SPAMメールの本文

毎日、笑えるぐらいの件数が来るのですが、これも10年を越えて同じメールアドレスを維持し続けるとしょうがないところでしょう。
その中で、目に留まったメールがあったので少しだけ。
 
現在、なのかどうかはわかりませんが このメールは本文はあるものの本文とはまったく関係の無いお薬系のメールでした。
で、お薬のほうは添付ファイルとして 画像になっていてお薬系のワードによるSPAMチェックには引っかからないわけです。
そして、本文のほうは恐らくWEBを巡回して適当な商品紹介のページを自動的にコピーしてきてそれを貼り付けて送ってくるような気がします。
そういった、洗剤だの電子レンジだのという本文のお薬のメールをたくさん頂いているのでおそらくそうでしょう。
実在する一般的な商品の本文の場合、SPAMフィルターを抜けやすいのか良く考えられた手法かと感心しますが 一度未ちゃうとうっとしいだけです。 
今日のメールも同様だったのですが、取り上げている商品があまりにも珍しいので目に留まっただけのことなのですが・・・
逆に言うと、私は目に留まりましたが 他の人であればこの日記を見ている人の98%ぐらいは知らない商品だからです。勿論英語ですから、それ以前にSPAM扱いするわけなのですが・・・・
 
「QEMM386はあなたのPCをより有効に使うことが出来ます」というキャッチのものです(WEB翻訳ですよ)
「Windowsで多くのアプリケーションを動作させるためには QEMMはベストツールです」というような本文なのですが、何のことかわからないでしょう。
Windowsが95になる前は(なってもですが)起動時にはDOSというOSが起動しその管理上でWindowsが動作していました。
そして、8086とメモリー管理の互換性を持ったままメモリーの管理エリアを広げるために XMSというメモリー管理方式を生み出します。
1Mのメモリーの 640KのみがDOSに与えられた空間だったので Windowsもその制限を受けメモリーがふんだんにあっても リソースを管理するエリアはその範囲に限定されました。
Windows自身が300Kを超えるプログラムで 拡張メモリー管理プログラムや日本語フォント(DOSで日本語を表示するため)、日本語辞書等をメモリー上に置くと日本語のwindowsは100k程度のリソースしか残さず 海外製のゲームなどリソースを消費するプログラムは殆ど動かなかった時期があるのです。
勿論、それはアメリカでも同様だったので 拡張機能を司るデバイスドライバーを 1Mから640Kを引いた部分の空きエリアに押し込む手法が見出されました。
しかし、そこは聖域とされていて行儀の悪いプログラムやメモリー管理ソフトが 何の規則性もなく利用する無法地帯だったのです。故に、多くのプログラムに相性という デジタルに最も似合わない怪しげな言葉が出てくるのですが。
 
後には日本でも出てくるのですが、アメリカではQEMMというメモリー管理プログラムが非常に有名であり私も良くそれを使っていました。
その行儀の悪いアプリケーションたちをデータベースに登録したり、実行させてその使用メモリーを監視して使える場所使えない場所を記録し、プログラムの置かれる場所や順番をパズルのように組み合わせて640Mのメモリーを少しでも空けるように働いたプログラムです。
勿論、日本語専用のアプリケーションに関しては多くが考慮されていなかったために DOS/Vと呼ばれた頃には日本でも殆ど診ることが無くなったプログラムなのですが、その説明があったわけです。
恐らく、Windows3.1のころでWindows95には効果がほぼ無かったので(起動時のDOS画面での日本語自身を必要としなかったために 英語環境とそう変わらなく出来たこともあるのでしょう)かなり前の広告だとは思うのですが 自動的に拾ってくるのでしょうか ロボットにはそういうことは意識には無かったようです。
 
今更、といえばそうですし、私もFDDで持ってましたがそれこそ10年以上前でことによると5インチのFDDだとすると既に読めません。
3.5インチだったとしても読み出せる保証の無いところでしょう。
そんなものの広告のメールが今頃来るって(もちろん、それが目的ではないのですが)なんとなく時代を感じさせられますね。