メモリーの効果

X50Vは、香港で128Mメモリーにパワーアップされました。
気になることは、メモリー増加による電力消費の増大 とその効果です。
一般的にPCでは、WindowsXPというOSで利用する限り日本語環境では512M以上のRAMが推奨されます。
これは、例えばインターネットを死ながらメーラーを開いて、マイクロソフトのOfficeアプリケーションなどを動かすという非常に当たり前の状況で物理的メモリーが一杯になるからです。
マルチタスクの功罪で、複数のアプリケーションが同時に実行可能であるということがあり便利な反面 例えばメーラーなどは定期的にメールの有無をサーバーに確認に言ったりする作業をバックグランドで繰り返しています。
 
全てのアプリケーションがメモリー上で動作すればよいのですが不足することがあります。その際にバックグランドのアプリケーションを仮想メモリー領域として用意されたHDDに移動させるわけです。
バックグランドでメールを受信するアプリケーションはHDDを仮想メモリー領域として動作するわけです。この際にHDDとメモリーの読み書きでは クレヨンしんちゃんと加速装置の作動しているサイボーグ009程の差が有りますので、非常に遅くなります。
それでも、メモリー不足で止まってしまうよりはましなのですが・・・
 
PDA 特に、WindowsMobileにはそういった仕組みは無いので、メモリーが不足することはそのままメモリー不足でアプリケーションが停止してしまうことを意味します。
勿論、プログラムを外部のメモリーにおくことはできますが程度の差はあれ、HDDでプログラムを実行している状態のPCと同様遅くなります。
今回のメモリーの増設は、そのメモリー容量を増やしたわけですから効果絶大を期待するわけなのですが 少しだけの心配点が。
WindowsMobileのプログラムは大きくても3M程度。本当に驚くほどの効果があるのか?!
検証してみましょう。
有償のアプリケーションでは、誰もが試すわけには行きませんので自分のPDAでも試せるように 現在テスト期間中である「NetFront3.3 TP版」で実行します。
恐らく、バックアップからのリストアなのでメモリー内のガベージはない状況での動作かと思います。
まず、内蔵ストレージにプログラムを置いた場合。
ここでお断りしておきますが、NetFront3.3は「内蔵ストレージ」若しくはメモリーカードに置かれることを想定して作られているようで、ワークファイルがRAM上に展開されるようなので差は比較的小さくなるアプリケーションです。
それでも、差があるのかがポイントです。
先に、X50Vの電源を入れておきWifi接続が確立されている。また、Wifi強度は「強い」と表示される場所で行っていることを追記しておきます。
 
「起動」
内蔵ストレージ    14秒
RAM         5秒

これはアイコンをタップしてから、アドレスバー横のマークの回転が始まるまでの時間を時計を見ながら測定した物です。
明らかに高速化しています。
これは、メモリー量に余裕があればRAM上に置くことで 驚くほど快適に使えるということを示しているのでしょう。
残念ながら、過去からメモリーの少なさに泣かされてきた私はRAM上に過去のバージョンも含めインストールしたことが無かったのでこんな物だと使っていたわけです。
 
「ページを開く」
RAM上に展開したことによる効果はほとんど出ないとは思いますが一応測定してみると
キャッシュをクリアーした後の立ち上げ後に私のアンテナページを表示するというだけの時間ですが恐らく主導の誤差かもしれませんし フラシボー効果かもしれませんが

内蔵ストレージ    5秒
RAM        4秒

というけっかになり僅かだけでも高速化しているように思われます。
受信から展開表示に至るまでの間の時間がわずかですが短いように感じられます。

同様にOperaも双方にインストールして試してみたのですが、体感的には高速になるのですが メッセージの表示などで測定ポイントがうまく見つからず計上できませんでした。
 
勿論、メモリーのやりくりでがんばってクリアーされている方もいらっしゃるでしょう。
モリー増設不可の機器もあるでしょう。
ただ、Atokや PoBOXの辞書があったり、メールの受信データや予定の多い方などは避けがたい内容であることも確かです。
WindowsMobile5になればそういった問題がずいぶん緩和されているのですが私の持っているX50Vなどを見直そうというのであれば選択肢としてあるのかもしれません。
私のものは、香港で直接お願いしましたが 日本でも代行サービスは行われています。
http://pocketgames.jp/modules.php?op=modload&name=Shop&file=index&req=viewarticle&artid=334
尚、これは改造に該当する行為で、今後一切メーカー保証が受けられなくなる行為であることだけは追記しておきます。