あいた電波帯域を下さい

おかげさまで、あちこちで定額の声が上がってそのうち来年の今頃は少なくともデータ定額は当たり前になっているかもしれません。
勿論、ストリーミングやファイル交換等の制限はあるでしょうが大よそ普通に使う分には不自由しなくなることでしょう。
そうなれば、多くのオブジェクトがインターネット上に存在することになるかもしれません。
 
一昨日に、企業が固定電話を廃止して携帯電話だけにしたと言うような話を書いていたときに 書かれていたのですが 話中にならないか? という事なのですが 十分に考えられるようになってきました。
注文書の多くがメールやFAXに切り替わりつつある今においても やはりこれは重要な問題です。
この話の注目点は、その後コメントに書いたとおり 会社にかかってきた電話を取り次ぐという業務のコスト削減です。
多くの大企業で、受付において綺麗な女性が座っていて取り次ぐという麗しい伝統がなくなって 多くの会社を訪問したときには ぽつんと置かれた電話機と内線表を頼りに本人を呼び出すという方法に変わってきています。
電話も例に漏れず同じ方法をとったまでのことで、スタート直後にはどこの会社でも賛否両論が交わされましたが今では当たり前に成ったなくなった受付のように 当たり前になるやもしれません。
まあ、興味はどちらかというとそこからいなくなった綺麗な受付嬢の行方ですがきっと私の知らないどこかに沢山いるのでしょう。
 
それはそれとして、狭いエリアで多くの電話をかけるとかからなくなるのも事実です。
なんせ、電波は限られた資源で 割り当てられる帯域と近接するエリアの混線を防ぐために一地区で総てを使い切ることが出来ないと言う問題があります。
一緒くたに2G帯といったところで、1.9Gぐらいから(逆に2.1Gに向かってかもしれません)2Gまでの間の周波数を各携帯電話回線会社が割り当てあっている訳です。
あとはどれだけの幅で一ブロックとするかで、アナログに比べてデジタルになったことで十数倍の効率が上がったとしてももう限界でしょう。
テレビの例であるとおり、一つのアナログ放送は ハイビジョン1チャンネル 通常放送1チャンネル ワンセグ1チャンネル+データと 大きく効率を上げてそうなのです。
尚且つ、W−CDMA等は複数の電波を(チャネルを)使っての高速化なので資源は限りあるのです。 
特に企業単位で導入した場合、通話が出来なくて話中になったりすると致命傷となりかねません。
災害時のように、パンクしましたが日常になったら目も当てられません。
 
1.7G帯をGSMにといっていた人もいますが 1.7G帯はこれからの進展には欠かせない帯域となるでしょう。
比較的2G帯と近いので アンテナや受信回路の共有部分が多く 現在手付かずに近い帯域。
使える場所に制限があったとしても、制限の無い部分が人口密集地であるという大きなメリットがあります。
今回のSoftBankのような案件の場合 狭いエリア内に集中して受発信が起きた場合 かからなくなる可能性があります。
もっと到達よりの短い 短い周波数の電波であったとしても困らないわけです。
規制緩和で、屋内用のアンテナも通信業者で無くても設置できるようになりましたので 通話したいエリアだけにおいてもらうことも可能になりました。
そうなると、携帯電話にデュアルの対応さえしてもらえば(多くの海外GSM共用携帯電話なら使えます 但し北米用が多いかと)W−CDMAの1.7Gであれば追加投資の心配少なく対応できるようになるはずなのです。
 
空き電波は沢山あるわけではありません。
その上独自の投資が限り少なくて済むものとなれば限定されます。
どこが手動を握るかは別として、この後 それが話題になる可能性も・・・・
また、電波帯域が違うと電波が纏められないという制限も無くなりそうなので 通信速度の局地的とは言え向上にも繋がるかもと思うと、1.7G帯の争奪戦は熾烈を極めそうな・・・・