お手軽さは速度の問題?

携帯電話でWEBを閲覧するのに有用なツールとして携帯電話用ブラウザーがあります。
なかでも、Jigブラウザーは非常に有用なツールのうちの一つでしょう。
他にも、OPERAや携帯電話に標準で付いているものいろいろとあります。
PDAでWEBを見ることが少なくなったのはこのお陰で、私も月に50万パケットを超える利用をしていたのですからその便利さはいうまでもありません。
携帯電話をポケットから出して、「Ez」ボタンの長押で(これはAUの携帯で、JigブラウザーWEBを利用している場合の話です。ちなみに、Ezボタンの長押で立ち上がるページは自分のアンテナを設定しています。)自分のアンテナを表示して、そこから更新の発生したページを閲覧できるのですから非常に便利な物です。
ところが、JigブラウザーWEBの年間契約が切れたことを機に(単に更新手続きがめんどうくさかっただけだけど)手放してしまった形になり、それ以降は、Hatenaモバイルでの閲覧やPCサイトビューワーでの閲覧に変わってしまいました。
まあ、時期的に忙しくWEBを見ている時間が激減した時期でもあり、殆どをデスクワークで一日をすごす(?)私の生活では目の前にPCが無いことが稀であり、車通勤であることもその事を後押しし なんとなく無いままでも困らなくなっているようでした。
それでも、日記の更新はほぼ出来ているので 見てないわけではないのですが・・・・
それでも、短い移動時間でのWEB閲覧を見直したのは TungstenT3の登場からでしょう。
ベルトに付いたポーチに、胸のポケットのまるで名刺入れサイズのTungstenT3は、ポケットから出してWEBボタンを押すだけでWEBが見れて、ポケットに入れた状態でもサイドボタンを押すと(これは、POPJをサイドボタンに割り付けています)メールアカウントを複数巡回してメールを集めてきてくれます。
なにより、その軽快な動きに 携帯電話とは明らかに一線を引く使いやすさを感じました。
 
etFront3.3のもたらした恩恵は、ブックマークが5個以上持てることと(アンテナ使いなので そのことは気にならなかったのですが、僅か5個のブックマークを開くたびに警告を出されるのが面倒くさかった)、Javaが利用できること。
そして、X50Vのメモリー上からようやくNetFront3.2が削除できることでした。
それでも、先週からNetFront週間として TungstenT3を封印しX50Vだけの一台生活に戻しています(つい、T3を出してしまうから)。一応、人にお話できるぐらい調べときたいと思ったからなのですが・・・・
正直、PIMに関して使いやすいこともさることながら重量や持ちやすさから言ってもTungstenT3のサイズは秀逸です。
それでも、がんばって使っていて気がついたことは 改めてX50Vは良い機械だなと。
 
私の環境は恐らく特殊の部類に入るのでしょう。
周りには当たり前に使っている人もいますがやはり少数派であると言うことを前提にですが、Bluetoothでの携帯電話を使った通信環境をモバイルでの主通信回線として使っています。
具体的にいうと、ボーダフォンのコネクト契約で得たSIMカードをボーダフォンの携帯電話に入れて、Bluetoothモデムとして利用しています。
電源を持って 約二時間の充電式電池で運用できる軽量で高性能な携帯モデムとして機能してくれています。
この機器が揃っているという前提で なのですが、携帯電話とPDAでのWEBの閲覧を比べてみました。
PDAで使うWEBは面倒くさくて遅いと言う声を証明するために。
 
まず試験用の機器は
携帯電話 W31T 実験にはJigブラウザーWEBとPCサイトビューワーと言われるOPERA、そして、比較上 AU標準のEz−WEBブラウザー(Hatenaモバイル利用)
基本的には、ボタンにアプリケーションを割り当て、HOMEを自分のアンテナに、できない物は、お気に入りを開いたところからの時間です。
PDAは X50V改(メモリーを64M→128M)とNetfront3.3です。
ちなみに、NetFrontが最も重いと言われているのでそれにあわせています。
これも、NetFrontをアプリケーションボタンに割り当てスリープ状態からの起動です。
それと、腕時計に付いている1/100ストップウオッチなのですが、対応する人間の問題で秒単位(+/−1秒誤差)になっています。
 
まず、携帯電話
JigブラウザーWEBで自分のアンテナを開きます。
約16秒で開きます。
OPERAで自分のアンテナを開きます。
約10秒で開きます。
EZ−WEBブラウザーで自分のアンテナを開きます。
約14秒で開きます。
ちなみに、JigブラウザーWEBの結果ですが開くたびに速度が変動しますのでキャッシュ等の問題化と思いますので参考程度に見てください。
 
ではPDA
etFrontで自分のアンテナを開きます。
約41秒で開きます。
明らかに携帯電話の圧勝です。
やはり待っていられないようです。
と、思ったのですが PCサイトビューワー以外の表示は簡易的なもの、PCサイトビューワーもやはり整形がかなりされた表示になります。やはりここは条件をある程度合わせるためにシンプルブラウズ+画像表示に変更してキャッシュをクリアし再起動して改めて実験します
 
etFrontで自分のアンテナを開きます。
約28秒で開きます。
ちょうど、EZ−WEBでの時間の倍の時間で表示されます。
この表示はスクロールできる状態になるまでを示しています。
そのうえ、携帯電話のアプリケーションは常時アプリケーションが立ち上がっているに近い状態なので NetFrontをメモリー上に置きキャッシュをクリアし他のページを表示している状況で電源を切れた状態から自分のアンテナを読み込む実験をします。
 
起動中のNetFrontで自分のアンテナを開きます。
18秒(これには操作している時間も入っているので 一番不正確な値です)
 
上記の結果を見る限り、X50Vが遅い種類の機械でないということもありますが、その速度差はかなり小さい物だと思われます。
驚いたのは、携帯電話のOPERAが表示されスクロールできるまでの時間が短いこと。(ただ、そのあと画像の読み込みでレイアウトが刻々と変わってうっとうしいのですが)と意外にPDAのブラウジングまでの時間の早いこと。
 
結論にはならないのですが、WEBの閲覧は携帯電話が簡単で楽だと言うのは実はその速度の問題だけではなく、本体を取り出したりといった儀式も含めた問題なのでしょう。
実際問題、シンプルブラウズのPDAでのWEBブラウジングは軽快で、アンテナだけを見ているのであれば気にならないのですが、一旦ニュースサイトなど複雑なスタイルを持つページなどではCPUの速度差が十分に出ているような気がします。
勿論、最初に書いたとおりに誰もが体にモデムにPDAを取り出しやすい位置に就けているわけではありません。また、特に女性などは体にそういったものつける事は難しく(服の種類が沢山ありすぎて どれにもと言うわけにはいかないですよね)鞄の中に入れるとすれば取り出しやすい場所をいくつも設定することは難しいでしょう。
PDAの位置付けの微妙さはそんなところにも出ているのかもしれませんね?
追記:あくまでも自分の機器で調べた結果ですので、この通りにならない場合もあります。
追記2:W-Zero3でも実験はやってみたのですが、少し遅い結果が出たので興味のある方はご自分でお試しください。それに、IEで相当のモードが無いので試せないのですが 速いように思います。