WindowsLiveというサービス

PCの話で、PDAとは関係の無いところにあるサービスなのですが「Windows Live」というサービスがβテストとして始まっています。
アメリカに比べて、日本で参加できるサービスは少ないのですが、それでも有用なツールがいくつか提供されています。
最も有名なのが、HotmailのUpdate版とも呼べる 「Windows Live Mail」でしょう。
このサービスは、OutlookExpressで提供しているメールクライアントを、WEBのhotmail若しくはMSNのアカウントに関してWEBブラウザー上で行うサービスです。
マウスで選択して操作を行える、つまり 今までのPC上のアプリケーションであるかのような操作がブラウザー上で可能になっています。
WEBメールの使い勝手の悪さをかなり改善したツールです。
他にも、「Windows Live™ Favorites Beta」はブックマークです。
これもWEB上にブックマークを置くために、PCが変わっても同じブックマークを共有することが出来て便利な機能です。
 
この機能の特長は、何といってもプログラムの多くがプラグインといわれるブラウザー上で動くプログラムで構成されており 基本的にWEBに接続する環境が無ければ作動しないアプリケーション群となります。
WEBの無いところで使えなければ困る要件もありますが、逆に言えばWEBの環境があればPCを選ばないということでもあります。
データの多くはWEB上にありますので、PC側に置いていないためにPCのセキュリティと言う部分ではかなり安全な物となります。
勿論、ユーザーのアカウントやパスワードが守られていると仮定した場合です。
これはマイクロソフトでは有りませんが、Googleでも実験的なサービスは行われており、「Google Spreadsheets (Limited Test)」というものが始まりました。
これは簡単に言うと、WEB上に表計算ソフトを置き、ブラウザー経由で操作するというもので、ブラウザーがあれば機械を選ばずに表計算ソフトを動かすことが出来るわけです。
その後、ワープロソフトやプレゼンソフトにまで展開することでしょう。
現に、MSもOfficeのアプリケーションをそういった形で提供するような話になっているからです。
 
問題は、このPDA版が提供されるかどうかです。
現在、IEで提供されているこの機能。その他のブラウザーでは動作しない若しくは動作がおかしい部分が出てくるのでしょう。
当然、PDAではプラグインが動かないので動作はしません。
テストが始まっていると噂を聞きますので、恐らくPDA版(勿論、WM版だけです)も発表されることでしょう。
現在の機能だけでも、メッセンジャー、WEBメール、ブックマーク等が便利な機能として登場するでしょう。そして、Todayに該当する画面も恐らく同時に提供されることとなるでしょう。
そうすれば、通信環境があることが大前提となりますがそれさえあれば端末側のアプリケーション実行容量はぐっと低減できます。もちろん、CPUの速度も遅くても駆動可能になります。遅いことが良いのではなく 遅くすることによりコストが下がり、尚且つ消費電力を低くすることにより連続駆動時間を伸ばすことができるという物です。
インフラの普及が一気にモバイル端末の負担を軽くするかもしれません。
 
と、言いつつも
WEB上にしかアプリケーションが無くて、それが有料であれば選択肢がマイクロソフトしかなくなったり、WEBブラウザーも結果的にIEが標準になったりと言う辞退を引き起こすかもしれません。
OSなのかアプリケーションなのか、PDA一台辺り月〜円の費用がかかり、その月に一度も接続しなければ請求が来ないというような費用体系になるかもしれません。
であれば、PDAと携帯の垣根は一気に無くなり、PCとの垣根すら怪しくなります。
有るのは液晶のサイズとキーボードぐらいに成るかもしれません。
カスタマイズは、MSの指定したとおりの内容を誰でも簡単に出来るようになるのでしょうがそれ以上のことは出来なくなるのでしょう。
パケット通信で、使っていないときは繋がっているけど通信をしていないような仕組みで、一日中持ち歩けるだけのバッテリーが持つかもしれません。
海外版も日本語版も無く世界共通で・・・・なんとなく便利だけど楽しくなさそうな気がします。