたが、こういった形状のたこ焼きで表面を硬く焼き固めずになかを柔らかくするするためにはテクニックが必要です。
生地にはしょうゆが入っていますので尚且つ焦げやすくなっています。その焼きは大変。
で、葱なのですが写真で見てもらえば判るとおり 焦げてます。
話が違うじゃないかと怒らないでください。
見ての通りこのたこ焼きは、表面には何もつけづに食べます。
味が淡白で飽きやすいのです。ゆえにこげた葱は苦味のアクセントとして必要となります。
これは味の為の工夫で、見掛けを重視した工夫では在りません。
ゆえに、600円分24個のたこ焼きを一本の缶ビールで一人で平らげることが出来たのです。
 
もう少しだけうんちくを語らせてもらえるのでしたら、全景を示した写真を見てください。
まず「ふね」というたこ焼きを入れている入れ物。これは昔ながらの木を薄く削ったもので作られたものです。そして少しだけ写っているふたとなるべき物も気の薄い板です。
板というよりは厚紙程度の厚みです。
木で作られたと言うところが重要で、手でつかんで食べれるたこ焼きなのですが持って帰っている間に蒸気で汗をかいてしまっては台無しです。何がってこげ葱を水で洗い出すと苦味がアクセントではなくあちこちに広がってしまいます。そのために呼吸できる一枚の木の板を当てています。
紙でもいいじゃないかとなりますが、紙を直接当てるとたこ焼きの水分まで吸い取ってしまうので表面が早く硬くなります。
それから後ろに敷いてある紙ですが、昔から言うわら版紙。
一般的な洋紙に比べて繊維の質が疎らな紙で給水率が高いものです。
木の皮から漏れ出た水蒸気は後戻りしないように、この紙で包まれています。
 
見た感じは決しておいしそうに見えないかもしれませんが、これはこれでおいしいものです。
撮影できる程度ですし、家まで持ち帰った時間が含まれているので暖かい程度の温度ですがおいしくいただきました。
古いジャンクフードもなかなかいいでしょ?
ね、id:zephくん!?